8K単体チューナー「8S-C00AW1」、8K用HDD「8R-C80A1」も同時発売
先月、4K対応製品を大挙して発表したばかりのシャープから、今度は8K対応のテレビ、単体チューナー、録画用HDDがアナウンスされた。発売は11月17日を予定している。また、8Kテレビと組み合わせるサウンドバーも2019年2月に発売される。内訳と価格は下記の通りだ。
8Kチューナー内蔵8Kテレビ
8T-C80AX1 想定市場価格¥2,000,000前後
8T-C70AX1 想定市場価格¥1,000,000前後
8T-C60AX1 想定市場価格¥750,000前後
8Kテレビ(4K・8Kチューナーレス)
8T-C60AX1 想定市場価格¥500,000前後
8K単体チューナー
8S-C00AW1 想定市場価格¥250,000前後
8K録画用HDD
8R-C80A1 想定市場価格¥130,000前後
サウンドバー(2019年2月発売)
8A-C31AX1 想定市場価格¥100,000前後
シャープは、12月1日から始まる新4K8K衛星放送を、フルスペックで楽しめる受信・視聴システムを一挙して発表。世界初となる8Kの商用放送を、自宅で視聴し、録画し、22.2chサラウンドを楽しめる製品をラインナップしてきた。
8KテレビのAX1シリーズは80型、70型、60型の3ラインを揃え、新4K放送用チューナーだけでなく8K用チューナーも搭載しており、左旋の受信に対応するBSアンテナを建てれば、即8K番組が視聴可能になる。
パネルは8K用としては第2世代目となる新開発品で、2倍速(8K/120p)の表示(駆動)に対応しており、8Kの高精細な映像を鮮明に表示することができるという。
HDR時代に対応して、80型にはより透過率の高いUV2AII液晶パネルを搭載。現行8Kモデル「LC-70X500」に比べて4倍のピーク輝度を獲得したという。また、バックライトが直下型のLEDというのはAX1、AW1シリーズ共通だが、80型については先述の輝度を達成するために、LED数や部分制御のアルゴリズムを、60、70型とは変えているそうだ(60/70型はUV2A液晶パネル)。なお、カラーフィルターについては蛍光体の改良などで、4Kモデル比で約17%の色域拡大を実現している、ということだ。
搭載する映像エンジンも進化した。名称は「AQUOS 8K Smart Engine PRO」となり、8K/120pの映像を表示するべく、処理が高速化されているほか、2Kや4K映像を8Kにアップコンバートする際に精細感を出すための「8K精細感復元アップコンバート」、テクスチャー(物体など)を鮮明に描きだす「8Kリアリティ復元アップコンバート」機能を搭載した。
なお、後述する8K用USB HDD「8R-C80A1」を組み合わせれば、8K放送の録画も可能となる。録画用のUSB端子は、4K8K用と2K用の2種類があり、8R-C80A1は4K8K用と接続する。その他、HDMI端子については、後日のアップデートで、8K映像をHDMIケーブル1本で入力できるようになるそうだ。
8K放送を観るだけでなく、録る、サラウンド再生するシステムもラインナップ
8T-C60AW1は、8T-C60AX1から4K8Kチューナーを省いたモデル。パネルなどはC60AX1と同等となる。ただし、8Kチューナー「8S-C00AW1」との接続は、HDMI4本を使う仕様となる。
8Kチューナー8S-C00AW1は、AX1シリーズに搭載された4K8Kチューナーを単体化したモデル。4K8Kチューナーを2基搭載しており、8K HDD 8R-C80A1を組み合わせれば、8K放送の録画も楽しめる。8K映像の出力は先述の通り、HDMI4本を使う仕様となっている。
8K HDDの8R-C80A1は、8TBのHDDを内蔵した外付けUSB HDDで(4TB×2基)、2基のHDDによる分散処理を行なうことで、映像のビットレートが100Mbpsにもなる8K放送を安定して録画(記録)できるようにした。
サウンドバーの8A-C31AX1は、バー本体とサブウーファーの2ピース構成の製品。バー部分にはLCRのスピーカーユニットと、上向きのイネーブルドスピーカーを内蔵し、8K放送に採用されている22.2chのサラウンドを、(AX1シリーズと組み合わせることで)手軽にイマーシブ(3次元音響、3.1.2)再生してくれる。ドルビーアトモスにも対応する。