スマートホンは、いまや世代、性別、地域の垣根を越えて広く浸透し、コミュニケーションツールとしてのみならず、日々の生活に欠かせないキーデバイスになっています。その傑出した能力は、当然ながら音楽再生の分野でも遺憾なく発揮されています。

ここでは、5月に小社から発行したムック「かんたん、わかりやすい スマホで始めるオーディオ&ネット動画再生読本」の中から、スマホを音楽の再生機として、ハイレゾ音源の醍醐味を体験するための知識、ノウハウ、システムづくりのあり方などを紹介した記事を、順次掲載していきます(全36回を予定)。

今回は、音楽再生の要となるスピーカーシステムの選び方をお届けします。

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 オーディオ再生において、最終的に音楽をリスナーの元に届けるスピーカーシステム。オーディオシステムの要となるだけに、「音のいいスピーカーが欲しい!」と思うかもしれないが、その前の段階として、デザイン的に魅力を感じられるかどうか、しっかりと見極める必要がある。

 スピーカーは基本的にリビングや書斎など、部屋の中に設置されて、インテリアの一部として日常的に目に入る。どんなに音がよくても、納得のいかない外観では、気持ちのどこかにわだかまりが残り、素直に受け入れられない可能性が高い。

 これではせっかくのいい音も台なし。スピーカーは家具の類と考え、カタチ、素材、色あいと、自分の好み、インテリアに合うデザインかどうか、判断する必要があるというわけだ。

 肝心のサウンドが気に入るかの点だが、いい音の判断は簡単ではない。他のオーディオ機器同様、スピーカーのスペックを気にする人もいるが、そこで示されている数値は、実際の音とあまり関係ないと考えた方がいい。

 スピーカー構成や能率など、実際のパフォーマンスに影響するものも含まれるが、それだけでは好みの音かどうかは見極めることはできない。気になるスピーカーがあるのなら、オーディオショップや大型量販店にでかけて、普段から聴いているアーティストの曲を再生して、その音を自分で体験し、感じてみる。これがスピーカー選びには不可欠だ。

 スピーカーのタイプとしては、一般的なパッシブ型と、パワーアンプを内蔵したアクティブ型に分けられる。前者は国内外を問わずさまざまなモデルが登場しているため、デザイン的にも、音質的にも、そして価格的にも、自分の好みのスピーカーを見つけやすい。

 後者は専用アンプを内蔵するため、総じて音のまとまりがよく、割安感がある。またエアパルスのA80( https://www.yukimu-officialsite.com/a80 )のようにDAC回路を内蔵し、スマホと接続して、本格的なハイレゾ再生が楽しめるモデルも登場している。

 次回からは、価格帯別に3回に分けて、おすすめのスピーカーシステムを紹介していこう。

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