簡単、快適、そして圧倒的臨場感!WiiMはリビングの音を飛躍させる

 音質重視のスマートスピーカーとして注目され始めているWiiM Sound。前回(https://online.stereosound.co.jp/_ct/17809609)はWiiM Soundを1台で、音楽配信サービスQobuzの再生を試してみたわけだが、今回はWiiM Soundを2台使ったステレオ再生、そして同社のネットワーク対応プリメインアンプWiiM Amp Ultraを加え、テレビとのHDMI ARC接続によるステレオ再生、さらにサラウンド再生にもチャレンジしてみたい。

画像1: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

Smart Speaker WiiM Sound
オープン価格(実勢価格5万3,900円前後、1台)

● 型式 : アンプ内蔵スマートスピーカー
● 使用ユニット : 25mmドーム型トゥイーター×2、100mmコーン型ウーファー
● 出力 : 100W(25W×2[トゥイーター用]+50W[ウーファー用])
● クロスオーバー周波数 : 2.4kHz
● 接続端子 : アナログ音声入力1系統(3.5mmミニフォーン)、LAN1系統
● 対応ネットワークプロトコル : Google Cast、DLNA、Spotify Connect、TIDAL Connect、Qobuz Connect、Roon Ready
● 対応ネットワークサービス : Spotify、Amazon Music、TIDAL、Qobuz、ほか
● 備考 : AirPlay2対応、Wi-Fi6(IEEE802.11 b/g/n/ax デュアルバンド・2.4GHz、5GHz対応)、Bluetooth5.3対応、リモコン付属
● ディスプレイ : 1.8インチ径タッチディスプレイ
● 寸法/質量 : φ146×H194mm/2.5kg
● カラリング : ブラック(写真)、ホワイト
● 問合せ先 : (株)エミライ

ホームページはこちら>

 

WiiM Sound2台でステレオ再生。常識を超えた高品位音響が出現

 WiiM Soundのスピーカー構成は筐体左右に配置された2基の25mmソフトドーム型トゥイーターと、100mmコーン型ウーファーとの組合せとなり、1台でステレオ再生を実現している。そのサウンドの詳細については前回ご紹介した通り。ワイドレンジのジャズ、クラシックを聴いても、楽器の響きが緻密で、躍動する様子が実に楽しい。音量レベルを上げても歪みっぽさはなく、長時間の鑑賞でもストレスにならない。

WiiM Soundは本体内部にドーム型高域ユニットを2基、低域用ユニットを1基搭載したワンボックススピーカーであり、1台でステレオ再生に対応している。1台再生時のインプレッションは前回詳しくお届けしている

 

 リビングルーム・オーディオとして十分に満足のいくクォリティが確認できたわけだが、空間の拡がり、開放感という部分では、やはり1台のスピーカー再生の限界がある。そこで今回は2台のWiiM Soundを用意して、左右にスピーカーを独立させたリアル・ステレオサウンドシステムとしてのパフォーマンスを確認してみることにしよう。

 設定はWiiM Homeアプリから行なうが、これが実に分かりやすい。まず2台のWiiM Soundを同一のホームネットワークに接続させ、WiiM Homeアプリのデバイスリストからいずれか1台を「親機」として選択。さらに「スピーカーペアリング」のオプションから、もう1台のWiiM Soundを選び、それぞれの個体を「左チャンネル」と「右チャンネル」に指定すれば、設定が完了する。

WiiM製品は無料の純正アプリWiiM Homeにて諸設定を行なう。WiiM Soundの設定も同アプリで行なう。画面は2台をグループ化させて、LchとRchを指定して再生しているところ

パターン①1台のWiiM Soundでステレオ再生

画像2: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

WiiM Soundを1台で鳴らしているときのイメージ。音を空間全体に広く拡散するような鳴り方なので、リスナーの眼の前にスピーカーを配置していなくても、問題を感じにくく非常に使いやすい製品だ

 

 

 WiiM Sound2台による本格的なステレオ再生をQobuzで試すと、その優位性はすぐに明らかになる。メリハリの効いた勢いのある音調は単体再生での美点をそのまま受け継ぎながら、空間のスケールに余裕が生まれ、スネアドラムが気持ちよく張り出す。囁くように歌う宇多田ヒカルの声も滑らかで、ニュアンスが豊か。ヴィブラートも歪みっぽさがなく、しなやかだ。これまでのスマートスピーカーの常識を超えるハイクォリティ感と言っていいだろう。

 

パターン②2台のWiiM Soundでステレオ再生

画像3: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

1台でステレオ再生に対応するWiiM Soundを2台使って、本格的なステレオ再生システムへとステップアップすることも可能だ。当然ながら音の広がりや分解能、情報量などは1台再生時から大きく飛躍する

 

 

WiiM Amp UltraのHDMI入力を活用。100インチテレビの音響強化を図る

 ここでいったんWiiM Soundはお休み。多彩なネットワーク機能を備えたHDMI ARC入力付きのプリメインアンプ、WiiM Amp Ultraとダリのブックシェルフ型スピーカーKupid(クーピッド)を用意し、わが家の100インチテレビ、レグザ100Z970MとのHDMI ARC接続、テレビの音がどれほど変わるのか、検証してみたい。

画像: 100インチテレビに負けない素晴らしいサウンドを、シンプルに実現したシステム

100インチテレビに負けない素晴らしいサウンドを、シンプルに実現したシステム

 HDMI対応プリメインアンプとスピーカーによるステレオ再生となるため、まず100Z970MのHDMI連動設定メニューから、入力、電源、電源オン時優先スピーカーシステムなど、いくつかの設定を確認。あとはHDMIケーブルでWiiM Amp Ultraと接続するだけで、WiiM側の特別な設定は必要なかった。これで、テレビのリモコンでの基本操作が可能だ。電源オン/オフ、音量調整と、WiiM Amp Ultra+ダリKupidが、テレビ内蔵スピーカーと同じ感覚で操作できるようになった。

 ARCの音声フォーマットについては、放送、ネット動画、(レコーダー経由の)ブルーレイ/UHDブルーレイを、レグザ側で全て「ドルビーデジタル」に変換した出力する設定としたが、実際にサウンドを確認してみると、フォーマット変換のハンディは思いのほか少ない。

 さすがにブルーレイ、UHDブルーレイのドルビートゥルーHD音声をAVセンター等で再生したときの印象と比べると、セリフ、効果音、音楽と、全体的にソフトなタッチにはなる。ただ声の明瞭度、定位、音場の拡がり、開放感と、レグザ内蔵スピーカーでの再生とは比較にならないほど、レベルが高い。

 特に感心したのは、100インチの大画面のほぼ中央にセリフがしっかりと定位して、その声を中心に雨音、風の音などの環境音や、多彩な音楽が自然に拡がり、まさに目の前の画面から音が溢れだしているかのような感覚が得られることだ。

 70インチを超えるような大画面直視型テレビでは、内蔵スピーカーはもとより、外付けのサウンドバーでもその映像と対等に渡り合えるサウンドを確保するのは至難の業。後者の場合、どうしても画面の下から音(特にセリフ)が出ている感覚が払拭できず、映像と音声の不一致による違和感を覚えやすい。画面の両サイドに設置されたステレオシステムでは、この問題を見事なまでに解決してしまったというわけだ。

 

パターン③WiiM Amp Ultraを使ってテレビの音響を強化

画像4: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

本連載の第二回(HiVi2025年秋号掲載)で紹介したWiiM Amp Ultra(実勢9万9,730円前後)はHDMI ARC対応の入力を備えている。その入力を活かし、藤原さんのリビングルームに鎮座するレグザの100インチ液晶テレビの100Z970Mの音響強化を図ってみた。スピーカーはダリのエントリーモデルKupid(5万7,200円ペア税込)

 

 

さらにWiiM Sound2台を追加。圧倒的な立体音響が実現した!

 WiiM Amp Ultra+KupidによるHDMI ARC接続でのステレオ再生でここまでの効果が得られると、さらに2台のサラウンドスピーカーを追加してみたらどうか、と期待してしまうのは私だけではないだろう。しかもこのステレオシステムには手を加えず、そのまま生かすことが可能。操作性も事実上変わらずに、WiiM Soundを電源ケーブル以外はワイヤレスでサラウンドスピーカーとして活用できるという。これはもう試さないという選択はない。

 システムとしては、WiiM Amp Ultra+Kupidによるステレオ再生システムは変更せずに、サラウンド側に2台のWiiM Soundをネットワーク経由で加えるだけ。設定はWiiM Homeアプリで行なうが、これも特に難しいわけではなかった。

 具体的には ①WiiM Homeアプリ上で親機(今回はWiiM Amp Ultra)を指定し、②サラウンド用として使用するWiiM Soundをグループ化、③さらに個々のWiiM Soundを「SL(=サラウンドレフト)」と「SR(=サラウンドライト)」に割り当てれば、ひと通りの設定は完了。各チャンネルの音量レベルもアプリ上で簡単に調整可能だし、WiiM Soundをもう1台用意し、合計3台使えば、センターチャンネルも追加できる。

 では早速、Kupid+WiiM Soundによる4.0chシステムで映画『シビル・ウォーアメリカ最後の日』を再生してみよう。冒頭の米国大統領の演説から、給水車を狙った爆破テロシーンまで確認したが、サラウンドにWiiM Soundが加わったことで、単に音場空間が大きくなるだけでなく、より立体的な表現が可能になり、セリフもわずかにリフトアップされる感覚もある。

 そして鮮烈な爆破音の後、無音の状態が続き、その静寂の空間に惨状を捉えるクリアーなシャッター音が響く。この静と動のコントラストの明快さは、まさにシステムの素姓のよさを裏付けるもの。ステレオ再生ではここまでの緊迫感、臨場感は得られなかった。

 

パターン④WiiM Amp UltraとWiiM Sound2台を使った4.0ch再生

画像5: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

さらにサラウンドスピーカーとして、WiiM Soundを2台追加、4.0ch再生を行なった。この場合はWiiM Homeアプリ上で、サラウンド再生を有効にする必要がある

 

 

サブウーファーWiiM Sub Proを追加。凄まじい低音がワイヤレスで獲得

 最後にWiiM専用のサブウーファーWiiM Sub Proを先のシステムに接続、4.1chシステムで同じシーンを再生してみよう。WiiM Sub Proは20cm口径の大振幅ウーファーと250W出力のクラスDアンプの組合せで、歪みを抑えたクリアーな低音を目指したサブウーファーだ。ワンタップで部屋の音響特性を分析し、自動的に最適な低音に調整する自動キャリブレーション(AI RoomFit)機能を備える。

画像: 写真左からWiiM Sound、WiiM Amp Ultra、WiiM Sub Pro

写真左からWiiM Sound、WiiM Amp Ultra、WiiM Sub Pro

 大統領演説の背後に不気味なノイズが低く響くが、WiiM Sub Proが加わったことでその存在が明確になり、徐々にレベルが上がっていく様子まで把握できる。そして爆破音の凄まじいこと。この音圧感は、まさにサブウーファーの特権と断言できる。

 なお、先の4.0chシステムに他社製サブウーファーを追加することもできるが、この場合はアンバランスRCAケーブル経由での接続となる。

 

パターン⑤WiiM Subを追加した4.1ch再生

画像6: WiiM Soundの複数台使用で高度なステレオ再生から感動のサラウンドまで【LONG RUN TEST REPORT】

さらにWiiMのワイヤレスサブウーファーWiiM Sub Proを追加し、4.1ch再生を試した。WiiM Sub Proは20cmウーファーと250Wアンプ内蔵したモデル。WiiM製品とはWi-Fiで接続可能。またRCA入力も備えている

 

 

 4回に渡り、新進オーディオブランド、WiiMの話題モデルを採り上げてきたわけだが、いずれもスマートなデザイン、優れた機能性、そして洗練されたサウンドと、製品としての完成度の高さに舌を巻いた。

 実際に触れて、使ってみると、「なるほど!」と感心させられることも多く、オーディオ好きの優れたエンジニアが自由な発想で開発している様子がうかがい知れる。WiiMの躍進は、オーディオを楽しむ基本スタイルが大きく変わりつつあることを裏付けているように思う。

 

>本記事の掲載は『HiVi 2026年春号』

This article is a sponsored article by
''.