生活の拠点を東京から富士山麓の山中湖畔に移して早3年。感染症対策の影響もあって家中で過ごす時間も増える傾向にあるが、ホッとくつろげる心地よい時間が従来に増して、愛おしく思えるようになった。

 先日、友人にその話をしたら「歳をとっただけ!」といなされてしまったが、気持ちが癒される居心地のいい空間で、心が和む時を過ごす。それだけで自然と充実感が増して、仕事も遊びも、日々前向きに暮らせるような、とても爽快な気分になるのである。

 ここで大切なことは、家具を始めとするインテリアはもとより、身の回りのアイテムのひとつひとつに、自分の気に入ったモノ、愛着のあるモノに囲まれる環境を確保することだ。多少高価であっても、お気に入りのこだわり抜いたモノなら、自分にとって過ごしやすい、心地いい空間が得られるし、結果的に長い間大切に使うことができるだろう。

 実際、私も半年ほど前、座り心地のいい肘掛け付きのダイニングチェアを、時間をかけて探して購入したが、ゆったりとくつろげる快適さで、座ることが実に楽しい。自分にとって手軽にリラックスできるお気に入りの場所となった。

 そしていま気になっているのが、リビングルームのオーディオだ。仕事がら音へのこだわりは人一倍強いが、どんなに音がよくても、居心地のいいリビングという空間に馴染まないデザインや使い勝手では、納得できない。

 音がよいだけではなく、見て、触れて楽しいオーディオシステムが欲しい。こんな私のわがままな要望にぴったりのプリメインアンプを見つけた。老舗オーディオメーカー、マランツのNR1200とMODEL 40nの2モデルだ。

 

音楽サブスクからテレビまでリビングを高品位な音で満たす

 今回、用意したのは、いずれも多彩な音楽ストリーミングサービスが楽しめる先進的なネットワーク機能HEOS(ヒオス)を備えたステレオ・プリメインアンプ。HEOSとは、デノンとマランツによるD&Mグループのさまざまなオーディオ機器に採用されているネットワークオーディオ機能の総称だ。Wi-Fiホームネットワーク環境において、スマホにインストールしたHEOSアプリをリモコン代わりにして、音楽ストリーミングサービスを楽しめる。しかも、家中の複数のHEOS対応機器を制御できるなど、実に高度な使いこなしも可能。また同じネットワーク内の音楽データを収めたサーバー(NAS)やパソコン内のハイレゾ音源が楽しめる。

 NR1200とMODEL 40nでは、上記の機能に加えて、スマホとテレビに連携できるBluetooth(SBC対応)やAirPlay2への対応、さらにAmazon Music Unlimitedのハイレゾ音源の再生や、スマホをリモコン代わりに仕えるSpotify Connectもサポート済だ。

 また、テレビとの連携が簡単に実現できるARC(オーディオ・リターン・チャンネル)対応のHDMI端子の搭載も見逃せない。両モデルともにテレビとHDMIケーブルでつなぎ、簡単な設定を行なうだけで、ストレスなく高品質なステレオ再生で楽しめる。

 HDMI端子付きの本格的アンプはきわめて貴重で、比較的手頃な価格帯で2機種もラインナップしているのは、実はマランツくらいしか思いつかない。Amazon Fire TV Stickのようなスマート端末の普及を考えても、もっと注目を集めてもいいと思う。

 私がこの2モデルに強く引かれるのは、いま話題の音楽、映像コンテンツを快適に、しかもハイクォリティで楽しめることにある。特にMODEL 40nについては、強力な電源回路、頑丈な筐体設計、シールドを徹底したデジタル回路と、マランツらしい高級オーディオ機器の流儀で仕上げられている。実際に本体に触れて音量調整や入力切り替えなどの操作をすると、精密機械独特の精巧な質感が確認できる。新世代のマランツデザインも、素敵だ。

 

独自のネットワークオーディオ機能「HEOS」(ヒオス)に注目

①HEOSでは、音楽ストリーミングサービスの選曲や再生操作のほか、入力切替え、音量調整などアンプの基本操作が可能だ。画面はNR1200

②Amazon Musicで「デスペラード/イーグルス」のハイレゾ音源(192kHz/24ビット)を再生しているところ

③HEOSは複数の対応機器をひとつのアプリで操作可能で、複数の部屋に割り当てる「マルチルーム」や、複数の機器を同一のものとして扱う「グループ化」などにも対応する

④Spotifyには、「Spotify Connect」機能をサポートするカタチで対応している。選曲操作はHEOSアプリではなく、Spotifyアプリで行なう仕組み

⑤両モデルともBluetoothもサポートしているので、スマホ内の音源も簡単にオーディオシステムで鳴らせる。画面はAndriod端末でMODEL 40nをペアリングしている様子

 

 

画像6: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

両機種ともにBluetoothやAirPlay2をサポートしておりスマホ内の音源をワイヤレスで再生可能。それに加えて、SpotifyやAmazon Musicに対応したHEOS機能も備わり、サブスクと呼ばれる定額制音楽ストリーミングの再生出力機器として万全対応している

画像7: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

 

 

軽やかに躍動するサウンド!HDMI入出力対応のNR1200

 ではNR1200から見ていこう。前述の通り、ステレオ再生に特化したプリメインアンプだが、HDMI端子は、テレビからの信号を受け取るARC対応端子のほかに、HDMI入力端子も5系統も備わる。対応テレビとHDMIケーブル1本で接続し、その音を鳴らすだけでなく、レコーダーやゲーム機、あるいはネット動画端末など、多彩なHDMI対応機器をつなぎHDMIセレクター付きプリアンプとしても活用できる。

 

画像8: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

NETWORK INTEGRATED AMPLIFIER
NR1200
¥116,600 税込

● 型式:ネットワークオーディオ対応プリメインアンプ
● 出力:75W×2(8Ω)、100W×2(6Ω)
● 接続端子:アナログ音声入力3系統(RCA)、フォノ入力1系統(MM)、デジタル音声入力3系統(同軸、光、USB Type A)、ヘッドホン端子1系統(6.3mm標準フォーン)、2.2chプリ出力1系統(RCA)、HDMI入力5系統、HDMI出力1系統(ARC対応)、LAN1系統、ほか
● 備考:HEOS、Wi-Fi、Bluetooth、AirPlay2、ワイドFM対応FM/AMチューナー対応
● 寸法/質量:W440×H105×D378mm(アンテナを寝かせた場合)/7.9kg

● 問合せ先:デノン・マランツ・D&Mインポートオーディオお客様相談センター TEL.0570(666)112

▼NR1200
https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/amplifier/nr1200

 

 まずHEOSアプリからAmazon Musicにアクセスして、ユーミンの96kHz/24ビット・ハイレゾ音源や今井美樹の44.1kHz/16ビット・ロスレス音源を中心に再生してみた。楽器、歌声ともに、落ち着いたトーンで、色づけせず、あるがままに描き出す感じは、好印象だ。華やかに聴かせるというタイプではないため、全体的にやや大人しい音調に感じられるが、ユーミンの特徴的な声色やニュアンスを素直に感じ取れる表現力があり、空間の拡がりとスケール感にも余裕があった。

 Spotify Connect機能が働くSpotify音源の再生でも飾り気のない実直さを感じさせるサウンドは健在。音の骨格、音調を明確に描きながら、ベースの響きが軽やかに躍動する。聴き続けていくうちに、より心地よく、楽しい気分にさせてくれるあたり、高級オーディオの血統を感じさせる。なお、今回はエラックの2ウェイブックシェルフスピーカーDBR62と組み合わせている。

 

サブスクそしてテレビから感動の音を引き出すMODEL 40n

画像: サブスクそしてテレビから感動の音を引き出すMODEL 40n

 続いてMODEL 40n。HEOSアプリを使いAmazon Musicでユーミンと今井美樹の同じ曲を再生してみたが、声の実在感、響きの緻密な質感、空間の厚み、スケールと、とにかく音の品位が高い。「春よ来い」を歌うユーミンの声は艶っぽく、透き通るような清々しさで、響き、余韻など、微小信号の描き分けが意欲的だ。

 

画像9: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

NETWORK INTEGRATED AMPLIFIER
MODEL 40n
¥286,000 税込

● 型式:ネットワークオーディオ対応プリメインアンプ
● 出力:70W×2(8Ω)、100W×2(4Ω)
● 接続端子:アナログ音声入力3系統(RCA)、フォノ入力1系統(MM)、デジタル音声入力3系統(同軸、光、USB Type A)、ヘッドホン端子1系統(6.3mm標準フォーン)、サブウーファープリ出力1系統(RCA)、RECアウト1系統(RCA)、LAN1系統、ほか
● 備考:HEOS、Wi-Fi、Bluetooth、AirPlay2対応
● 寸法/質量:W443×H130×D432mm(アンテナを寝かせた場合)/16.7kg

▼MODEL 40n
https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/amplifier/model40n

 

 反田恭平が奏でるリストの「ラ・カンパネラ」の44.1kHz/16ビット・ロスレス音源は、耳ざわりなエッジの強調は皆無。しなやかな鍵盤のタッチといい、空間に浸透していく緻密な響きといい、その表現は端正でケレン味がない。最先端の音源と熟練のオーディオ技術の共演がもたらす感動。時間の経過を忘れてしまうくらい、その生気溢れる演奏に聴きいってしまった。

 最後にテレビとの組合せでHDMI ARC接続のサウンドを確認してみたが、これが期待していた以上によかった。2000年頃NHK BSで放送された今井美樹のグロリアチャペルでのライヴコンサート番組をBDレコーダーからテレビ接続し、ARCで再生してみたが、そのサウンドはしっとりとした、しなやかな質感で刺々しい感じが一切ない。今井美樹の歌声はゆったりとして、温かく生々しい。楽器の響きが散りばめられるように拡がる空間の透明感、見通しのよさが印象に残った。

 居心地のいいリビングを、清々しい澄み切ったサウンドで満たす喜び。こんな上質なオーディオコンポーネントを求めている方が、いま確実に増えていると思う。そんな方にこそぜひ、使っていただきたい魅力溢れるモデルだ。

 

刮目。ふたつのHEOS対応プレミアムモデル

 マランツではHEOSとBluetoothに対応した本格オーディオコンポーネントを数多く作っている。ここで紹介したステレオプリメインアンプのNR1200とMODEL 40nは、そこからさらにHDMI端子を備えてテレビへの連携を図っていることが大きな特徴といえる。テレビのない環境でHEOS機能を利用するケースに最適なアンプとしては、ステレオプリメインアンプPM7000Nを挙げたい。HDMI端子が備わらないかわりに、いっそうの高音質が追求されているからだ。またSACD/CDプレーヤーSACD 30nは高度なディスク再生能力に加えて、優れたストリーミング再生音質が魅力の逸品だ。お気に入りのアンプに多機能高音質ディスクプレーヤーを追加したい場合は、本機をぜひおすすめしたい。

画像10: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

INTEGRATED AMPLIFIER
PM7000N
¥151,800 税込

▼PM7000N

https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/amplifier/pm7000n

 

画像11: 「快適さ」と「いい音」に加えて「上質さ」で選ぶならマランツだ!プリメインアンプ「NR1200」「MODEL 40n」【スマホで始めるオーディオ&ネット動画】

SACD/CD PLAYER
SACD 30n
¥327,800 税込

▼SACD 30n

https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/sacdcdplayer/sacd30n 

 

 

This article is a sponsored article by
''.