短焦点型プロジェクターはこれまでにも多くのメーカーから発売されてきたが、ビジネス用途であったり、家庭内使用の場合、多くは壁面投写で利用するなど、ホームシアター・ユースでは今ひとつの印象があった……(もちろん、個人的な見解です)。
しかし、今年のIFAではふたつのメーカーから「シアター」を意識した短焦点型プロジェクターが展示されていた。
まずはLG。「Cinebeam HU85L」の例を挙げると、DLP方式で4K表示が可能なDMDパネルを使用する。光源はレーザーで、輝度は最大2,700ルーメン、コントラスト比は200万:1。もちろんHDR10もサポート、スクリーンサイズは90~120インチまで対応する。リビング設置でも違和感のないようスタイリッシュなデザインにまとめられている。
もうひとつはエプソン「EH-LS500W/B」(Wがホワイト、Bがブラック)。こちらは4K液晶モデルで、輝度は最大4,000ルーメン、コントラスト比は250万:1。HDR10やHLGもサポートし、スクリーン・サイズは最大130インチまで対応する。
いずれのモデルもデザインが重視されているので、専用シアターよりもリビング用途を前提としている。これらスペックもリビング使用なら、シネマプロジェクターとして及第点以上である。
そして、これまでの短焦点型プロジェクターは「高額」とのイメージもあった。しかし、エプソンのEH-LS500は欧州価格2,999ユーロ前後の予定だそうで、エントリークラスの位置付けになる。
いよいよ来るか、「短焦点」。