唯一無二の音世界に誘う安全地帯ベスト第2弾。時代を超えてフレッシュに蘇る名曲の数々

 A面1曲目の「Julieth」の冒頭、物憂げなストリングスが鳴り出した瞬間に、唯一無二の安全地帯の音世界に取り込まれてしまう。ステレオサウンドでは安全地帯/玉置浩二関連のオリジナルソフトがいくつもリリースされているが、本作は安全地帯のベスト選曲によるLP第2弾である。

 2019年9月に10曲収録の最初のLP『安全地帯ベスト』、同年10月に8曲を追加した18曲入りのSACD/CDハイブリッド盤『Stereo Sound ORIGINAL SELECTION Vol.3 安全地帯』が登場。両作の好評を受け、LP未収録の8曲に新たな2曲(「瞳を閉じて」「オレンジ」)を加えた10曲構成の本作が編まれた。

Stereo Sound ANALOG RECORD COLLECTION
33 1/3回転アナログレコード2枚組『安全地帯ベスト 第2弾』

(ユニバーサル ミュージック/ステレオサウンド SSAR-044)¥8,800 税込

[収録曲]
[SIDE A]
1.Julieth
2.月に濡れたふたり
3.朝の陽ざしに君がいて
4.あの頃へ
5.瞳を閉じて

[SIDE B]
1.好きさ
2.じれったい
3.マスカレード
4.I Love Youからはじめよう
5.オレンジ

●カッティングエンジニア:武沢茂(日本コロムビア)
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 マスタリングとカッティングは、第1弾LPとSACD/CDに引き続き日本コロムビアの武沢茂チーフエンジニアが担当。10曲中8曲はSACD/CD収録曲だが、もちろん全曲オリジナル音源からの新規マスタリングが施されている。具体的には、6曲(A面①②⑤/B面①②③)がユニバーサルミュージックに保管されるオリジナル・アナログマスターテープから、残り4曲(A面③④/B面④⑤)がDDPデジタルファイルからPCM96kHz/24ビットのデジタルマスター音源を作成。この音源をD/A変換、アナログ領域での細かな調整を経てラッカー原盤がカッティングされている。鮮度の高いファーストメタルマスターから全数がプレスされている点にも注目したい。

 A面5曲はスローなバラード、B面はビートの効いたロックナンバーが中心。いずれも中心にあるのは天性の声質を活かした玉置浩二のヴォーカルだ。囁くような歌い出しから一転、サビでハイトーンの一番美味しい部分を聴かせる「Julieth」、しばしば「艶っぽく濡れた」と表現される玉置の歌が前面に押し出された「あの頃へ」。ファンク調の演奏に吐息まじりの歌とコーラスが絡む「じれったい」、安全地帯のレパートリーでは珍しいアップテンポの長調で転調後の高揚感もたまらない「I Love Youからはじめよう」……。時代を超えてフレッシュに蘇る名曲の数々をご堪能いただきたい。

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