画像: ゴールデンバーグ Brilliant ¥450,000 ●発電方式:MC型 ●出力電圧:0.4mV(1kHz、5cm /sec) ●インピーダンス:6Ω ●推奨負荷インピーダンス:100Ω〜300Ω ●適正針圧:2.3g〜2.5g ●自重:13.0g ●針交換価格:¥225,000 ●備考:針交換はトランスデューサー/ダンパーの交換とアライメント調整(スイス本国で作業) 問合せ先:(株)ユキム

ゴールデンバーグ Brilliant ¥450,000
●発電方式:MC型
●出力電圧:0.4mV(1kHz、5cm /sec)
●インピーダンス:6Ω
●推奨負荷インピーダンス:100Ω〜300Ω
●適正針圧:2.3g〜2.5g
●自重:13.0g
●針交換価格:¥225,000
●備考:針交換はトランスデューサー/ダンパーの交換とアライメント調整(スイス本国で作業)
問合せ先:(株)ユキム

 スイスからMC型の新しいフォノカートリッジ、ゴールデンバーグが登場した。現在のEMTやエクスクィジット、ターレス・トーンアームを手掛けるハイフィクション社の新ブランドで、熟練の時計職人が組み立てる製品という。ここで紹介するのは3機種あるうちの中間モデル「ブリリアント」だ。ボロン製カンチレバーにマイクロリッジ針を搭載しており、6Ωのインピーダンスで0.4mVの出力というから、鉄芯タイプであろう。コイル巻線は4N銅線ということだ。磁石には強力なネオジムに渦電流を防ぐアールコ鉄を使っているというが、その詳細は不明である。ハイフィクション社はEMTの継承からフォノカートリッジ製造を始めた経緯があるため、磁気回路の形状はEMTと似通っている。

ネオジムマグネットによる磁気回路を採用、四角い鉄心に巻かれたコイルは4N銅線。ボロン製カンチレバーにはマイクロリッジスタイラスが取り付けられる。ボディはアルミ製でロジウムメッキを施している。

 本機は「管球王国」のリファレンス環境で聴いている。カンチレバーと巻枠をセラミック素材で一体成型した同社エクスクィジット(空芯タイプ)の鮮烈さにはわずかに及ばないものの、アンセルメ指揮「三角帽子」を聴くと音の立ち上がりが鋭く、カスタネットや笛の音色の色彩感の豊かさと情報量の多さが印象的だ。「カンターテ・ドミノ」の初期盤も、パイプオルガンの低音が量感不足に陥ることなく伸びやかに聴こえる。さらに、混声合唱の濃やかな表情や音場空間の拡がりなど、積極的で現代的な音を奏でるフォノカートリッジという印象を抱いた。女性ヴォーカルの声色も色香を感じさせる、注目すべき新製品の登場だ。

レコード盤にBrilliantの針を下ろす三浦氏。

試聴に使用したレコードプレーヤー テクニクスSL1000R ¥1,600,000

試聴に使用したMC昇圧トランス エアータイトATH3 s(Lowインピーダンス仕様) ¥180,000

この記事が読める季刊「管球王国」Vol.100 2021年 SPRINGのご購入は

This article is a sponsored article by
''.