イングランドの東海岸、ロンドンから車で1時間ほどのレイリー(Rayleigh)の地に本拠を置くモニターオーディオ。創業は1972年。エンクロージャーをはじめ、スピーカーユニット、ネットワーク回路を含む、スピーカー設計やパーツ製造、組み立てまでを自社内でまかなえる数少ないスピーカー専門メーカーで、1991年に世界初で初めて実用化したセラミック・アルミニウム合金ウーファーをはじめ、新技術への取り組みも積極的だ。

 主要ラインナップは最高峰のPlatinum Series IIを筆頭に、Gold 5G、Silver 7G、Bronze 6Gというシリーズで構成。この他にも伝説的なヒットモデルStudio 20の血統を受け継ぐStudioや、可愛らしい外観で人気を博しているMASS 2Gシリーズ、単品シリーズ譲りの多彩なグレードから選べるインウォール(壁埋込用)スピーカー、Custom Installシリーズが用意されるなど、選択肢の幅がきわめて広い。

 肌合いのいいなめらかな音色、良質な素材とていねいな仕上げに加えて、内容からすると割安感のある価格に設定されていることもあって同社スピーカーシステムに対する評価は全般的に高い。個人的には、約6年前にフルモデルチェンジしたPlatinum Series IIの登場あたりから、そのサウンドがにわかに洗練され、持ち前の表現力に磨きがかかったように感じている。

 

モニターオーディオの中核製品Silver 7Gシリーズに注目

 なかでも特に引きつけられるのが、いち早く7世代目へのモデルチェンジを遂げた同社の中核ライン、Silver 7Gシリーズだ。アルミ/マグネシウム合金をセラミック・コートした新開発のC-CAM(Ceramic-Coated Aluminium Magnesium)ドームトゥイーターや、C-CAMの表面にディンプルを設け、強化されたNew RST(Rigid Surface Technology)Ⅱミッドバスドライバーなど、独自開発の新スピーカーユニットが魅力。それに加えて、強固かつ堅牢な造りのエンクロージャーが、独特の気品、落ち着きを与えている。

 FEA(有限要素解析)モデリングを用いて設計されたという内部のブレーシング(支柱)の効果も明確。不要振動、定在波が効果的に抑制され、それがスムーズな空間の拡がり、低音の分解能の高さとして、しっかりと感じ取れる。

 また今回取り上げる2ウェイ・ブックシェルフ型のSilver 50-7Gは、艶消しブラック、艶ありブラック(ハイグロス・ブラック)、ホワイトという従来からの本体色に、ナチュラル・ウォールナットとアッシュ(白木調)のリアルウッドフィニッシュが追加。5色から選べるようになったのも嬉しい。

 

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SPEAKER SYSTEM
Monitor Audio
Silver 50-7G
¥159,500 (ペア)税込

● 型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
● 使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、130mmコーン型ウーファー
● 出力音圧レベル:86dB/2.83V/m
● クロスオーバー周波数:2.6kHz
● インピーダンス:8Ω
● 寸法/質量:W165×H284×D240mm/5.6kg
● カラリング:ブラックオーク、ハイグロスブラック、ナチュラルウォールナット、サテンホワイト、アッシュ

問合せ先:(株)ナスペック TEL.0120-932-455

 

北欧プライマーの意欲機、I15PRISMAが最新世代へ

 このスピーカーの持ち味を最大限に引き出すプリメインアンプとして用意したのが、PRIMARE(プライマー)の、ネットワーク対応D/Aコンバーターを内蔵するプリメインアンプ、I15PRISMA MK2だ。プライマーはヨーロッパ北部に位置するスウェーデンのメーカーで、シンプルで使いやすく、生活の中に自然と溶けこめるようなモノづくりが特徴的だ。技術レベルはもちろん高いが、それをただひけらかすことはなく、「ノイズや歪みを抑え、入力された信号が持つサウンドを忠実に伝える」ことを本意としている。

 本機は各方面から高い評価を得ている15シリーズの中心モデルで、ベースモデルだったI15PR
ISMAにESSテクノロジー製の高性能DAC素子、ES9028Q2Mが投じられ、MK2として生まれ変わった。機能面はネットワークプレーヤーやデジタル入力機能(DAC回路)に加えて、Chromecast built-inやSpotify Connect(スポティファイ・コネクト)、AirPlay2など、最新のストリーミング音楽再生機能をサポートするなど、実に先進的だ。

 

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NETWORK PLAYER / INTEGRATED AMPLIFIER
PRIMARE
I15 PRISMA MK2
¥297,000 税込

● 型式:ネットワークプレーヤー内蔵プリメインアンプ
● 出力:60W×2(8Ω)、100W×2(4Ω)
● 接続端子:デジタル音声入力7系統(同軸×1、光×3、ミニ光×1[アナログ入力と兼用]、USB Type B×1、USB Type A×1)、アナログ音声入力1系統(RCA)、アナログ音声出力1系統(RCA)、LAN1系統、ほか
● 備考:Spotify Connect、Chromecast built-in、AirPlay2対応
● カラーリング:シルバー、ブラック
● 寸法/質量:W350×H73×D310mm/6.4kg

 

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USB Type B入力時は、「PC/MAC」と表示されるとともに、右上にサンプリング周波数が示される。写真は「44」となっているが、これは44.1kHzの意味だ

 

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AirPlayおよびSpotify再生の表示も、USB Type B入力と同様にサンプリング周波数が表示される。表示のドットが細かく美しいフォントなのも好感がもてる

 

 

Apple Musicのハイレゾを軽やかかつ緻密に描く

 ではさっそくI15PRISMA MK2のUSB Type B端子とiPhone12 ProをLightning / USB Type B変換ケーブルで直結して、ハイレゾ音源を中心に聴いてみよう。まずApple Musicの192kHz/24ビット音源『デスペラード/イーグルス』を聴いたが、これが130mmウーファーの小型ブックシェルフかと疑いたくなるほど、そのサウンドは実に堂々として、軽やかだ。ベースの響きも窮屈にならず、余裕があり、重厚。それも躊躇なく一気に吹き上がる勢いのよさが感じさせる。

画像: Apple Musicのハイレゾを軽やかかつ緻密に描く

 Silver 50-7Gの進化点、つまりウーファーのボイスコイルが前世代の25mmから28.5mmに拡大され、振動板をより確実に制動できるようになった恩恵なのだろうか、中低域の立ち上がりが素早く、しかも響きが緻密で、目の前の空間にスッと染み込み、消えていく感じ。これはスピーカーの反応のよさもさることながら、アンプの確かな駆動力も少なからず関係していることは確かだ。

 このまま192kHz/24ビット音源『Killing Me Softly With His Song/ロバータ・フラック』を再生すると、充分なダイナミックレンジを確保しながら、音の骨格を明確に描き出す肌合いのいいサウンドを奏でる。特定の色合いを感じさせないニュートラルな音調は、いかにも入力された信号を忠実に伝えることを信念とするプライマーとモニターオーディオの組合せらしい。

 

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プライマーのI15 PRISMA MK2とは、まずiPhone12Proから有線で直結。Lightning / USB Type Bケーブルを使ってつないでいる

 

 

実に快適なワイヤレス再生。ロッシーながらSpotifyも楽しい

 そのままケーブルを外して、ワイヤレス接続によるAirPlayでの再生に変更。同じ曲を中心に試聴してみたが、透明感に富んだギターの響きといい、実在感に富んだヴォーカルといい、基本的な音質傾向はケーブルでの接続時と大きく変わらない。

 強いて言えば、ピアノの余韻、空間の拡がり、あるいは演奏のスケール感といった部分で、情報量の差は感じられるが、品位感が高くしなやかな聴かせ方は健在。立ち上がりの素早さ、確実なリズム感と、オーディオシステムとしての素性のよさはしっかりと感じ取ることができた。

 最後にスマホをリモコンのように利用できるSpotify Connectを試してみたが、基本的な操作性、使い勝手はこれがベストだ。楽曲を指定した時の再生の素早さ、切替え時もじれったさは皆無。この快適さはSpotify Connectの特権と断言できる。

 目の前に拡がる音場の見通しや、ヴォーカルのニュアンスといった部分で、Spotify自体がロッシー圧縮音源での配信となるハンディも感じられるが、クォリティとしては、鑑賞用として実用になるレベルにしっかり達している。

 本格的なハイファイオーディオの世界を堪能させてくれる、シンプルかつスマートな組合せ。日々の暮らしを豊かにしてくれる魅力溢れるコンビネーションだ。

 

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続いてI15 PRISMA MK2のネットワーク再生機能のうち、AirPlayとSpotify Connectを試す。I15 PRISMA MK2は有線LAN接続で、iPhoneは、Wi-Fiでつないでいる

 

 

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