ホームシアターを魅了してきた
トム・クルーズ映画とその美学
革新的な映像技術と、妥協を許さぬ美意識。『トップガン』から最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』まで、トム・クルーズは常に“限界”の先をデザインしてきました。CGではなく身体で挑むリアリティは、映画を超えた美学。40数本にもおよぶフィルモグラフィーを俯瞰しながら、今こそ、その存在を静かに再検証します。

シリーズ8作品を持って一区切りがついた『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。深海への挑戦から複葉機上のスカイファイトまで、映像・音響ともにホームシアターを魅了する珠玉のシーンがてんこ盛り
本質的な画質向上を遂げた有機ELテレビがグランプリを席巻
41回目を迎え、新たなステージへと踏み出した「HiViグランプリ2025」。
質の高さ、品位、そして未来への提案性を基準に、今年を代表する最優秀モデルを選び抜く——オーディオビジュアルシーンを総括する、もっとも重要なアワードです。
様々なジャンルで注目を集めた主力モデルを一つひとつ丁寧に検証し、技術の真価や今年の傾向、そして次代の潮流を読み解く場でもあります。選考委員たちによる白熱した議論を通じて、これからのAVシーンがどの方向へ進んでいくのか、その未来のビジョンも気になるところです。
“本物”を選びたい人にこそ届いてほしい、今年のオーディオビジュアルの現在地と、これからの指標がここにあります。

ステレオサウンド社内の会議室にて、選考委員長:麻倉怜士氏以下、潮晴男氏、小原由夫氏、鳥居一豊氏、藤原陽祐氏、山本浩司氏の本誌執筆陣に編集部を加えた7名の構成で11月2日、HiViグランプリ選考が開催。2025年に登場した数多くの製品を対象にして、優れた品質、機能や革新性などについて徹底的に吟味、厳しい選考が行なわれました
年末年始の買い物の強い味方!
コスパに優れた製品指標<冬のベストバイ>
今年もやってきました、価格帯別に話題の製品が勢ぞろいする恒例企画。今年もやってきました、価格帯別に話題の製品が勢ぞろいする恒例企画。
この冬、どんなオーディオやビジュアル製品を選べばいいか迷っているなら、この「ベストバイ特集」をめくるだけで、きっと“欲しい理由”が見つかるはずです。
ディスプレイ部門では、65インチを超える大型モデルが増え、各社の個性が際立つシリーズが勢揃い。まさに映像体験が一段上の次元へ進化しています。
一方、AVセンターやプロジェクターは新モデルこそ少ないものの、その分“成熟の完成度”と“価格のこなれ感”で、狙い目の製品が目白押し。
そしてオーディオ分野では、2024年10月にスタートしたQobuz対応がトレンドを加速。ネットワークプレーヤーを中心に、多様な製品がハイレゾ音源への扉を開いています。既存のシステムにプラスするだけで、よりリアルで心地よい音の世界が楽しめる。──今、オーディオ体験は“日常のアップデート”として、ますます身近になっています。

Qobuz関連で新製品が積極的に投入されたオーディオ部門が、国内海外を問わず市場を牽引したことが大きなトピック
立体音響仕様でお届けする巨匠たちのプログレッシブ・ロックの現在
クラシック、ジャズにも通じる複雑で重層的な構造を持つ、プログレッシブ・ロックの名演がいま、続々と新たな息吹をまとってリリースされています。本号では、デヴィッド・ギルモアやロジャー・ウォーターズといったピンク・フロイド関連アーティストたちが近年展開してきた、壮大かつストイックなステージを収めた最新パッケージをリポート。さらに、ドルビーアトモスなど立体音響で収録されたイエス、キング・クリムゾンなどの関連作をじっくり紹介します。“音を浴びる歓び”を求めてホームシアターを育ててきた方にこそ届けたい、濃密な音楽体験へのガイドです。

最新音声フォーマットで収録されている新旧のプログレッシブ・ロックの諸作品をリポート。おなじみ大鷹俊一さんのペンでお届けします
CONTENTS HiVi2026年冬号 Winter
12 特集 トム・クルーズ映画で堪能する シネマの快感
13 INTRODUCTION トム・クルーズと映画技術の進化史 尾﨑一男
18 CHAPTER1 最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』必見、必聴シーンはこれだ!藤原陽祐
22 CHAPTER2 トム・クルーズ歴代映画をQuality Checkでまるごと解説 酒井俊之、竹之内円、山田すすむ、吉田伊織
45 CHAPTER3 厳選コンポーネントで挑む「トム・クルーズ映画」 麻倉怜士、小原由夫、亀山信夫、鳥居一豊、藤原陽祐
70 Pick Up!①「最新プログレ」ディスクの世界 大鷹俊一
74 Pick Up!②UHDブルーレイ『サウンド・オブ・ミュージック』 麻倉怜士
77 Pick Up!③UHDブルーレイ『F1®/エフワン』 編集部
83 第41回 HiViグランプリ 2025
124 超薄板ガラス振動板スピーカーGlaXfi Alala BSP-24で驚異の立体音響を体験 山本浩司
129 冬のベストバイ 2025 Winter
209 注目! 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ついに公開!
210 短期連載④架空劇場大変革 フロントスピーカー試用編 鳥居一豊
212 連載⑪ 藤原陽祐の『実験@山中湖ラボ』 ビクターDLA-V900R
216 Special Interview 古賀健一さんPMCスピーカーを語る
220 連載⑭ リン・サラウンド体験記 東京都・Nさん
224 Special Review JBL BAR 1300MK2 小原由夫、JMGO O2S Ultra 4K 鳥居一豊
232 LONG RUN TEST REPORT オーディオクエスト③、WiiM③ 藤原陽祐
236 Audio Visual Essay① 開国シアター、act.2へ 小原由夫
238 Audio Visual Essay② ジドゥUHD8000活用術 山本浩司
240 Audio Visual Essay③ クリプトンで机上の高音質を! 藤原陽祐
242 Audio Visual Essay④ エラックの新型Bluetoothスピーカー 麻倉怜士
244 New Model News マグネターのユニバーサル機が刷新!
245 New Item Test Report
BWV Home/Studio H-2、Harbeth HL-Compact7ES-3 XD2、Eversolo PLAY CD Edition、LUMIN X2、Denon AVC-X2850H、Bowers & Wilkins 707 Prestige Edition 鳥居一豊/藤原陽祐/山本浩司
256 厳選アクサリーチェック ゾノトーンGranster AC-2000 麻倉怜士
258 連載⑭ 逸品生活 小林慎一郎
259 BRAND-NEW VIDEO SOFT
260 UHD BLU-RAY / BD / STREAMING SERVICE QUALITY CHECK
277 クォリティチェックを終えて 吉田伊織
278 新作映画ウォッチ 尾﨑一男、須賀隆
280 連載⑯ ネット動画の羅針盤 山田すすむ
282 連載⑬ 映画のミカタ 山下泰司
284 連載⑬ アニメ最前線 霜月たかなか
286 連載⑭ ひとと映画のはざまに 酒井俊之
288 連載⑫ ストリーミングで躍進するクラシック音楽 山之内正
290 連載⑭ Audience Is Listening. 映画音響ヒストリー 潮晴男
292 連載⑤ Qobuzで楽しむハイレゾストリーミング 麻倉怜士
294 連載⑭ 世界映画Hakken伝 Reborn 堀切日出晴
298 HiVi Talk Room 読者の声
300 HiVi Information
306 After Hours



