ラスベガス・コンベンションセンターの中央ホール東端のディナウディオブースでは、ディナウディオ初のハイエンドサウンドバー「Symphony(シンフォニー) Opus 1」のプロトタイプが展示。シンフォニーがブランド名で、商品名が「Opus 1」。価格は2万ドル。まずはハイエンドから市場に参入する。

画像: フルレンジユニットがフロントに10基、サイド2基、アップ2基

フルレンジユニットがフロントに10基、サイド2基、アップ2基

画像: 聴取時には、このようにオープンになる

聴取時には、このようにオープンになる

 ユニットは全部で24基。フロントにフルレンジが10基、サイドに2基、アップが2基、フォースキャンセル方式の対向サブウーファーが4基(ユニット数は8基)、加えてサイド、トップにもユニットを持つ。ワイヤレスサブウーファーもオプションで用意される。

 ビームフォーミングにより、ハイトも含め、イマーシブサラウンド配置に正確な音像定位が可能。面白いのは、リスナー位置に向けて、その場で最適音場になるようにビーム方向をアジャストする「ディープ・ダイブ」機能。リモコンマイクでのキャリブレーション時に、聴取ポジションをインプットすると、その場で聴くための最適音場に調整してくれる。座席位置アジャストは複数でも可能という。再生する時は、リモコンボタンで、プリセットを呼び出せば良い。

画像: 【麻倉怜士のCES2025レポート06】ディナウディオ初のサウンドバーは予価2万ドルで、2025年末〜2026年の発売か
画像: フォースキャンセル方式の対向サブウーファーを4基搭載

フォースキャンセル方式の対向サブウーファーを4基搭載

 オークで飾られたデザインはまさに北欧テイスト。不使用時は、前面のルーバーが回転してユニットの存在を隠す。ディナウディオのチーフ・コマーシャル・オフィサー、Julian Bergere氏は、言った。

 「多くの人がリビングルームでテクノロジーを見たくないからです。ユーザーは純粋で美しいものを求めている。だから、電源を切った時には、スピーカーであることを隠すのです。デザインは外部デザイナーにお願いしました。とてもピュアなスカンジナビアデザインです」

 試作機の音を聴かせてもらったが、ディナウディオならではのハイリニアリティな音と、リッチでナチュラルなイマーシブ音場の深みと拡がりが感じられた。本番製品が楽しみだ。

 「発売については、私たちは2025年内を目指していますが。たぶん2026年になるのではないでしょうか」とのこと。期待して待とう。

画像: オーケストラのイマーシブ作品の3D的再生は素晴らしい

オーケストラのイマーシブ作品の3D的再生は素晴らしい

画像: 専用リモコン

専用リモコン

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