フランスの老舗オーディオメーカー、Elipson(エリプソン)から新型スピーカーPrestige Facet(プレステージ ファセット)が登場。フロアスタンディング型とブックシェルフ型が各2機種に、センタースピーカーとサブウーファーが各2機種、さらにダイポール型スピーカーとドルビーアトモス再生用のイネーブルドスピーカーも加えた全10機種をラインナップする充実した陣容だ。

 各製品の試聴インプレッションについては吉田伊織さんによる評(『ボヘミアン・ラプソディ』特集③ Elipson編 )をご覧いただきたいが、ここではシリーズの概要を簡単に紹介したい。
 外観上でまず目を惹くのは、各ドライバーユニットを囲む立体的なリングだろう。製品名の「Facet」の由来でもあるこの切子状のリングはシリコンで出来ており、バッフル効果を最小限に抑えるよう厳密に計算し、立体加工されたもの。これにより、ナチュナルな音場再生につなげている。

 ドライバーユニットはカスタムメイド品を使用。トゥイーターはシルク製のソフトドーム型で、強力な磁気回路により高能率を実現。ミッドレンジとウーファーは薄膜コーティングされたペーパーコーン、低損失のラバーエッジ、凹型ダストキャップを組み合わせ、低域再生に最適化したコーン形状を形成している。

 クロスオーバーネットワークは高品位な素子を使い、急峻な特性を得ている。留意したのは音楽性と透明性で、両者を損なわないよう同社の音響技師が幾度もの試聴テストを重ね、完成させたという。ちなみに、シリーズ最上位機のPrestige Facet 24Fは、2基のウーファーのクロスオーバーをずらしたスタガー構成をとる。

 キャビネットは前面に厚さの異なる2枚の木製パネルを貼り、またフロアスタンティング型ではユニットごとにダンピング補強を施し、余計な振動が伝わるのを抑えている。カラリングはシリーズ共通でブラック、ウォールナット、ホワイトの3色を用意。フロントパネルは前2モデルがブラック、後者がホワイト仕上げとなる。    

画像: フランス老舗ブランドから登場。エリプソンPrestige Facet Series

Speaker System
Elipson
Prestige Facet 24F
300,000円(ペア・税別)

●型式:3.5ウェイ4スピーカー・バスレフ型 ●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、170mmコーン型ミッドレンジ、210mmコーン型ウーファー×2 ●クロスオーバー周波数:350Hz、600Hz、3.8kHz ●出力音圧レベル:93dB/W/m ●インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:28Hz〜25kHz ●カラリング:ブラック、ウォールナット(写真)、ホワイト ●寸法/質量:W274×H1137×D383mm/28.1kg●問合せ先:フューレンコーディネート TEL.0120-004884

製品ラインナップ

画像: センタースピーカーの11Cとイネーブルドスピーカーの6 ATMは密閉型、それ以外のモデルはバスレフ型を採用する。ダイポール型の7SRは壁掛けサラウンド用だ

センタースピーカーの11Cとイネーブルドスピーカーの6 ATMは密閉型、それ以外のモデルはバスレフ型を採用する。ダイポール型の7SRは壁掛けサラウンド用だ

この記事が読める月刊「HiVi」2019年5月号のご購入はコチラ!

This article is a sponsored article by
''.