WOWOWでは、2020年10月6日と28日に実施した高音質配信実験(MQA-ALSとAURO-3Dによる配信)について、それぞれのダイジェスト版を作成、アーカイブURLを公開した。これによりぞれぞれの演奏会の振り返り試聴ができるようになったわけだ。
今回の配信も昨年同様にフリーのプレーヤーアプリ「VLC」を使って行う仕組みで、どちらもMQA、AURO-3Dのふたつの音声が選べるので、対応USB DACやAVセンターをお持ちの方は、それぞれの機器とつないで最高のパフォーマンを楽しんでいただきたい(VLCの設定や再生機器との接続については、巻末の関連リンクを参照)。
MQAによるハイレゾ配信用のURL
「名倉誠人さん マリンバ演奏会」(2020年10月6日)
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakura_HPL_MQA.mp4/manifest.mpd
「仲野真世さん&馬場高望さん デュオ演奏会」(2020年10月28日)
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakano_Baba_HPL_MQA.mp4/manifest.mpd
●AURO-3Dによる3Dオーディオ配信用URL
「名倉誠人さん マリンバ演奏会」(2020年10月6日)
AURO-9.1用
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakura_Auro91.mp4/manifest.mpd
AURO-11.1(7.1.4)用
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakura_Auro714.mp4/manifest.mpd
「仲野真世さん&馬場高望さん デュオ演奏会」(2020年10月28日)
AURO-9.1用
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakano_Baba_Auro91.mp4/manifest.mpd
AURO-11.1(7.1.4)用
https://ll.smartstream.ne.jp/vod/Nakano_Baba_Auro714.mp4/manifest.mpd
今回のアーカイブ配信は3月末に終了するので、興味のある方は早めに試していただきたい。なお今回の配信を安定して試聴するためには、MQA-ALSで約7Mbps、AURO-3Dでは約12Mbpsの転送レートが必要とのことだ。
またAURO-3Dの再生については、VLCのバグやAVセンターとの相性により正常にデコードできないケースがあることもある。VLCやPCが正しく設定されているのにAURO-9.1の配信がデコードできない場合は、AVセンターがHDMI経由の音声を7.1chとして認識している可能性がある。その場合は新たに準備されたAURO-11.1の配信ならうまくいく場合もあるので、そちらをお試しいただきたい。
ただし、この場合もセンターチャンネルが後ろから再生される現象が確認されている。パソコンのOSでスピーカコフィグレーションを5.1chにすることで正常に再生されるはずだが、AVセンターによっては、チャンネルを入れ替えても正しくならないケースもあり、WOWOWでも調査中だという。同様な症状が発生した場合は以下のアンケートサイトから詳細をお知らせいただきたい。
その他にも、今回のアーカイブ配信の感想や気になったこと、今後の高音質配信実験で期待することなども、ぜひこちらのアンケートサイトから送ってください。