IIJ(インターネットイニシアティブ)は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン・フィル)のメディア事業子会社「ベルリン・フィル・メディア」が手がけている演奏会配信サービス「デジタル・コンサートホール」において、4K映像のライブ配信を導入・実現するための技術支援を行なったと発表した。
IIJではこれまでに、ストリーミングパートナーとして、ベルリン・フィルの演奏会を最新の技術で配信する実証実験を継続的に行なっており、今年2月末にも世界初の試みとして、コンサートのゲネプロ(通し稽古)を4K/HDRとハイレゾ音源(96kHz/24ビット)でライブ配信している。
IIJとしては、今回の4K映像ライブ配信導入では、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の4Kエンコーダー「AWS Elemental Live(ソフトウェアベースのライブストリーミング向け映像処理アプライアンス製品)」を導入するなど、デジタル・コンサートホールに対し、4K映像ライブ配信環境構築のサポートを進めているそうだ。
なお、これまでのデジタル・コンサートホールでは4K映像はオンデマンド配信のみで、ライブはHD(ハイビジョン)映像で提供していたが、今後は、現地時間の8月23日19時から開催される新首席指揮者キリル・ペトレンコ氏の就任演奏会以降、すべてのコンサートが4K映像でライブ配信されることになる。
その就任演奏会の配信は、デジタル・コンサートホールにおいて、以下の日程で実施される。
●日時:8月24日(土)02:00開始(日本時間)
●指揮者:キリル・ペトレンコ(ベルリン・フィル新首席指揮者)
●プログラム:
アルバン・ベルク:《ルル》組曲
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調《合唱付き》
なおデジタル・コンサートホールの4Kでの視聴には、4Kライブ受信に対応したテレビ、デジタル・コンサートホールのテレビ用アプリ(無料ダウンロード)およびチケット(サービス利用券)が必要だ。気になる方は関連サイトで確認していただきたい。