ラスベガス・コンベンションセンターの中央ホール東端のディナウディオブースでは、ディナウディオ初のハイエンドサウンドバー「Symphony(シンフォニー) Opus 1」のプロトタイプが展示。シンフォニーがブランド名で、商品名が「Opus 1」。価格は2万ドル。まずはハイエンドから市場に参入する。
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フルレンジユニットがフロントに10基、サイド2基、アップ2基
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聴取時には、このようにオープンになる
ユニットは全部で24基。フロントにフルレンジが10基、サイドに2基、アップが2基、フォースキャンセル方式の対向サブウーファーが4基(ユニット数は8基)、加えてサイド、トップにもユニットを持つ。ワイヤレスサブウーファーもオプションで用意される。
ビームフォーミングにより、ハイトも含め、イマーシブサラウンド配置に正確な音像定位が可能。面白いのは、リスナー位置に向けて、その場で最適音場になるようにビーム方向をアジャストする「ディープ・ダイブ」機能。リモコンマイクでのキャリブレーション時に、聴取ポジションをインプットすると、その場で聴くための最適音場に調整してくれる。座席位置アジャストは複数でも可能という。再生する時は、リモコンボタンで、プリセットを呼び出せば良い。
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フォースキャンセル方式の対向サブウーファーを4基搭載
オークで飾られたデザインはまさに北欧テイスト。不使用時は、前面のルーバーが回転してユニットの存在を隠す。ディナウディオのチーフ・コマーシャル・オフィサー、Julian Bergere氏は、言った。
「多くの人がリビングルームでテクノロジーを見たくないからです。ユーザーは純粋で美しいものを求めている。だから、電源を切った時には、スピーカーであることを隠すのです。デザインは外部デザイナーにお願いしました。とてもピュアなスカンジナビアデザインです」
試作機の音を聴かせてもらったが、ディナウディオならではのハイリニアリティな音と、リッチでナチュラルなイマーシブ音場の深みと拡がりが感じられた。本番製品が楽しみだ。
「発売については、私たちは2025年内を目指していますが。たぶん2026年になるのではないでしょうか」とのこと。期待して待とう。
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オーケストラのイマーシブ作品の3D的再生は素晴らしい
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専用リモコン