『あまくない砂糖の話』を監督したデイモン・ガモーの新作。監督には幼い娘がいるが、彼女も成長し、大人になり、やがてはパートナーを得て、家族をつくることだろう。そうだなあ、それは大体2040年ぐらいになるかな。その時、地球はどうなっているのだろうか? さらに環境が破壊されているのだろうか? だとしたらそれはまずいぞ。いまの時点で食い止めていかなければ。どんどんサステイナブルにしていかなければ。自家用太陽光発電システムによる電気の取り引き、シェアするマイクログリット、再生型農業、海藻による海洋環境の改善はどうだろう?

 そうした監督のあふれ出る思いを私はこの映画から感じた。これしかないというような、一糸も乱れのない、ピントの合いまくった答えはない。だが、何をどうやっていけば、良いプラネット・アースになっていくのかという彼からの提案は明確だ。さまざまな、ポップな画像操作は環境問題を考える敷居を低くしてくれるし、11か国をめぐりながらさまざまな分野の者と語り合う様子は真摯そのものだ。そして私は観終えた後、ここに「アジア人、日本人としての自分の視点」をつけ足して考えていくことが、少なくとも自分にとっての「2024ビジョン」であるなあと思った。肌の色の異なる数多くの子供たちが思いのままに語る「理想の未来」が、さわやかだ。

映画『2040 地球再生のビジョン』

1月11日(土)より シアター・イメージフォーラム他 全国順次ロードショー

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