東宝は、7月14日(金)に全国公開される、宮﨑 駿監督の10年ぶりとなる最新作『君たちはどう生きるか』について、IMAXでの公開が決定したと発表した。スタジオジブリ作品のIMAX上映は今作が初となる。
IMAXはいわゆるシネスコサイズよりも高さのある大型スクリーンと最大12.0chのサウンドを楽しめる上映方式で、昨今はイオンシネマを始めとする多くのシネコン施設で導入が進んでいる方式だ。
さらに本作はドルビーが提唱するイマーシブサラウンドのドルビーアトモスやHDR方式のドルビービジョンでの上映も行われる。加えて、邦画作品として初めて「IAB DCP」(Immersive Audio Bitstream Digital Cinema Package)にも対応したことで、没入感にすぐれるイマーシブサウンド方式のDTS:Xスクリーンでも楽しめるという。
この点についてdts Japanからもリリースが発表された。そもそもDCPとはデジタルシネマで映画を上映する際の標準的な方式(データ)を指す。今回のIAB DCPは、DTS:Xやドルビーアトモスなどの、映画館ごとに異なるイマーシブサウンドシステムでも相互運用が可能となる、SMPTEの音声規格に対応したDCPだという。
従来はドルビーアトモス用やDTS:X用といった具合に音声仕様が異なっていたら別々のDCPを準備する必要があったが、IABに準拠していれば、上映する映画館の音声システムがドルビーアトモスでもDTS:Xでも同じDCPが使えるということだ。
DTS:Xシアターでは、GDC社製DTS:Xシネマサーバー「SX-4000」のソフトウエアアップデートによりIAB DCPに対応するとのことで、『君たちはどう生きるか』については、イオンシネマ徳島、TOHOシネマズ 熊本サクラマチ、シネマサンシャインららぽーと沼津の3劇場でDTS:X上映される。
『君たちはどう生きるか』
●原作・脚本・監督:宮﨑 駿●製作:スタジオジブリ●配給:東宝●2023年7月14日(金)公開
宮﨑駿監督10年ぶりとなる長編映画最新作『君たちはどう生きるか』。本作のタイトルは、宮﨑 駿監督が少年時代に読み、感動した、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」からお借りしたもの。宮﨑監督のオリジナルストーリー作品です。
©2023 Studio Ghibli