JVCは日本型番「LX-UH1」の後継機となるDLPプロジェクター「LX-NZ3」を発表した。

 4K/HDR対応はもちろんのこと、光源をレーザー化して20,000時間の長寿命と、3,000ルーメンの明るさを実現している。デザインもモディファイされ、白と黒のボディカラーを準備した。価格は3,499ユーロを予定しているという。

 そして今回、DLA-V9R/V7/V5を対象に、ファームウェアv3.0のアップデートが実施されることも発表された(欧州は11月に実施)。

 これにより、映像調整の新たな項目として「Frame Adapt HDR」が加わる。JVCが独自に開発したトーン・マッピング機能で、HDR10信号をフレームごとに解析し、自動的に明るさと色調整を行なうというものだ。

画像: レーザー光源を搭載したJVCのDLPプロジェクター「LX-NZ3」。従来モデルもファームウェアアップデートで、更なる高品質を獲得【御法川裕三のIFA2019散策 その7】

 会場には専用のシアタースペースが設けられ、通常のHDRモードとFrame Adapt HDRモードとを交互にデモしていたのだが、黒は締まり、ハイライトのピークは抑えられる。薄暗いシーンでの暗部の階調など、ここまで情報が掘り起こされるのかと驚愕な映像体験であった。

 その他のアップデート項目は、「Screen adjustment」機能の追加、16:9画面におけるアナモフィック・レンズ対応なども含まれる。

 これらのアップデートは無償で提供され、JVCのプロジェクターはさらに進化を遂げるのだから、ユーザーも歓喜するに違いない。会場ではトップモデルであるV9Rでの視聴だったが、エントリーモデルがFrame Adapt HDRでどのような映像を見せてくれるのか、こちらもまた楽しみである。

 いやあ、凄かった。感動ものですよ、これは。

This article is a sponsored article by
''.