5Fフロアに上がってすぐの502Sにブースを構えるMUSINは、毎回恒例ともいえる取り扱いブランドの製品を多数展示。当日初めて目に・耳にする製品も多く、来場者は興味津々のようすで、お目当ての音に聴き入っていた。最近はポータブルタイプのCDプレーヤーに再び人気が集まっているようで、SHANLINGブランドからR2R-DAC(自社開発とか)と、真空管(RAYTHEON JAN6418×2)を搭載した「EC ZeroT」が参考展示されていた。6月の発売予定で10万円は切るそう。USB-DAC機能やBluetooth送信機能、リッピング機能(USBメモリー相手らしい)などマルチに使える仕様となっている。
また、前回好評だったオリジナルスタンド(すぐに完売)に続くオリジナルグッズも用意されており、それがコンパクトな収納ケース「MUSIN君ケース32号」。ミニだから32という型番になっているそう。併設された販売ブースでの販売も好調だったようだ(¥1,980税込)。

▲SHANLINGの「EC ZeroT」

▲真空管はフロントに収納

▲「MUSIN君ケース32号」
隣の501Aフロアには、14社が出展。いつも以上の賑わいを見せていた。入ってすぐのLUXMAN/FOCALブースでは、新製品のワイヤレスヘッドフォン「BATHYS MG」に注目。型番から分かるようにマグネシウム振動板を搭載した製品で、現行「CLEAR MG」で培ったマグ振動板・音作りのノウハウを注入し、伸びやかな高域やダイナミクスのある低音の再現が魅力になっているという。

▲ワイヤレスヘッドフォン「BATHYS MG」
See Audioでは、超弩級の有線イヤホン「Mobius」が参考展示。純粋に高音質を追求したモデルになるそうで、価格も相当なもの(7桁!)になるとか。大型のダイナミックドライバーを搭載し、筐体を大きくすることで、ドライバーを格納する空間を拡大し、その音響特性を最適化することで、担当者曰く“純粋”なサウンドが楽しめるように設計されている、ということだ。発売時期は未定。

▲参考展示の有線イヤホン「Mobius」

▲See Audioの有線イヤホン「KAGUYA II」。価格は25万円。音質をさらに追求し、周波数特性に優れ、整ったサウンドが楽しめるようにチューニングされているそうだ。
ミミソラオーディオ(リアルアシスト)では、イベント当日発売のaune audioのヘッドフォアンプ「S17 Pro EVO」に注目。EVOの名を冠するだけあって、音質向上のために各部に手が入っている。また、取り扱いdd HiFiからは有線イヤホン、アクセサリーが多数展示されており、中でもUSB-CをUSB-Bに変換するアダプター、ドングルタイプのUSB-DAC(USB-Cで入力し、3.5、4.4プラグで出力)など、これ便利、と感じる製品が参考展示されていた。

▲ヘッドフォンアンプ「S17 Pro EVO」(写真上)

▲TinHiFiの有線イヤホン。平面ドライバーが2基搭載されているという。予価は6万円前後

▲USB-CをUSB-Bに変換してくれるアダプター

▲kineraの参考展示イヤホン。とあるメーカーとのコラボ品になるそう。夏頃には登場予定という
beyerdynamicでは、音のチューニングで4種類のラインナップを揃えるイヤモニ「DT 70 IE」が試聴展示されており、来場者はその音の(チューニングの)違いに聴き入っていた。音調は、エンジニア(モニター)、リズム、ボーカル、クラシックがあり、結構エンジニアが好評だったよう。発売は未定だが、予価は10万円前後という。

▲イヤモニ「DT 70 IE」
ブライトーンでは、EversoloやZidooのメディアプレーヤーを使った試聴デモを展開していたが、おススメを聞いてみるとZMF Headphonesのアクセサリー、「ZMF Universal pads」(イヤーパッド)です、という答え。というのも、同ブランドのパッドの人気は高いそうで、他社製品に合うものを作ってほしいという要望に応えて、ラインナップされたそう。ほぼハンドメイドという。素材によってスエード、ラムスキン、穴あき・なしなど8種類をラインナップ。Focal、HIFIMANなどに対応する。

▲「ZMF Universal pads」
intimeでは、よくお土産屋で見かけるスノードームのようなデザインの有線イヤホン「夜桜」に注目。新開発のピエゾツィーターを搭載し、歪みが少ないうえに、徹底的にボーカルの艶感の再現に留意したという。6月からクラファンを開始予定。

▲有線イヤホン「夜桜」