オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。

画像: 以下の記事はHiVi2011年9月号に掲載されています https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/bss_reg_hv/410

以下の記事はHiVi2011年9月号に掲載されています

まさにウルトラコストパフォーマンス。
逞しく、かつ引き締ったサウンドに驚いた

<PROFILE>
 新S150シリーズを発表したばかりのMKサウンドから、今度はかなり手ごろな価格のMシリーズが登場した。

 ラインナップは、フロント用が「M7」というソフトドームトゥイーターとふたつのドライバーを搭載したブックシェルフ型。さらに「M5」という、M7のウーファーを一基としたひと回り小さなモデルもラインナップされる。なお、M7には奥行を削り、壁掛け用とした「MP7」というモデルも存在する。

 サラウンド用は「M4T」というトライポール型。フロントバッフルはM5と同じソフトドームトゥイーター+4インチドライバーで、両サイドには3インチドライバーが逆相で取り付けられている。

 サブウーファーは12インチのドライバーを搭載した「SB12HP」と、同じく8インチドライバー搭載の「SB8HP」の2モデルが用意されている。

 今回の視聴ではフロントL/C/RにM7をセット。サラウンド用はM5という選択もあるが、音の広がりとつながりのよさを期待してトライポール型のM4Tを選んだ。サブウーファーはSB12HPとした。

<IMPRESSION>
 上位モデルの「MK950 THX Select2」システムと比べても価格はずいぶん安く、今回組んだ5.1chシステムでは約半額程度。だが出てきた音は「きわめて似た感じ」の見事なものだった。

 もちろん上位モデルに搭載されたMK Sound Pro Tweeter や、トライポールシステムの技術がこのMシリーズにも色濃く反映されているからだが、それにしてもウルトラコストパフォーマンスといいたい、お買い得感の高さだ。その音は引き締ってハイスピード、実に逞しい。

 まず、BD「バーレスク」のチャプター10を再生した。ダンスショーのシーンで、音楽は生音とプログラミングだが、打ち込みによるドラムとベースの音がパワフルでスピード感のあることといったら。台詞や歌声も歯切れがよく、しかも子音の強調がないスムーズさ。リトルジャイアントという感じで、いくらボリュウムを上げてもびくともしないし、驚くほどダイナミックだ。それとホール内の騒音をとても生々しく感じさせる。これはトライポール型のM4Tの恩恵が大で、濃密な空気感とはまさにこのことだ。

 音楽BDは、エリック・クラプトンの「クロスロード・ギター・フェスティバル2010」を再生。客席の熱気やギターバトルの火傷しそうな音はもちろん、ステージの広さまでがちゃんと感じられて、臨場感は満点だった。

画像: まさにウルトラコストパフォーマンス。 逞しく、かつ引き締ったサウンドに驚いた

SPEAKER SYSTEM
MK Sound M7
¥42,000(1本)※価格は当時のもの
●型式:2ウェイ3スピーカー、密閉型
●使用ユニット:101.6mmコーン型ウーファー×2、25.4mmドーム型トゥイーター
●再生周波数帯域:80Hz~20kHz(±2dB)
●寸法/質量:W125×H330×D163mm/3.6kg
●備考:取材ではL/C/Rとして3本を使用

M4T
¥74,550(ペア)※価格は当時のもの
●型式:トライポール方式3ウェイ4スピーカー、密閉型
●使用ユニット:101.6mmコーン型ウーファー、76.2mmコーン型フルレンジ×2、25.4mmドーム型トゥイーター
●再生周波数帯域:100Hz~20kHz(±2dB)
●寸法/質量:W152×H188×D171mm/2.9kg

SUBWOOFER
SB12HP
¥99,750 ※価格は当時のもの
●型式:アンプ内蔵、密閉型
●使用ユニット:304.8mmコーン型ウーファー
●アンプ出力:250W
●寸法/質量:W381×H381×D438mm/20.4kg

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