スピーカー部門(5)<ペア70万円以上100万円未満>第1位 ソナス・ファベール Sonetto Ⅷ
¥900,000(ペア)+税
ココがスゴイ!!
Sonettoシリーズのトップ機。総合的表現に優れる(潮)
重厚かつリッチな低音で音楽や映画に浸れる(小原)
艶っぽく、しかも上品な音に舌を巻く傑出作(高津)
BEST1 麻倉怜士
Sonetto(ソネット)シリーズのハイエンドモデル。ユニットの素材はウーファーがアルミニウム、スコーカーが繊維系で、トゥイーターがシルクドーム。このサイズ、このコンストラクションならではのスケールの雄大さに加え、ソナス・ファベールらしい「音の情緒感再現」が素晴らしい。とてもなめらかで美しい音で、キメが細かく量感がありながらも良好なバランスを保っている。表現力が磨かれた素晴らしいスピーカーだ。文学的にいえば、まさに音色の中にイタリアの美を感じるのである。
BEST1 潮晴男
ハイエンドモデルにも話題の製品が多いソナス・ファベールが、そのエッセンスを採り入れて作り上げたSonettoシリーズのトップモデル。3ウェイ5スピーカーによる構成で、3基のウーファーが音楽の基音をしっかりと下支えする。シルクドームを用いたトゥイーターの採用も質感の再現に寄与しているが、何といってもトータルバランスに優れたていねいな表現力がこのモデルの魅力だと思う。イタリア国内での生産も仕上がりのよさを引き出している。
BEST1 小原由夫
Sonettoシリーズ最大サイズの3ウェイ5スピーカーのトールボーイスピーカー。肝となるのは15cmミッドレンジと同一素材のナチュラルファイバー・コーン型ウーファー。18cmのそれを3基搭載することで、ひじょうに重心の低い安定した低域の再現性を発揮する。バスレフポートは底面に設けられており、全方位に渡って増強された低音を放射。きわめて重厚かつリッチな低音で、どっぷりと音楽や映画の世界に浸れること請け合い。
特選 亀山信夫
高さ118cmの堂々たるフロアー型。しかも18cmウーファーを3基も搭載する3ウェイ5スピーカー構成が威容を誇る。しかし写真の通り、保護ネットを装着すれば曲面・曲線も美しいリュートシェイプが映え、イタリアンテイストに満たされる。音は構成通りに、怒涛のスケール感が魅力的。現代映画も余裕で満喫できよう。聴き込めば、中核帯域を担う大口径15cmミッドレンジユニットの威力も明らかに。ヌケのよい高域とも濃密につながる。
BEST1 高津修
Sonettoシリーズのトップエンド機で、3連装の18cm径ウーファーに15cm径ミットレンジが1本。シルクドームのトゥイーターは同シリーズの下位モデルと共通。なにを意図したかは一目瞭然だけれど、音のとりまとめはとてもむずかしい。そこが腕の見せどころであって、これもソナスの得意技。堂々腰が座って艶っぽく、しかもすこぶる上品なサウンドを響かせるビッグシステムに仕上がっている。練達のチューニングに舌を巻く傑出作だ。
特選 藤原陽祐
イタリアが誇る高度な木工技術、皮革の職人技を駆使し、1台1台、手作業で仕上げられたソナス・ファベールSonettoのフロアスタンディング型モデルだ。デザイナー、エンジニアともに、最高峰、AIDAⅡと同一メンバーで仕上げられた力作で、気持ちよく吹き上がるしなやかなサウンドと、洗練されたルックスで存在感をアピールする。同一シリーズにセンタースピーカーも用意されているため、マルチチャンネル再生への展開も考えやすい。
BEST1 山本浩司
この価格帯ではVenere Signatureを高く評価してきたが、昨年秋登場の本機はVenere Signature以上の魅力を実感させ、選者を感激させた。ソフトドームとリングラジエーターを融合させたトゥイーターは超高域まで素直に伸びた印象で、3基のウーファーによってもたらされる低域の伸びと量感の豊かさにも驚かされた。威風堂々のエネルギーバランスを誇る本機は、大画面スクリーンの両脇に置くに相応しい本格派といえる。
BEST1 和田博巳
発売と同時にわが国でも大いに人気を博したSonettoシリーズ。エントリーラインながらハンドメイド・イン・イタリーの本格派で、細部まで伝統の職人技が生きている。本モデルはシリーズ中最上位に位置して、低域には180mmウーファードライバーを3基搭載して量感的にも質的にも完璧なバランス。独自のアローポイントDADトゥイーターと相まって、全域で豊穣で瑞々しい音を届けてくれる。加えて価格的な魅力も極めて大である。
※HiVi ベストバイの選考は、★(ベストワン)、◎(特選)、○(推薦)の3種類があります
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