8Kの新しいポイントが配信だ。世界で8K放送は日本だけだが、世界では5Gスマホが8K視聴の鍵になりそうだ。
フランス・テレビジョンは、この5月にフランス・オープン「ローラン・ギャロス」の全試合の5G・8K中継を行なった。シャープの8Kカメラで撮影した8Kのベースバンド信号を、NECのエンコーダーで85MbpsのHEVC信号に変え、アメリカのHarmonic社(NASAの4Kライブを手掛ける)がストリームに変換、ノキアが5Gで電波を飛ばし、OPPOの5Gスマホが受信、HDMI 4K×4本のアダプターで変換し、シャープの8Kモニターに入力した。
プロセスの準備に2ヵ月、システムのセットアップには7日掛けて、1日8時間、全期間合計で100時間の8Kライブを達成したという。ポイントが5Gの受信にスマホを使うことだ。5Gが本格化すれば、5Gの受信機能がテレビに付くだろうが、それまではスマホで5G・8Kを受信する形態がデファクトになりそうだ。(写真撮影・麻倉怜士)