11月10日(土)オーディオユニオン お茶の水 アクセサリー館主催のリレー試聴会に参加してきました!
オーディオファイル(愛好家)向けの試聴会というと、どうしてもクラシックとジャズがソースの中心になりがち。全国各地で試聴会を行なっていると、「ボクはクラシックもジャズも聴かないんです」という方から、もっとロックやポップスをかけてほしいとリクエストをいただくことがよくある。そこで今回は、東京・お茶の水の老舗「オーディオユニオン お茶の水 アクセサリー館」のご協力を得て、「ジャズとクラシックをかけない試聴会」を開催させていただくことになった。
オーディオユニオン お茶の水 アクセサリー館は、その名の通り、オーディオアクセサリーのの品揃えで都内屈指の品揃えを誇るショップ。そして高音質な音楽ソフトの販売も手がけていることで有名だ。ステレオサウンドで制作している貴重な音楽ソフトも、ここでそのほとんどが入手可能。現物をチェックしたいソフトがあるときは、ここを訪ねてもいいだろう。店頭にないタイトルは、取寄せにも応じてくれるそうだ。
この秋、ステレオサウンドからリリースされるポップスも初披露
再生したのは、ステレオサウンドからリリースしている洋楽・邦楽のポップ&ロック、それから演歌を少々。明日11月15日(水)発売予定の新譜7タイトルもお聴きいただいた。ご挨拶がわりに1曲めとして再生したのは、オーディオ評論家である山本浩司先生が選曲・構成した『東京・青山骨董通りの思い出』から、ジェイムス・テイラー「きみの笑顔」。明るくポップな曲調に、客席のみなさんの体もおもわずリズムに乗って動き出して、いい感じのスタートとなった。ここからしばらくは、洋楽の新譜をご紹介。フェアーグラウンド・アトラクション『ファースト・キッス』から、みんな知ってる「パーフェクト」、カーラ・ボノフ『ささやく夜』から、しっとりと「悲しみの水辺」をお届け。いずれも抜けがよく情報量豊かなサウンドをお楽しみいただくことができた。この2作、当日は発売前だったので、まだご購入いただくことはできず残念だったが、オーディオユニオン お茶の水 アクセサリー館で取り寄せてもらうことが可能だ。
続いて、初のSACD化が完了した尾崎亜美4作品のご紹介。今回は『POINTS-2』から「曇のち晴れ」と、『HOT BABY』から「Prism Train」をピックアップ。後者は、傳信幸先生選曲構成による『NOBU'S POPULAR SELECTION』のなかから、バックミュージシャンと録音&マスタリングエンジニアに共通点の多いTOTO「ロザーナ」との聴き比べを行ない、そのサウンドの共通性をご確認いただくという趣向でお届けした。
いつもはなかなかかけられない名曲も特別に再生しました!
今回はリニアトラッキングアームを搭載したレコードプレーヤーの新製品Holboをご用意いただいたので、ポップスのアナログレコード4枚も再生した。ザ・ピーナッツ、オフコース、ASKA、石川さゆりがそのラインナップ。なかでもASKA『Too Many People』の1曲目「FUKUOKA」が好印象。暖かみと優しさのなかに、芯の強さを感じさせるASKAのヴォーカルが会場全体を柔らかく包み込み、彼の言葉は聴き手の心にも深く浸透したようだった。
さて、イベントも最後の曲。今回は特別に、2010年にステレオサウンドからリリースした、ジェニファー・ウォーンズのガラスCD『ザ・ハンター』1曲めの「ロック・ユー・ジェントリー」を。このガラスCDは、すでに販売完了となっていたが、近年、保管用として所蔵していた数点のなかから2点が販売用に供されることとなり、現在、ステレオサウンドストアにてご購入者を募っているところ。ステレオサウンドストアのサイトには載せていないので、気になる方は、下記ステレオサウンドストアまでお問合せいただきたい。さて、その「ロック・ユー・ジェントリー」、声のしなやかさが一段とアップし、深々としたドラムスの低音、包み込むかのような広い音場、そしてバック全体の音の厚みなどがリアリティたっぷりに表現され、とてもいい雰囲気で試聴会を締めくくることができた。ステレオサウンドでは、今後も折を見て「ジャズとクラシックをかけない試聴会」を開催して行く予定なので、もし地元のオーディオショップでも開催してほしいという場合には、お店にリクエストを出してみてほしい。この試聴会、とっても楽しいですよ!