業務用途を中心に様々な映像表示ソリューションを展開する株式会社共栄商事。同社ではプロ仕様からホームシアターユースまで大画面スクリーンを幅広く対応し、用途に応じて多彩な幕面生地と設置スタイルをユーザー本位で提案しているという。スクリーン幕面生地/ケースなどについては、1971年1月から製造技術販売提携を結んでいる米国のDa-Lite(デイライト)社との関係を通じて、高品位な製品をオーロラ(AURORA)ブランドのスクリーンとして積極的に展開、販売している。

 ここではまず、オーロラブランドを手がける同社担当スタッフに、同ブランドの特徴や、そこで扱われるスクリーンについて、お話をうかがい、その後、市場での注目度も高い16K対応スクリーン「ビヨンドHD」をHiVi視聴室に設置して、そのパフォーマンスを検証していく。

画像1: 「オーロラブランド」スクリーン。絶品の質感!際立つ自然な画調!「16K Ready」を謳う映画の本場アメリカ発祥の狭ベゼル仕様スクリーンに注目

HiVi視聴室に写真撮影用の突っ張り式ポール2本を使って、オーロラブランドの張り込み式スクリーンNWU-120HDを設置した。アスペクト比は16:10の120インチスクリーンとなる。スクリーン本体の質量は19.2kg。価格はオープンで90〜100万円程度のようだ

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画像2: 「オーロラブランド」スクリーン。絶品の質感!際立つ自然な画調!「16K Ready」を謳う映画の本場アメリカ発祥の狭ベゼル仕様スクリーンに注目

狭ベゼル仕様ということもあってか、黒仕上げの壁面にまるで映像が浮かんでいるようなイリュージョンが味わえた。視聴機器はパナソニックDMR-ZR1をソース機器として、ビクターの8KプロジェクターDLA-V90Rを用いている

 

 

 「オーロラブランド」スクリーンは米老舗ブランドとの連携で展開

画像: 取材では株式会社共栄商事の貿易部貿易課課長の島 浩さん(写真中央)と井戸 恵さん(写真左)にお話しをうかがった。写真右はリポートを担当してもらった藤原陽祐さん

取材では株式会社共栄商事の貿易部貿易課課長の島 浩さん(写真中央)と井戸 恵さん(写真左)にお話しをうかがった。写真右はリポートを担当してもらった藤原陽祐さん

── まずはオーロラブランドについて、教えてください。

島 浩さん(以下、島さん) いまから60年ほど前にスタートしたディスプレイ周辺機器のブランドになります。具体的にはモニターやサイネージ用のスタンド、ラック、マルチテーブルなどを企画、製造、販売しています。1台からのカスタムオーダーに対応できる体制を整えていて、お客様は公共施設、学校、オフィスなどが中心になります。

── スクリーンもそうしたアイテムの中の1つということでしょうか。

島さん はい、スクリーンについては、基本、米国のDa-Lite(デイライト)社との関係の中で製造された製品を扱っています。同社は創業100年を越える老舗メーカーで、Silver Screen(=銀幕)の大元となる技術も、創業者のアデル・デ・ベリが考えついたものと言われています。

── カタログを見ると、スクリーン生地やフレーム、設置スタンドなど、様々なアイテムが並んでいます。

井戸 恵さん(以下、井戸さん) スクリーン関連の製品は、様々なパターンがありますが、われわれからカスタムオーダーして、日本の市場に合わせて仕様を変更したり、生地だけ仕入れて、まったく新しいモノを作ったりするケースもあります。業務用途ですと、かなり特異な設置に対応しなければならないケースもありますので……。

── 具体的な事例を教えてもらえますか。

井戸さん 他社では断わられてしまうような通常の設置方法では困難な現場に合わせた取付金具を弊社サイドで製作することもあります。弊社は1個からカスタムオーダーが行なえるので、様々なニーズに柔軟に対応できることも強みの1つです。

── ホームシアター用のスクリーン生地としては、どんなタイプがありますか。

井戸さん テクスチャーレス加工で16K Ready仕様となる「ビヨンドHD」をはじめ、グレイマット仕上げで黒の再現性を重視した「ソフトブラック」、あるいは生地を折り畳んで収納できる「シアターX」と、使用環境に合わせて選んでもらえるように、様々なタイプの生地を用意しています。サイズやアスペクト比についても、柔軟に対応できる体制を整えています。品質や耐久性まで考慮すると、コストパフォーマンスは高いと自負しています。

── 「16K Ready仕様」とは具体的にどんな意味を持つのでしょうか。

島さん Da-Lite社には専任のエンジニア/科学者による社内研究チームがあり、スクリーン表面材料の科学的研究を継続的に行なっています。16K Ready仕様とはすなわち16K解像度までに理論的に対応できるように、表面の微細な凹凸や溝を徹底的に排除し、ピクセル単位での情報損失を抑えていることを示しています。具体的にいえば、スクリーン幕面の表面が非常に滑らかで、16K解像度で使われるような極端に微細な画素も破綻せずに映し出すことが可能です。本日、取材用に設置したビヨンドHDシリーズの張り込みスクリーンは、ホームシアター用としてイチ推しのモデルで、これも16K Ready仕様の幕面となります。

── これからその映像が見られるわけですね。すごく楽しみです。今日はいろいろと詳しく教えていただき、ありがとうございました。

 

「16K Ready」幕面と 狭ベゼル仕様に注目

 今回、HiVi視聴室に設置されたのは、オーロラのホームシアター用の代表格とも言える「オーロラビヨンドHD」幕面のナローベゼル仕様120インチ16:10アスペクトの張り込み式スクリーンNWU-120HDだ。幕面はいわゆるホワイトマットスクリーンの部類に入るが、半値角85度と拡散型のなかでも適視角度(いわゆる視野角)が広く、ホームシアター用としても使いやすい。ゲインは1.1。

 生地の表面は細かな凹凸が肉眼では確認することはできないくらい滑らかなテクスチャーレス加工が施され、16K Readyを謳っている。しかもスクリーン生地自体が柔らかい。今回は張り込み式のナローベゼル仕様だったが、両サイドからテンションをかけることで、平面性を高める、電動巻き上げ式のタブテンション機構との相性も良さそうだ。

 今回視聴するNWU-120HDは、前述の通り額縁幅を極限まで薄くしたナローベゼルへの張り込みタイプ。ベゼル幅は7mm以下と極薄でありながら、フレーム自体は堅牢なアルミニウム部材が採用され、スクリーン生地をしっかりとしたテンションで保持している。実際に平面性は極めて良好。120インチという画面サイズながら、圧迫感が軽減され、インテリアになじみやすい。

NWU-120HDスクリーンの左下端部分。通常の張り込み仕様のスクリーンでは額縁にあたる部分が20cm近くなる製品が多いが、本製品は7mm以下と極めて細いことが特徴だ(写真上)。これはスクリーン幕面生地を巻き込むような状態で固定する仕組み(写真下)を採用していることで実現した

 

鮮やかな色と、粘り強い階調、安定感のある黒表現が見事

 ではHiVi視聴室のリファレンスプロジェクターであるビクターDLA-V90Rとの組合せで、そのパフォーマンスを検証していくことにしよう。主な視聴コンテンツは『シビル・ウォー アメリカ最後の日』、『ゴッドファーザー』のUHDブルーレイ。DLA-V90Rの画質モードは「Frame Adapt HDR」を選択した。

 まず『シビル・ウォー~』冒頭から再生し、画質傾向を確認していったが、ピークをキリッと伸ばして、メリハリをつけている印象で、色乗りも豊かだ。均一な白を確保しつつ、明暗の変化についても滑らかに、粘り強く描き出していく。

 新米報道カメラマンを演じるケイリー・スピーニーの顔色は、ほんのりとピンク色が乗って、健康的だ。髪の毛の柔らかさ、化粧の乗り具合まで、自然なタッチで描き出していく。解像度は十分伸びているが、シャープネスを上げて細部を際立たせたような表現ではなく、あくまでも穏やかなタッチを崩さず、微小信号をフワッと浮かび上がらせる感じだ。

 『ゴッドファーザー』でも白ピークの伸びと黒の締まりを両立させた高コントラスト調の見せ方で、色遣いも艶っぽい。冒頭部、暗い部屋で葬儀屋ボナセーラ(サルバトーレ・コルシット)が、マーロン・ブランド演じるビト・コルレオーネに娘の復讐を依頼するシーンは、スクリーンに貼りついているかのように描き出される重みのある画調が特徴的だ。

 ここで最も感心させられたのが、階調の推移の滑らかさだった。上方からの照明を浴びて、ボナセーラの禿頭が照らし出されるが、その光が彼の額から顔、さらに上半身と、ローライトのざわつきを抑えつつ、グラデーション豊かに描かれる。暗部は強引に引き込むのではなく、全体のバランスの中で、落ち着いた再現性に仕上げている印象で、背広やワイシャツなど、生地の質感描写も良好。過度に演出をしている感じではないが、どことなく華を感じさる表現で、惹きつけられる。

 深みがあるフェイストーンと、鮮やかさを感じさせる色彩表現。均一な白を約束しつつ、粘り強く描き出していくグラデーションと、安定感のある黒が印象に残った。

 16K Readyというと解像度を極端に高めるような作為的なスクリーンと受け取られてしまうかもしれないが、決してそうではない。『シビル・ウォー〜』、『ゴッドファーザー』以外にも様々な映画のシーンを観たが、その自信に満ちた映像から、映画の国アメリカ発祥のスクリーンであることが実感できた。不自然なギラツキを抑えつつ、HDR感を堂々と描き出していく表現力は見事。映画の本場で鍛えられたスクリーンとの思いを強く感じた次第だ。

 

ホームシアター向けAURORAスクリーンの主なラインナップ

AURORAブランドでは多彩な用途に合わせて非常に多数のスクリーンを取り扱っている。ここでは視聴に使ったナローベゼル仕様NWUスクリーン以外で、ホームシアター向けに好適な2種類のスクリーンを紹介する。組立費、取り付け工事費、送料などは要見積りとのこと。なお、幕面サイズなど細かな仕様変更などのカスタマイズにもできるだけ対応するとのことだ

電動スクリーン
NWT-120HD
オープン価格

画像5: 「オーロラブランド」スクリーン。絶品の質感!際立つ自然な画調!「16K Ready」を謳う映画の本場アメリカ発祥の狭ベゼル仕様スクリーンに注目

●型式:電動モーター昇降式TABサイドテンションタイプスクリーン
●アスペクト比:16:10
●画面サイズ:水平2,642×垂直1,651mm
●スクリーンケースサイズ:W3,315mm
●質量:40kg
●ラインナップ:110インチ16:10(NWT-110HD)

▲リモコンを使った遠隔での電動昇降に対応したスクリーン。幕面の左右にタブを設けて、両サイドからテンションをかけることで高い平面性を追求している

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フロート電動スクリーン
SLW-120HD
オープン価格

画像6: 「オーロラブランド」スクリーン。絶品の質感!際立つ自然な画調!「16K Ready」を謳う映画の本場アメリカ発祥の狭ベゼル仕様スクリーンに注目

●型式:電動モーター昇降式スクリーン
●アスペクト比:16:10
●画面サイズ:水平2,642×垂直1,651mm
●スクリーンケースサイズ:W3,359mm
●質量:62kg
●ラインナップ:120インチ16:9(SLH-120HD)

▲格納ケース下端からワイヤーでスクリーンを大きく下げた「ワイヤードロップ式」と呼ばれるスクリーン。ケース下端から幕面上端までのワイヤー長を最大150cmまで設定することができ、映像を投写するとまさに「映像が浮かぶ」状態を実現できるユニークなスクリーンだ

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