新製品が続々と発表される季節、注目すべきはディスプレイやスピーカーだけではない。ここではHiVi2021年10月号に引き続き、AVシステムを間違いなくワンランクアップさせる、“プラスワン”アイテムを紹介したい。(編集部)

 最近、持ち運んで使えるモバイルプロジェクターが人気だが、ベンキューのGV30もそんなモデルのひとつだ。上部にはストラップがついていて、手軽に持ち運ぶことが可能。バッテリー内蔵で2.5時間使えるので、映画1本を好きな場所で楽しめる計算だ。

 

画像1: 画質・音質ともに満足できるポータブルプロジェクター!BenQ『GV30』\この冬“プラスワン”したい/注目アイテム

BenQ
PORTABLE PROJECTOR
GV30
オープン価格(実勢価格6万9,800円前後)

● 型式:DLPプロジェクター
● 使用パネル:0.23インチDMD
● パネル解像度:水平1,280×垂直720
● 光源:LED
● 明るさ:300ルーメン
● 入力端子:HDMI入力2系統(1系統はAndroid TV、USBタイプC1系統(DP Alt mode対応)、他
● 備考:バッテリー内蔵、2.1chスピーカー搭載
● 問合せ先:ベンキュージャパン テクニカルサポートセンター ☎ ︎0570(015)533

 

 

 プロジェクターとしてはDLP方式で解像度は720p、輝度は300ルーメンとモバイルプロジェクターとしては標準的な性能と言える。内蔵スピーカーは2.1ch構成となっている点は本機の特徴のひとつ。そして、Android TV対応のドングルが付属しており、本体内部に収納可能なので、本体だけで映画や動画コンテンツの視聴が可能だ。動画サービスは、YouTubeやアマゾン・プライム・ビデオに対応。ネットフリックスは別途独自アプリを経由して再生する仕組みとなる。

 円形のボディは設置用のスタンドに置いて使うが、このときに仰角を135度の範囲で調整できる。オートフォーカス、自動垂直台形補正を備えるので、好みの位置に投写すれば、ほぼ自動で映像が正しく表示される。さらに設置調整や画質・音質の調整などのプロジェクター設定はリモコンのボタンで直接呼び出せる。操作は実に快適だ。

 視聴は筆者自宅の視聴室で行なった。スクリーンはオーエスのピュアマットⅢ。まずはアマゾン・プライム・ビデオで、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見た。720pなので100インチ投写だとやや画素の隙間が目立つ。輝度との兼ね合いもあり、80インチくらいが実用的なサイズだと感じた。80インチほどのサイズならば明るさにも大きな不満はなく、発色のよい映像が楽しめる。アニメの鮮やかな色がしっかりと出るし、暗部の階調もなかなか良好で、暗色もきちんと出る。

 内蔵スピーカーの音質については、ダイアローグが力強く立ち、音楽も中低域が充実している。サブウーファー付きの2.1chらしい鳴りっぷりで、内蔵スピーカーとしての満足度は高い。

 最後に、ディスクプレーヤーとHDMI接続でUHDブルーレイの『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』を再生。色味を抑えた渋めの映像も雰囲気を損なわない。黒浮きはあるが、暗部の再現もしっかりとできている。

 なお、画質モードは「シネマ」など6種類が用意される。「シネマ」は色再現も正確で階調性も良好だ。明るさが足らない場合は「リビングルーム」が自然な画質で使いやすいだろう。

 画質・音質の実力はさすがベンキューで安心しておすすめできるし、Android TVを利用したシステムの機能性も充分。なにより可愛らしいデザインが好ましい。

 

画像2: 画質・音質ともに満足できるポータブルプロジェクター!BenQ『GV30』\この冬“プラスワン”したい/注目アイテム

GS50
フルHD解像度で明るさ500ルーメンという上位モデルGS50。IPX2相当の防滴性能があり、グランピングなど“準屋外”のシーンが想定されている。実勢価格は8万9,800円前後

 

 

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