先程お知らせした通り、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)は本日、新製品ワイヤレスピーカー「Beolab 8」(¥608,000〜、ペア、税込、本体のみ)を発売、東京・代官山のデンマーク王国大使館でお披露目イベントが開催された。

画像: Beolab 8はフロントグリルの交換も可能。ライトオーク(写真手前)やダークオーク、ファブリックまたはオークのグレーメランジが準備されている

Beolab 8はフロントグリルの交換も可能。ライトオーク(写真手前)やダークオーク、ファブリックまたはオークのグレーメランジが準備されている

 既報の通り、Beolab 8はBeolabシリーズらしいデザインを踏襲しつつ、W189×H290×D165mm(テーブルスタンド時)/4.1kg(本体)という小型のフォルムを採用。この中に3ウェイスピーカーを搭載し(トゥイーターとミッドレンジを搭載したアレイをウーファーの前に配置)、しかもそれぞれのユニットを専用アンプで駆動するという贅沢な仕様が盛り込まれている。

 再生ソースはワイヤレス(2.4/5GHz)とBluetooth(コーデックはSBC、AAC)に加え、イーサネットやUSB Type-C、RJ45のPowerLink(最大192kHz/24ビット)に対応する。さらに3.5mmミニジャックでのアナログ入力もできるとのことだ。

 WiSAを使ったワイヤレス伝送を採用しているので、左右2台のBeolab 8はどちらかを親機(マスター)に設定すれば、自動的にL/R間の信号は無線で伝送してくれる。つまりアナログ音声やLAN端子、Bluetooth接続は親機にだけ行えばよく、子機には電源ケーブルだけつなげばいい。

画像: BeovisionとBeosound Theatreを使ったホームシアターシステム。フロントスピーカーがBeolab 28で、リアスピーカーにBeolab 8を使用

BeovisionとBeosound Theatreを使ったホームシアターシステム。フロントスピーカーがBeolab 28で、リアスピーカーにBeolab 8を使用

 もちろんマルチチャンネルシステムへの展開も可能で、その場合はあらかじめどのスピーカーをどのチャンネルに割り振るかを設定するだけ。同社では「Beloab 50」や「Beolab 28」をフロントにお使いの方のリアスピーカーとして最適だと推奨している。ちなみにワイヤレスのマルチチャンネルシステム用に設定した場合はBeolab 8単体で音楽を再生するといった使い方はできない。

 なおBeolab 8は本体下部がラウンドしたデザインで、設置には別売のスタンドが必要。今回はテーブルスタンド(¥90,000)、フロアースタンド(¥150,000)、ウォールブラケット(¥120,000)が準備されている(すべてペア、税込)。自分の置きたい方法に合わせて購入時にスタンドを選んでくださいという提案だ。

画像: バング&オルフセンが、新製品ワイヤレススピーカー「BEOLAB 8」を体験するイベントを開催。豪華なホームシアターシステムや、レコードプレーヤーとの組み合わせで高品位サウンドを確認
画像: Beovision HarmonyにフロントスピーカーBeolab 50、リアスピーカーとしてBeolab 8を使った組み合わせ

Beovision HarmonyにフロントスピーカーBeolab 50、リアスピーカーとしてBeolab 8を使った組み合わせ

 今回のお披露目では、大使館のエントランスを入ってすぐの場所に「Beovision」と「Beosound Theatre」を使ったホームシアターを展示、フロントスピーカーが「Baolab28」でリアスピーカーが「Beolab 8」という構成だった。Beosound TheatreもWiSAの送信機能を備えているので、Beolab28、Beolab 8ともワイヤレスでつないでいる。ここではマーベル作品などのトレーラーが再生されていたが、サラウンド効果も明瞭で、しかも凝縮感のある音を楽しむことができた。

 その隣の書斎スペースには、テレビが「Beovision Harmony」でフロントスピーカーが「Beolab 50」、リアスピーカーが「Beolab 8」という豪華なシステムも設置。こちらももちろんワイヤレス接続で、これだけの本格システムながらケーブルは電源のみと床面もすっきりしている。ここでは「007」シリーズのトレーラーが再生されていたが、銃撃の迫力、カーアクションの緊迫感などまさに包み込まれるサラウンド再現で、多くの来場者が驚きの声を上げていた(大使も夢中で画面を見つめていた)。

画像: レコードプレーヤーBEOGRAM 4000Cのアナログ出力をBeolab 8につないでLPを再生していた。BEOGRAM 4000Cはプレーヤー本体と写真の専用ラックがセットになった製品で、オリジナルレコードも付属している

レコードプレーヤーBEOGRAM 4000Cのアナログ出力をBeolab 8につないでLPを再生していた。BEOGRAM 4000Cはプレーヤー本体と写真の専用ラックがセットになった製品で、オリジナルレコードも付属している

 もうひとつ面白かったのは、同社が1970年代に発売したレコードプレーヤーのリイシューモデル「BEOGRAM 4000C」が展示されており、これにBeolab 8をつないでアナログレコードを再生していたことだ。このモデルは現存する当時の製品を回収し、使える部品を集めて再構築したとのことだったが(本体外装やトップカバーは新たに製造)、50年近く前の製品とは思えないほどスムーズな動作が再現されていた。

 しかもBeolab 8で聴くレコードはBGMとしても心地良いし、音量を上げると力強い音として届いてくる。低音を響かせるという鳴り方ではないが、ヴォーカルの抜けもよく、リビングでアナログレコードを楽しむのにとてもオシャレなまとまりになっている。ちなみにBEOGRAM 4000Cは日本での発売は予定されていないとのことだ。

画像: 駐日デンマーク王国大使のピーター・タクソ-イェンセン氏(左)とバング&オルフセン 正規輸入販売代理店であるザ・ビーズインターナショナルの黒坂 登志明(右)

駐日デンマーク王国大使のピーター・タクソ-イェンセン氏(左)とバング&オルフセン 正規輸入販売代理店であるザ・ビーズインターナショナルの黒坂 登志明(右)

 Beilab 8はペア売りが前提だが、注文すれば1本でも購入可能という。ということはBeolab 8を使った5chシステムやドルビーアトモス用の設置も可能なわけで、無線伝送によるケーブルレスハイエンドシアターを構築するためにも最適なアイテムといえるだろう。(StereoSound ONLINE編集部・泉 哲也)

「Beolab 8」の主なスペック

●使用ユニット:5 インチウーファー、3インチ ミッドレンジ、0.6インチ トゥイーター
●内蔵パワーアンプ:200W クラスD(ウーファー用)、50W クラスD(ミッドレンジ用)、50WクラスD(トゥイーター用)
●周波数帯域:28Hz〜23kHz
●最大音圧レベル:104 dB SPL @1m(ペア)
●低域再生性能:90dB SPL @1m(ペア)
●Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC
●寸法/質量:W189×H290×D165mm(テーブルスタンド時)/4.1kg(本体)

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