エレクトリは、スイスEMTの新製品として、真空管式MC用フォノイコライザー「EMT 128」を発売した。価格は¥1,540,000(税込)。

 EMT 128は、サブミニチュア管(SMT 管)・プレシジョン・フォノステージを採用、豊かな音楽性を追求した独創的な技術アプローチによる設計コンセプトが特長という。

画像: エレクトリが、スイスEMTの真空管式MC用フォノイコライザー「EMT 128」を発売。小型真空管を採用し、豊かな音楽性を追求

 その主な特長は以下の通り。

●増幅素子として、全段に米国のミサイル技術のために製造されたサブミニチュア管(SMT管/小型真空管)を採用。

●調整機能やコントロール機能を最小限に絞り、EMTカートリッジの能力を極限まで引出す(モノラル/ステレオ、DIN78/RIAA、Mute/Sound、ゲイン調整)。

●微小なアナログ信号に入りこむノイズや磁界の影響を最小限に抑えるため、フォノ回路と電源部は重厚なアルミ削り出し筐体に格納、天板以外の筐体は特殊アルミニウムブロックから削り出されている。電源トランスと電源インレットはそれぞれ独立したスペースを与えられ、ノイズや磁界の輻射を押さえ込んでいる。電源基板とフォノ基板も削り出された分厚いアルミ隔壁によって相互干渉を物理的に排除。

●切り替えスイッチの台座や真空管の制振用台座にもアルミの削り出しブロック材が使用され、高剛性を際立たせている。入出力端子部分も最大限の厚みを維持し、端子パーツの強固な取り付けと高音質化に寄与。

画像: 天板を外した状態。シャーシはアルミブロックからの削り出しとのこと

天板を外した状態。シャーシはアルミブロックからの削り出しとのこと

●昇圧トランスには、スゥエーデンのLUNDAHL製カスタムメイドを採用。インピーダンスマッチングとバランス出力用のラインアウトトランスにも同社製カスタムメイド品を搭載。

●外部からの振動を効果的に抑制する特製インシュレーター採用。軟質性の素材を筐体脚部内に使用し、筐体内への振動の伝播を遮断するフローティング構造を採り入れた。

●筐体下部に開けられた複数の小さい穴から吸い上げられた空気が、基板に開けられた穴を通過し真空管を効果的に冷却、筐体内部の温度を一定に保ち動作安定に結びつけている。

「EMT 128」の主なスペック

●接続端子:フォノ入力1系統(RCA、MCカートリッジ用)、バランス出力1系統(XLR)
●モード:Stereo、Mono
●イコライザーカーブ:RIAA、DIN78
●ゲイン:64dB nominal、70dB max(内部ジャンパーで切り替え)
●混変調歪率:<0.05%
●クロストーク:>70dB
●S/N(A-Weighted):120dB
●出力インピーダンス:<500Ω
●消費電力:25W
●寸法/質量:W480×H60×D315mm/12.0kg

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