CSRは、同社の高級オーディオブランドSOULNOTE(ソウルノート)から、独自のZERO LINKで構成したフラッグシップネットワークプレーヤーシステム「ZEUS」(ZERO LINK ULTIMATE SYSTEM)の販売をスタートする。
同社では今年6月に、究極のリンクであるZERO LINKを用いたD/Aコンバーター「D-3」、ネットワークトランスポート「Z-3」、10MHzクロックジェネレーター「X-3」、クロックケーブル「RCC-1」を発表した。
ZERO LINK接続ネットワークプレーヤーシステムは、これらの機器を組み合わせることで最高のパフォーマンスを発揮する。そこで同社では今回、D-3、Z-3、X-3、RCC-1を組み合わせたシステムをZEUSと名付け、フラッグシップネットワークプレーヤーシステムとして販売することになった。ただしセット販売等ではなく、購入に際してはそれぞれのモデルを別途発注することになる。
「ZEUS」のモデル内容と税込価格
●D/Aコンバーター:D-3 ¥1,760,000(プレミアム・シルバー/プレミアム・ブラック、9月発売)
●ネットワークトランスポート:Z-3 ¥1,056,000(プレミアム・シルバー/プレミアム・ブラック、9月発売)
●10MHzクロックジェネレーター:X-3 ¥352,000(プレミアム・シルバー/プレミアム・ブラック、9月発売)
●クロックケーブル:RCC-1 ¥132,000
ZEUSシステム合計 ¥3,300,000
なおZERO LINKとは、SFORZATO社とSOULNOTEで策定した「D/Aコンバーターから非同期回路を排除して高音質を目指す」という意味において、トランスポートとD/Aコンバーターをつなぐ究極のデジタルリンクの名称だ。
両社によると、非同期回路をD/Aコンバーターから排除することによる音質向上は圧倒的で、D/Aコンバーターの非同期回路をZEROにするのがZERO LINKだという。
ZERO LINKはマスタークロックやI2S信号を送るだけでなく、同時に通信も行っている。トランスポートは音源のフォーマットを再生前にD/Aコンバーターに伝え、そのフォーマットに同期する高品位のマスタークロックをD/AコンバーターのDDSが生成してトランスポートに送る。トランスポートは、そのマスタークロックに同期したピュアなI2S信号を生成し、D/Aコンバーターに送ってくる。この結果、D/Aコンバーターからトランスポートまで、D/Aコンバーターのマスタークロックに完全に同期させることができ、音質劣化の原因となる非同期回路を完全に排除できるという仕組だ。