シャープから、8K放送で採用されているMPEG-4 AAC 22.2ch音声入力に対応したサウンドバー、AQUOSオーディオ「8A-C22CX1」が発表された。市場想定価格8万円前後（税別）で、8月29日（土）の発売予定。
8A-C22CX1の一番の特徴は、BS8K放送で使われている22.2chサラウンド音声信号を入力し、そのパフォーマンスを最大限に活かした立体音響が再現できる点にある。
22.2ch音声は放送で採用されてはいるが、現時点で対応AVセンターなどは発売されておらず、エンドユーザーがその魅力を体験することはできなかった。8A-C22CX1ではその一端に触れることができるわけで、ホームシアターファンには気になるところだろう。
なお8A-C22CX1で22.2chを楽しむには同じくシャープの8Kテレビ「8T-C70CX1」または「8T-C60CX1」と組み合わせる必要がある。
また、音楽ホールやスタジオなどの建築音響分野で豊富な実績を持つ鹿島建設株式会社 技術研究所と、音響技術分野で著名な英国サウサンプトン大学 音響振動研究所が共同開発した立体音響再生技術「OPSODIS（オプソーディス）」も採用、8A-C22CX1のみで音を全方位に届け、前後・左右・上下の音場を創出できるという。
22.2ch信号のみならず、地上デジタルや4K放送の2ch/5.1ch信号も、独自の音声処理によって立体音響として再現、音で包み込まれるような体験を可能にする。ドルビーアトモスにも対応済みだ。
8A-C22CX1の主な特長は以下の通り。
●8K放送で採用されているMPEG-4 AAC 22.2ch音声入力に対応。AQUOS 8K「8T-C70CX1」「8T-C60CX1」と組み合わせることで、テレビから22.2ch信号を本機にそのまま入力できる。信号が持つ高音質特性を維持したまま音声処理できるため、22.2ch信号を最大限に活かした立体音響を再現可能。
●音楽ホールやスタジオなどの建築音響分野で豊富な実績を持つ鹿島建設と音響技術分野で著名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響再生技術「OPSODIS」を採用。OPSODISは、視聴者の前方にスピーカーを設置するだけで、前後・左右・上下を含む360度の立体音響を創出する技術で、これによりフロントスピーカーとサブウーファーだけで、臨場感のある立体音響を実現できる。
●3ウェイスピーカーシステムと、各帯域のスピーカーを独立駆動する6chデジタルアンプを組み合わせることで、きめ細かな音場再生を実現。
●「AQUOSファミリンク」に対応し、シャープ製テレビのリモコンで操作可能。電子番組表の番組情報を読み取り、視聴中の番組ジャンルに適したサウンドモードを自動で選択する「ジャンル連動」など、同社製テレビと合わせて使用することで便利に楽しめる。
●没入感あふれる立体的な音響が楽しめるドルビーアトモスにも対応。HDR規格のドルビービジョン信号のパススルーも可能。
●USB端子に接続したUSBメモリーなどからのハイレゾ音源（WAV/FLAC、192kHz/24ビット）の再生に対応。
●サウンドモードとして、テレビでのスポーツ観戦用の2種類を追加。室内競技場の反射音や残響音を再現する「インドア」モードと、スタジアムの臨場感を再現する「アウトドア」モードを搭載し、合計7種類のモードから選択できる。
「8A-C22CX1」の主なスペック
●総合出力：400W（フロントスピーカー125W＋125W/サブウーファー150W、非同時駆動、JEITA）
●接続端子：HDMI出力1系統（4Kまで対応）、HDMI入力1系統、デジタル音声入力1系統（光）、アナログ音声入力1系統（ステレオミニジャック）
●消費電力：フロントスピーカー＝約48W（待機時約0.4W）、サブウーファー＝約29W（待機時約0.4W）
●寸法/質量：フロントスピーカー＝W1,200×H69×D140mm/約4.5kg、サブウーファー＝W261×H337×D261mm/約7.2kg
