パナソニックから、レイアウトフリーテレビとウォールフィットテレビの新製品が登場する。全モデルとも5月の発売を予定している。
●レイアウトフリーテレビ
TH-43LF2 市場想定価格21前後
TH-43LF2L 市場想定価格17前後
TH-43LF2L-H 市場想定価格18前後
「TH-43LF2L」
●ウォールフィットテレビ
TH-65LW2 市場想定価格48前後
TH-55LW2 市場想定価格38前後
TH-55LW2L 市場想定価格32前後
「TH-65LW2」
どちらも2021〜2022年に発売されたシリーズで、チューナー部とモニター部を分離し、映像と音声を無線伝送することで設置の自由度をアピールする “くらしスタイルシリーズ” だ。その提案は市場でも注目されたようで、通常モデルが1年ごとにモデルチェンジする中にあって、2〜3年継続販売されていた。
今回のモデルチェンジでは、レイアウトフリーテレビについては新色・マットダークグレーを追加、ウォールフィットテレビは65型という大型サイズをラインナップに加えている。
前者は白しか選べないというユーザーの不満に応えたもので、シックなトーンのインテリアとも組合せられるようにという提案だ。後者は従来モデル同様に、金具を石膏ボードにピンで固定するだけで65インチまで簡単に壁掛けできるようになっている。
さらに新たな機能として「Wireless Connect」も搭載された。これは4K映像の無線伝送に加えてHDMI無線伝送機能を追加したもの。
「TH-55LW2L」
これまでのレイアウトフリーテレビ/ウォールフィットテレビでは、放送番組（HDD内蔵モデルでは録画番組も）は無線伝送で視聴できていたが、ゲーム
機やレコーダーはHDMIケーブルでモニター部につながなくてはならなかった。そのため自在に動かせたり、壁にすっきり設置できるのに、HDMIケーブルのために制約されるケースもあったという。
Wireless Connectでは、チューナー部のHDMI入力につないだゲーム機などの映像もモニター部に無線伝送できるようになっている。技術的にはチューナー部でHDMI入力された映像・音声を再圧縮し、無線帯域でモニター部に送っており、HDR10とHLGの信号にも対応するそうだ。
なおそこでの圧縮には4K/60pのHEVCが使われており、ビットレートは4K放送相当の30Mbps前後とのこと。つまりHDMI入力したUHDブルーレイや2Kブルーレイは24p収録作品も60pで再生され、ビットレートも再調整されることになる。
HDMI CEC機能も使えるので、チューナー部につないだレコーダーの操作も付属リモコンから可能。さらにモニター部のHDMI入力はeARC対応なので（1系統のみ）、対応サウンドバーをつなげばパッケージに収録されたロスレス・マルチチャンネル音声も楽しめることになる。
なおWireless Connectには「操作性優先」と「画質優先」のふたつのモードが用意されている。「操作性優先」を選ぶと映像の遅延が抑えられるので（わずかに画質に影響が出る模様）、ゲームなどを楽しみたい場合はこちらを選ぶといいだろう。
「TH-43LF2L-H」
レイアウトフリーテレビのラインナップは、シンプルなチューナーが付属したTH-43LF2Lと、2TバイトHDDレコーダー内蔵チューナー付きのTH-43LF2、さらにマットダークグレー仕上げのTH-43LF2L-H（チューナータイプのみ）というもの。TH-43LF2L-Hはインテリア専門家の意見も取り入れ、落ち着いたトーンのグレーを実現したという。
搭載されているIPS液晶パネルは前モデルを継承し、明るいリビングでも力強い映像を楽しめる。背面はフラットに仕上げられており、他のモデル同様に端子部を隠すカバーが付いているが、内側のビスまでグレーを選ぶというこだわりようだ。
ウォールフィットテレビも有機ELパネルは前モデルを踏襲、スピーカーもアクチュエーター搭載でパネル面から再生している。なお好評だった金具による壁掛け機構も継承しており、上側に2個、下側に2個の合計4個の金具で55/65インチ両方とも設置できる。
65インチは55インチに比べると3kg重さが増えていることもあり、金具を壁に取り付ける際のピンの数は55インチは前モデルと同じ10本、65インチは12本になっている。壁掛け時に壁面から3.5cmに収まるのはどちらのサイズも同じという。
TH-65LW2とTH-55LW2には2TバイトHDDレコーダー内蔵チューナーが、TH-55LW2Lはシンプルなチューナーが付属する。
