スピーカー部門(2)<ペア10万円以上20万円未満>第1位 ソナス・ファベール Sonetto I
¥198,000(ペア)+税
ココがスゴイ!!
音楽性の高さが魅力の、イタリア生産スピーカー(麻倉)
外観からの期待値を楽々超える、格調の高い音(藤原)
ソノリティの豊かさと中域の聴き味がすばらしい(山本)
BEST1 麻倉怜士
このクラスのスピーカー製品では抜群に音楽性が高い。中国生産であった従来のVenereシリーズを生産終了させ、本国イタリア生産のSonetto(ソネット)シリーズに切り替えた。ユニット素材はウーファー/スコーカーが繊維系で、トゥイーターがシルクドーム。同ブランドで馴染みのデンマーク製だ。音は情報量と音楽性がウェルバランスし、表現性が濃い。UAレコードの『エトレーヌ/情家みえ』を鳴らすと、ヴォーカルの立体感や質感が素敵で、空間感が豊かであると聴けた。音像がしっかりとイメージされ、しかも質感もなめらかで自然だ。
特選 潮晴男
ソナス・ファベールがマルチチャンネルへの発展性をも考慮して作り上げたSonettoシリーズのブックシェルフ型スピーカー。2ウェイ構成で150mmウーファーと、上位機と共通となるシルクドームを用いたトゥイーターを搭載。サイズを感じさせないバランスの取れたサウンドを再現する。コンパクトながら鳴りっぷりがよくヴォーカルの描き分けも巧い。ステレオ再生にも、マルチチャンネル再生のリア用としても活躍するスピーカーである。
特選 小原由夫
Sonettoシリーズは、かつてのVenereシリーズに代わる同社のエントリーライン。その最小モデルとなる本機は、29mmアローポイントDADシルク・ソフトドーム型トゥイーターと、15cmナチュラルファイバー・コーン型ウーファーを組み合わせた2ウェイスピーカー。リュート型シェイプのエンクロージャーの底面にスリットを設け、そこから前面に低域を放射する構造を採用。デザインを損ねないセッティングのしやすさもセールスポイントだ。
BEST1 亀山信夫
激戦の本部門で1位となった、イタリアはソナス・ファベールの人気上昇中のエントリーモデル。シリーズの末っ子だが、しかし自社工房で生産する“リュートシェイプ”の造形は写真の通りの美しさ。むろん音響的考察も深く、構造のみならず天然の素材採用など、こだわりに満ちている。外観はウォールナット突き板仕上げ、ピアノブラック、マットホワイトの3種。小型だが生き生きと語り掛けてくる魅力機である。
特選 高津修
Sonettoシリーズは、Venereに代るソナス・ファベールの新しいエントリークラス製品。同社機としては安価な部類だが、リュート形状のモノコック化エンクロージャーをはじめ、芸の細かい技術を手際よく継承した佳作である。当機はそのベーシックモデル。豊潤でしなやか、独特な品格を漂わせる温かい音質は、このメーカーならではのノウハウを如実に示すもの。やむを得ない事情がないかぎり、別売のフロアスタンドを組み合わせてつかいたい。
特選 藤原陽祐
“音楽を美しく奏でる”という思いをこめて命名されたというソナス・ファベールのSonetto(ソネット)シリーズ、その2ウェイ、ブックシェルフスピーカーだ。楽器を連想させる背中を絞ったエンクロージャーが素敵だが、スケール感に富んだ格調の高いサウンドは、外観から受ける期待値を楽々と超える。声、演奏ともに刺激的にはならず、穏やかな調子。音量レベルを上げていっても、帯域バランスが崩れず、足元がぶれない。この聴き心地のよさこそ、ソナス・ファベールの伝統。
BEST1 山本浩司
イタリアンスピーカーの代名詞となったソナス・ファベールの、エントリーラインの末弟モデル。ボトムポートのバスレフ型2ウェイ機で、同社製品ならではのソノリティの豊かさ、ウォームなミッドレンジの聴き味がすばらしい。そのなめらかな音調は、映画再生でも大きな魅力を発揮してくれるはず。仕上げの美しさも特筆したい。
特選 和田博巳
ソナス・ファベールのエントリーライン、Sonettoシリーズの末弟になるブックシェルフ型。音楽ジャンルの向き不向きは感じられず幅広く対応するが、中でもヴォーカルものや弦楽器主体の音楽は、ほどよい温度感とソノーラスな音色、軽快で弾みのよい低音が相まって極上の心地よさを提供してくれる。後方に向かって絞ったリュート型の美しいキャビネットの出来も素晴らしく、所有する喜びが味わえる。この価格は本当に安いなあと。
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