マランツから、HDMI ARCに対応したネットワークCDプレーヤー「CD 50n」と、アナログプリメインアンプ「MODEL 50」が11月上旬に発売される。

●ネットワークCDプレーヤー:CD 50n ¥231,000(税込)
●プリメインアンプ:MODEL 50 ¥231,000(税込)

画像: 上段がCD 50nで、下段がMODEL 50

上段がCD 50nで、下段がMODEL 50

 近年同社のハイエンド機器は売り上げが好調に推移しているという。その要因として、ハイファイモデルのラインナップを拡充した成果があるそうだ。

 具体的には2017年頃はプリメインアンプやCDプレーヤーが中心で、他社との差別化も難しかったが、近年はソースの多様化、コンテンツの充実が進んでいることを受け、アナログレコードからハイレゾ、ストリーミングなどに幅広く対応した。その結果、機能性や音質など様々な点での差別化が進んだのだという。

 今回の新製品のうち、CD 50nはまさにこの差別化を体現したモデルで、ネットワークCDプレーヤーにARC対応HDMI端子を搭載することで、テレビの音声まで高品位に再生してくれる。

画像: CD 50nに搭載されたHEOS回路は、初めて11.2MHzのDSD再生にも対応した

CD 50nに搭載されたHEOS回路は、初めて11.2MHzのDSD再生にも対応した

 D/AコンバーターチップはESSの「ES9038Q2M」を採用し(前モデルの「ND8006」は「ES9016」を搭載)、HDMIからの信号は最大でリニアPCM 192kHz/24ビット/2chまで対応している。HDMIケーブルから入力されるオーディオ信号については、HDMIインターフェイスを通さず、直接デジタルオーディオセレクター(DIR)に入力することでより高音質を実現した。

 さらにデジタルオーディオ回路の電源の強化や低ノイズ化、グラウンドの強化等の徹底した音質チューニングにより、他のデジタル入力同様の高音質が実現できているそうだ。HDMI端子はCEC対応なので、テレビの電源に連動してCD 50nの電源が入るといった機能性も備えている。

 なおCD 50nは高性能ボリュームコントロールICとHDAM-SA2型出力バッファーアンプによって構成された可変出力回路も内蔵しており、可変と固定の2種類のアナログ音声出力を備えている。つまりCD、ハイレゾ、テレビの音量調整も本機だけでできるわけで、可変出力にアクティブスピーカーやパワーアンプをつなぐことでシンプルなオーディオシステムを構築可能だ。

画像: CD 50nの背面端子。写真左側が可変と固定のふたつのアナログ出力

CD 50nの背面端子。写真左側が可変と固定のふたつのアナログ出力

 ということは、パワーアンプダイレクト入力を備えたプリメインアンプと組み合わせる方法も考えられるわけで、CD 50nと電源オン/オフや入力切り替えに連動できるプリメインアンプが出てくればよりスマートなシステムが構築できるようになり、それなら使ってみたいというユーザーも多いのではないだろうか。ぜひ、マランツのパワーアンプダイレクト入力搭載モデルでの対応を期待したいところだ。

 その他USB DAC機能については最大でリニアPCM 384kHz/32ビットとDSD 11.2 MHzの再生が可能。CD 50nのクロックを使ったアシンクロナス伝送にも対応済みという。光/同軸デジタル入力は最大192kHz/24ビットのリニアPCMに対応している。

 ドライブメカは自社開発のオリジナルCDメカエンジンを搭載。オーディオCDに加え、CD-R/RWに記録された音楽ファイル(MP3/WMA)も楽しめる。

画像: プリメインアンプのMODEL 50。内蔵フォノイコライザーはMM対応だ

プリメインアンプのMODEL 50。内蔵フォノイコライザーはMM対応だ

 プリメインアンプのMODEL 50は、デジタルオーディオ回路からの干渉やノイズの影響を受けることのないピュアアナログアンプだ。上位モデルである「MODEL 40n」から回路構成や数多くの高音質パーツを受け継いでいる(トロイダルトランスもMODEL 40nと同じサイズとのこと)。

 HDAMを用いたフルディスクリート・プリアンプや可変ゲイン型ボリュウム回路、パラレルプッシュプル・パワーアンプなどの回路構成もMODEL 40nから受け継がれている。さらに、プリアンプ回路に低歪み型HDAMを採用するなど、MODEL 50独自の改良も加えられており、価格帯の枠を超えた上位モデルに迫るオーディオパフォーマンスを獲得しているそうだ。

 なお両モデルともブラック、シルバーゴールドの2色をラインナップしており、組み合わせるオーディオ機器やインテリアの色調等に合わせて選択できるのもポイントだろう。

「CD 50n」の主なスペック

●再生可能メディア:音楽CD、CD-R/RW(MP3/WMA)
●接続端子:HDMI端子(ARC)、デジタル音声入力(光、同軸)、USB Type-A、USB Type-B、アナログ音声出力×2(可変、固定)、デジタル音声出力×2(光、同軸)、ヘッドフォン出力、他
●Bluetooth対応コーデック:SBC
●消費電力:35W(待機時0.2W、通常スタンバイ)
●寸法/質量:W442×H130×D424 mm(ロッドアンテナを寝かせた場合)/10.3kg

「MODEL 50」の主なスペック

●定格出力:70W×2(8Ω、20Hz〜20kHz)、100W×2(4Ω、20Hz〜20kHz)
●全高調波歪率:0.02%(20Hz〜20kHz、両チャンネル同時駆動、8Ω負荷)
●接続端子:アナログ入力(RCA)×5、Phono(MM)、POWER AMP IN、2.1chプリアウト、RECアウト、ヘッドフォン出力
●消費電力:220W(待機時0.3W)
●寸法/質量:W442×H130×D431mm/14.4kg

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