アキュフェーズから、創立50周年記念モデルのセパレート型SACD/CDプレーヤーが発売された。それぞれの型番と価格は以下の通り。
●SACD/CDトランスポート:DP-1000 ¥1,375,000(税込)
●D/Aコンバーター:DC-1000 ¥1,375,000(税込)
同社のセパレート型SACD/CDプレーヤーは、2000年発売の「DP-100+DC-100」以来、「DP-800+DC-800」「DP-900+DC-901」「DP-950+DC-950」と順次進化を果たしてきた。
新製品の「DP-1000+DC-1000」は、創立50周年記念モデルとしてこれまでのノウハウを投入、同社伝統の技に回路、構成面とも先進のクォリティと最新技術を集結、ディスクメディアからハイレゾ音源まであらゆるデジタルソースの音楽情報を描き出す製品となっている。
SACD/CDトランスポートのDP-1000は、高剛性・高精度コンストラクションとなるSACD/CDドライブを実現。静寂なディスク・ローディング機構、信号系と駆動系を分離した強力な電源部、スピンドルモーターにはアウター・ローター型ブラシレスDCモーター採用等による静音ドライブメカニズムを搭載した。更にVer.2対応のHS-LINKはデータとクロックを独立した伝送が可能となっている。
DP-1000の主な特長は以下の通り。
●機械的接点がなく低振動、低雑音のアウターローター型DCモーターをスピンドルモーターに採用
●トラバースメカに新開発のダンパーを採用、ピックアップが共振するピーク値を低減し防振効果を最適化
●重量級構造をさらに進化、高剛性・高精度アルミニウム切削加工SACD/CDドライブ搭載
●優れた安定性の低重心構造、シャーシの低位置にSACD/CDドライブを搭載
●静寂なディスク・ローディング機構
●DC-1000との接続に高品位デジタルオーディオインターフェイス「HS-LINK Ver.2」を採用
●クロックとデータをトランスポートからD/Aコンバーターへ直接入力可能
●DVD-R/RWやDVD+R/+RWに記録したWAV/FLAC/DSF/DSIFFフォーマットの再生に対応
●駆動系と信号系を分離した2個の高効率トロイダルトランスとカスタム仕様の高音質フィルター・コンデンサー(4,700μF)10個による強力電源
●あらかじめメモリーした曲順で再生可能なプログラム再生機能(20曲まで)
●優れた振動減衰特性を実現したアドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製の高音質インシュレーター
一方のDC-1000は、ESSテクノロジー社製DACチップ「ES9038PRO」を8回路並列に駆動させる、8MDSD(DSD信号)/8MDS++(PCM信号)方式D/Aコンバーターを搭載、理論上の性能は1回路に比べ約2.8倍に向上した。IV変換回路には独自の「ANCC」を搭載。きわめて高い変換精度と、低ひずみ・低雑音を可能にしている。
DC-1000の主な特長は以下の通り。
●ESSテクノロジー社の「ES9038PRO」を8回路並列駆動する「MDS++変換方式D/Aコンバーター」を搭載
●ノイズや歪を打ち消す独自の回路構成「ANCC」をIV変換回路に搭載
●部品配置と基板構成を全面的に見直してDAC出力の最短経路化を実現
●アクティブ・フィルター・アンプに低誘電率・低損失ガラス布フッ素樹脂基材を採用
●デジタル部とアナログ部を分離した2個の高効率トロイダル・トランスと合計80,000μFのカスタム高音質フィルターコンデンサー
●HS-LINK(Ver.1,Ver.2対応)、BALANCED、COAXIAL(3系統)、PTICAL(2系統)、USBなど豊富な入力端子を装備
●COAXIALとOPTICAL各1系統のデジタル出力端子
●サンプリング周波数とビット数をディスプレイに表示
●バランス出力の極性切替スイッチ
●優れた振動減衰特性を実現したアドバンスド・ハイカーボン鋳鉄製の高音質インシュレーター
なお厳選した自然木を使い、専門職人が丹精込めて製作した本木目鏡面仕上げのウッドケースと、5芯のマルチ導体を採用した音質重視の電源コード「APL-1」が付属する点は両モデルで共通となっている。
「DP-1000」の主なスペック
●再生可能ディスク(2ch):SACD、CD、DSDディスク(DVD-R/-RW/+R/+RW、DSFファイルフォーマット)、データディスク(CD-R/-RW,DVD-R/-RW/+R/+RW、対応フォーマットWAV/FLAC/DSF/DSDIFF)
●読み取り方式:非接触光学式
●レーザーダイオード発光波長:SACD用=655nm、CD用=790nm
●接続端子:HS-LINK、同軸デジタル出力
●消費電力:16W
●寸法/質量:W477×H156×D394mm/29.8kg
「DC-1000」の主なスペック
●接続端子:HS-LINK、同軸デジタル入力×4(バランス×1、アンバランス×3)、光デジタル入力×2、USB端子、アナログ音声出力×2(バランス、アンバランス)、同軸デジタル出力、光デジタル出力
●サンプリング周波数:
HS-LINK Ver.1=DSD 2.8MHz、リニアPCM 32/44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz 16〜24ビット
HS-LINK Ver.2=DSD 2.8/5.6MHz、リニアPCM 32/44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz 16〜32ビット
同軸デジタル入力(バランス、アンバランス)=リニアPCM 32/44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz 16〜24ビット
光デジタル入力=リニアPCM 32/44.1/48/88.2/96kHz 16〜24ビット
USB=DSD 2.8/5.6/11.2MHz(11.2MHzはASIOのみ)、リニアPCM 44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz 16〜32ビット
●周波数特性:0.5〜50kHz +0、-3dB
●S/N:123dB
●消費電力:36W
●寸法/質量:W477×H156×D394mm/24.4kg