JVCケンウッドは、JVCブランドから発売中のD-ILAプロジェクター「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」の3モデルに対応する最新ファームウェアを、11月中旬より公開すると発表した。
今回の新ファームウェアでは、各ユーザーの使用環境に合わせて、最適な明るさ設定に自動調整する新機能「Theater Optimizer」が追加されるのが特徴となる。前回のアップデート（2019年10月）で搭載された「Frame Adapt HDR」に、本機能が加わることで、HDR映像の再現性をさらに向上できる、としている。
関連記事～「Frame Adapt HDR」について
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17304198
また、これまで寄せられたユーザーからの要望に応える形で、新たな設定の追加やメニュー構成の見直しなど、使い勝手の向上も図っているという。
今回のアップデートの主な特長
●ユーザーごとの使用環境を解析し、最適な明るさでHDRを表示する「Theater Optimizer」機能を追加
ユーザーごとに異なるスクリーンサイズとスクリーンゲイン情報の入力と、内部的に計測可能な明るさに紐づく情報をインテリジェントに演算し、それぞれの設置環境に合った最適なトーンマッピングを自動で行なう「Theater Optimizer」機能を追加。コンテンツの解析を元に最適なトーンマッピングを行なう「Frame Adapt HDR」と組み合わせることで、ホームシアターにおけるHDR映像の再現性をさらに高めているという。また、本機能の使用時にも18bitレベルのガンマ処理が可能なため、明部の階調段差や暗部の黒つぶれを抑え、高精度でなめらかなグラデーションを再現できるとしている。
※「Theater Optimizer」機能は、「Frame Adapt HDR」画質モード選択時のみ有効
●ユーザーニーズに応じて、設定の追加やメニュー構成を見直し
・「Frame Adapt HDR」使用時に5段階（従来は3段階）の明るさ切り替えが可能
・入力信号ごとに使用可能な「画質モード」のみを表示する「映像タイプ」メニューの追加
・入力コンテンツの色域情報に応じて最適な「カラープロファイル」に自動で切り替え
・入力信号ごと（SDR/3D/HDR10/HLG）に「画質モード」を設定できる「Auto Pic. Mode Select」機能を追加
・パナソニック製Ultra HDブルーレイプレーヤー「DP-UB9000」と連携する「画質モード」の追加
・キャリブレーションソフトの機能改善
・「Color Profile」の一部名称変更や追加
アップデートの概要
・ファームウェア公開時期：2020年11月中旬
・対象商品：「DLA-V9R」「DLA-V7」「DLA-V5」
・内容：対象商品のファームウェア「Version3.50」（無償）
・バージョンアップ方法：ホームページのサポートサイトよりダウンロードしたファイルでバージョンアップ可
ファームアップデートにおける注意事項
・本ファームウェアは、現在のファームウェアが「Ver 3.49以前」のユーザーを対象としています。
・ファームアップデート後は、以前のバージョンに戻すことはできません。また、各設定項目が工場出荷設定状態にリセットされます。新機能が必要な方のみ、ファームアップデートを実行してください。
・詳しくは上記サポートページ（ダウンロードサイト）を参照のこと
