リンジャパンから、アナログレコードプレーヤー「LP12」のアップグレード「KAROUSEL(=Carousel、英語でメリーゴーランドの意味)が発表された。軸受け(ベアリング)部のアップグレードだという。

 誕生からまもなく半世紀を迎えるLP12は、電源、サブシャーシ、トーンアームなどの各種アップグレード製品が絶えずリリースされてきたが、ターンテーブルの心臓部であるベアリングに関するアップグレードは、今回が2回目、第3世代のベアリングシステムとなる。2代目の「CIRKUS」アップグレードは1993年だったので、実に27年ぶりだ。

 「シングルポイントベアリング」と呼ばれるLP12のベアリング方式は、LP12の最重要事項のひとつ。ターンテーブルは、この1点を中心として回転しており、ノイズのないクリーンで安定した回転を実現する精密なベアリングはいい音の基盤といえる。プラッターの重量だけをあてにしては、ある程度回転ムラをごまかすことはできてもクリーンな回転は実現できない。KAROUSELアップグレードは、すべてのLP12が対象となり、10万台を超えるユーザーがその恩恵にあずかれるそうだ。

画像: リンジャパンが、LP12のアップグレードサービス「KAROUSEL」をスタート。27年ぶりとなるターンテーブル心臓部のアップグレードに注目を!

 その主なポイントは以下の通り。

Refined Motion
 洗練されたモーション設計の革新と最新素材の組み合わせによって、極上の回転を実現。工作精度の向上は、製造過程の偏差を極限まで小さくし、ベアリングライナーのスピンドル・サポートを改善させている。軸を受けるスラストパッドにはDiamond-Likeカーボンコーティングが施され、摩擦を極小とし、シングルポイントベアリング機構と相まってLP12の静粛性を高めている。

Greater Stability
 スタビリティーの向上素材として選定されたステンレススティールと新しい全体設計は、プラッター、スピンドル、ベアリングハウジング(軸受け)、サブシャーシ間で強力な結合を実現。以前のベアリング構造でもっとも強度の低かった軸受けユニットとサブシャーシ間の固定方法を強力なロックナット方式に変更することと、小型で剛性の高い形状と新しいカーボンコーティングを採用したスラストパッドを強固にハウジングすることで、プラッターの回転及びその質量を支えるパートを大きく改善している。

Longer Lasting
 寿命摩擦が低減されることは、それによる素材のダメージを減少し、高水準な再生が長く続くことを意味している。また新構造によりサービサビリティも大きく向上されたという。

 なおKAROUSELはすべてのLP12に装着可能だが、電源ユニットとして「NIRVANA」「VALHALLA」「3rdパーティー・クローン電源」を使っている場合は、感電事故の危険があるため組み合わせることができないという。KAROUSELへのアップデートの際に別の電源ユニットへの買い替える場合のみ使用可能となるのでご注意を。

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