最近、世界的にライトなプロジェクターがブームで、私のところにもファッショナブルなDLPプロジェクターがよく持ち込まれるが、粗野な絵づくりが与えられているものが多いのが実情だ。そんな時、エプソンの液晶プロジェクターを観ると、良い意味で実に日本的だと痛感させられる。細かな部分まで丁寧に気配りが行き届き、清潔で繊細な絵づくりだからだ。その階調的なすべらかさやリニアリティは、大いに評価したい。それは、これから紹介する最新機のEH-LS650B/Wもまったく同じ。最近、詳細に観る機会があり、これは結構、佳いではないかと感じ入ったのである。

HiVi冬のベストバイ2023プ ロジェクター部門1(40万円未満[税込44万円未満])第1位

画像1: 【PR】エプソン最新超短焦点モデルEH-LS650B/Wを徹底チェック。ナチュラルでエレガントな画質が流石だ!プロジェクター部門1(40万円未満[税込44万円未満])第1位【HiVi冬のベストバイ2023 特設サイト】

  

麻倉怜士 ベストワン
潮晴男 特選
小原由夫 特選
鳥居一豊 ベストワン
藤原陽祐 ベストワン
山本浩司 ベストワン
吉田伊織 ベストワン

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エプソン EH-LS650B/W

オープン価格(実勢価格33万円前後)

●方式:超短焦点3LCDプロジェクター
●搭載パネル:0.62型ポリシリコンTFT液晶パネル×3
●パネル解像度:水平1920×垂直1080画素
●表示解像度:4K(4Kエンハンスメントテクノロジー使用)
●光源:レーザー
●光出力:最大3600ルーメン(ホワイト/カラー)
●スクリーンサイズ:60〜120型
●スピーカー:ヤマハ製2.1ch システム
●騒音レベル:23dB(最小)
●備考:Android TV™ OS 内蔵、Wi-Fi5対応、Bluetooth® Ver 5.0対応、Chromecast built-in対応
●寸法/質量:W467×H133×D400mm/約7.4kg
●カラリング:ホワイト(写真)、ブラック

 

壁から14cmの位置で80インチ表示を実現

 

 まず簡単に仕様を確認しよう。ポジション的には、従来のフルHDプロジェクターEH-LS300B/Wの後継機。超短焦点レンズを搭載し、壁から約14cmの位置で80インチ画面が投写できる。仕様では最大サイズは120インチとしている。液晶パネルは、0.62型のフルHD解像度を3枚。0.5画素分斜めに一軸シフト(エプソンは二軸シフト技術も開発しているが、これは一軸)させるウォブリング動作で4K相当に、光学的にアップコンバートしている(エプソンはこれを<4Kエンハンスメントテクノロジー>と命名している)。信号処理は上級のEH-LS12000から多数、援用。入力信号の分析結果に基づき、必要と思われる適切なトリートメントを行なう、「シーン適応ガンマ補正」、「入力信号に応じたコントラスト自動調整」、「4K対応フレーム補間」……などが、それにあたる。

 

 

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本機は、壁から本体端を約14cm離した状態で80インチの大画面が投写できる超短焦点プロジェクター。その秘密がこのレンズとなる。写真はスクリーン側から撮影した状態だ

 

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HiVi視聴室は120インチスクリーンを常設している。今回はいろいろ試した結果、約100インチ相当の状態で投写してみた(写真は暗室の状態での表示画面をはめ込んでいます)

 

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本体奥(スクリーン側)に端子類を装備。HDMI端子は、4K解像度のHDR映像が伝送可能な18Gbps仕様の端子を2系統搭載している。そのうち1系統はeARC/ARC対応なので、サウンドバーなどとの連携も容易い。ストリーミング端末への給電用のUSB A端子も備えている

 

 

 簡単にプロジェクターの大画面世界をエンジョイできる親切機能も充実している。超短焦点投射で発生する画像歪みに対して、補正用パターンをスマホアプリで撮影すると、歪みのデータを基に自動で歪みを補正してくれる。OSがAndroid TVなので、Wi-Fiの接続環境があれば有料/無料の動画配信サービスを受信できる。

 

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OS(基本操作ソフト)にAndroid TV™ OSを採用。YouTubeやAmazon Prime Video、Apple TVなどが楽しめる。なおNetflixには対応していない

 

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超短焦点プロジェクターの使いこなしのコツは、できるだけ電気的な処理に頼らず、歪みのない映像を表示できるように設置すること。ただしそのやり方は少しむずかしいので、エプソンでは「Epson Setting Assistant」という自動歪み補正アプリを提供している。アプリ画面の指示に従うことで基本的な設定が可能だ

 

 

 もちろんHDMI入力を備え、ビデオプレーヤー/レコーダーやゲーム機器との接続性は完備。スピーカーも内蔵しているから、とりあえずは、これ1台でコンテンツ再生ができる。

 

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ヤマハ製2.1chスピーカーシステムも内蔵。無線LAN環境があれば、映像ストリーミングサービスを活用して、本機だけでテレビのような使い方が可能だ

 

 

画面サイズと光エネルギーの関係に注目

 では、BDとUHDブルーレイを再生しよう。まずスクリーンサイズだが、120インチまでは拡大できるとメーカー側はいうが、実際にHiVi視聴室に常備されているホワイトマット系スクリーンで試したところ、もう少し小さくしたほうが、光エネルギーの凝縮感が高くなったため、今回は100インチ相当のサイズでチェックしてみた。パネルが透過型液晶タイプなので、黒の再現性としてAPL(平均輝度)が低い場面では、ある程度浮きが認められるのは原理的な事象だが、逆にAPLの高い場面では、白側の光を強くすることで、感覚的にハイコントラスト感を豊かに感じることができる。実体的な色再現のためにも画面サイズに応じた光エネルギーの確保は肝要だ。適切な画面サイズで用いる。これは本プロジェクターを使う時に、大事な要素だ。

 まず、私のフェイバリットな1956年のミュージカル映画『王様と私』(ブルーレイ)を観た。チャプター39の有名な「Shall We Dance?」を踊る場面。本プロジェクターを適切にイコライジングすると、当時のテクニカラーフィルム的な濃密でブリリアントな画調が得られた。具体的には、50の始点に対して「明るさ44」「コントラスト28」「彩度46」という値だ(設定→画質→カスタム設定内に各パラメーターあり)。全体としてやや控えめで、バランスさせた。

 このイコライジングで観るダンスシーンは、素敵だ。シャムの王様のユル・ブリンナーが身に付けている茶色の服のテクスチャー、宝石の輝き、肌の階調感、汗っぽさ……と細やかな部分まで精細感が色濃く与えられている。多数の細かな宝石が強い輝きや弱い輝きを放つ。家庭教師のデボラ・カーのドレスの美しくもグロッシーなプリーツから無限の影と光の階調が立ち登るよう。王宮の広間を縦横に踊る時、輝きの光彩も優雅に踊る。

 もうひとつ、私の大好きな『サウンド・オブ・ミュージック』もブルーレイで観た。チャプター19の「ドレミの歌」は、マリア先生と子供たちの丘の上でのハイキング場面。短い草が茂る草原の思い思いの場所にマリア先生を囲んで座る子供たち。ここは奥行方向のパースの描き方が丁寧だ。
 手前に子供達が運んできたサンドイッチが入ったバスケットがあり、その奥に子供達。背景には中央やや左に大きな木、その奥に少し高い山が緑に覆われている。右側には高い岩山の峰がそびえ、中腹には白亜の城がある。手前のバスケットから遠景の山並みまで、見事に整然とし、奥行方向の位置関係、距離関係がその場で目の当たりに見ているかのような臨場感だ。これも液晶プロジェクターならではの豊かな階調性の成せる技であろう。
 マリア先生のバストショットでの頬の階調と色の移ろいは、凋密。金髪の美しさ、光と陰の間の滑らかな階調感、艶と耀きを持つ色……。眼前に生きたマリア先生と7人の子供達が活き活きと存在し、暖かな人情感と人間味が画面から溢れ出るようだ。

 

クリアーかつ鮮やかな4K映像表示

 最新映画では話題の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』をUHDブルーレイで観た。ローマのカーチェイスシーン。現代の作品だけあり、テンションの漲った輝度感、彩度感が、きわめてクリアーで、抜けの良い画調を支えている。昔懐かしいフィアット500の黄色が意外な程、鮮やかに描写されていた。

 ビデオ映像はどうか。ビコムの8K撮影の傑作『世界遺産 小笠原 ボニンブルーの海』をUHDブルーレイで再生。冬場、8Kカメラで水中撮影したというザトウクジラの映像は圧巻であった。崇高さすら感じ、水の質感や泡の細かさ、光の指し方の角度など、本映像の構成要素を、EH-LS650B/Wは細やかにリアルに描写する。チャプター8「南島」。強烈な陽射しがつくるハイコントラスト、ハイカラーボリューム、ハイテンションな透明感……と8K撮影×ビコムが成した格段の情景描写力を感じることができた。前述の、比較的小さなサイズのスクリーンにて、光エネルギーを増加させるという作戦が効いた。

 

結論 単に明るいだけの製品とはひと味違う緻密な質感映像を実現

 最近、家庭内でのエンターテイメント需要を狙ってさまざまな世界の新興メーカーが、DLPプロジェクターに進出している。特に超短焦点プロジェクターはIT系、中華系が入り乱れているが、その多くは単に明るいだけで、映像の質感再現までは目配りされていない。ところがエプソンEH-LS650B/Wは違う。長年の3LCD方式での絵づくりの経験が活き、しっとりと緻密な美的水彩画のような質感を見せてくれた。透過型液晶なので徹底的に黒が沈みこまないことが、コントラスト強調型とは異なる階調重視型ともいうべき、ナチュラルでエレガントな画調に資していると見た。

提供:エプソン販売

 

販売サイトURL

●Yahoo!ショッピング

●Amazon

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●楽天市場

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