マランツは、HDMI ARC対応でテレビにも接続できるネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」(¥242,000、税込)を9月下旬に発売する。カラリングはシルバーゴールドとブラック。

画像1: ネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」が9月下旬に発売。HDMI ARCとネットワーク再生に対応し、リビングでのハイファイ体験を手軽に提供する

 同社では、リビングでも使えるハイファイコンポーネントとして、ネットワーク機能を搭載した「PM7000N」、HDMI ARCを搭載した「NR1200」をリリースしてきた。さらに直近ではネットワーク機能とHDMI接続を両立した「MODEL 40n」も送り出している。

 新製品のMODEL 60nは、MODEL 40nの機能を継承し、お手軽にマランツサウンドを楽しめる製品として仕上げられている。リビングでの音楽と映像作品のプレミアムオーディオが両立できるプロダクツということだ。

 そこで求められる機能として、イージーオペレーションとしてのHDMI ARC、手軽なワイヤレス再生としてのBluetooth、最大DSD11.2MHzまで対応したHEOSによるハイレゾ再生、フォノ入力(MM)を始めとする、豊かな拡張性を備えてきた。

画像2: ネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」が9月下旬に発売。HDMI ARCとネットワーク再生に対応し、リビングでのハイファイ体験を手軽に提供する

 一番の特長であるHDMI ARC端子は、最大で192kHz/24ビットの2chリニアが入力可能で、テレビ放送や動画配信サービス、ブルーレイディスクなどの音声を楽しむことができる。さらにMODEL 60nでは、HDMIケーブルからのオーディオ信号を直接デジタルオーディオセレクター(DIR)に入力し、同時にデジタルオーディオ回路の電源の強化や低ノイズ化、グラウンドの強化等の徹底した音質チューニングを施すことで、他のデジタル入力同様の高音質を実現した。

 ワイヤレスプラットフォームのHEOSも搭載しており、HEOSアプリを使ってスマートフォンやタブレットから簡単に設定・操作が可能。音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオの音源も楽しめる。

 さらに、ミュージックサーバーやUSBメモリーに保存したDSDファイルやハイレゾ音源の再生も可能で、最大DSD11.2MHz、PCM 192kHz/24ビットに対応している。DSD、WAV、FLAC、AppleLosslessファイルのギャップレス再生も可能で、クラシック音楽やライブ盤などを聴いても曲間で音が途切れることはない。

画像3: ネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」が9月下旬に発売。HDMI ARCとネットワーク再生に対応し、リビングでのハイファイ体験を手軽に提供する

 ロスレス・ストリーミング配信サービスは、Amazon Music HD、AWA、Spotify、SoundCloudにも対応。MP3、WMA、AACフォーマットで配信されているインターネットラジオも楽しめる(サービスの利用には別途登録・契約や料金が必要)。

 またMODEL 60nには、新世代のマランツを象徴する筐体デザインが与えられている。デザインの刷新に伴って機構設計の見直しが可能となり、ダブルレイヤードシャーシの採用を始め、リブ入り高密度インシュレーターの採用、トップカバーやシャーシを構成する鋼板の形状や、各部を固定するネジの太さや本数の最適化により、ビルドクォリティも大きく進化している。

 プリアンプ部には、優れた特性を備える高性能ボリュウムコントロールICを採用。左右チャンネル間のクロストークや音量差が生じないため、空間表現力を大きく向上できるそうだ。さらに、ボリュウムコントロールICにHDAMとHDAM-SA2を組み合わせることで、高性能なリニアコントロール・ボリュウム回路を構成している。「MODEL 50」にも採用されているBJTカスコードと高精度ウィルソン型カレントミラーアクティブロードを追加することにより、動作電流の高精度化、低歪み化を実現した。

画像4: ネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」が9月下旬に発売。HDMI ARCとネットワーク再生に対応し、リビングでのハイファイ体験を手軽に提供する

 パワーアンプには、HDAM-SA3を用いたフルディスクリート構成の電流帰還型増幅回路を採用。ハイスピードでS/Nが高く、低歪率という特長を備えている。フィードバックタイプのカレントソースと、ウィルソン型カレントミラー回路を採用することにより、歪率を大幅に改善。さらに、トランジスターから発生する熱を素早く拡散・放熱して動作を安定させるために、肉厚なアルミ押し出し材のヒートシンクも搭載した。

 電源回路には、クリーンな電流を安定的に供給し、瞬間的な大電流の要求にも耐えられるように、シールドケース付きの大容量トロイダルトランスを搭載している。音質に悪影響を及ぼす漏洩磁束を抑えるために、アルミ製ショートリングと珪素鋼板による2重シールドを施している。平滑回路にはMODEL 60n専用に開発されたカスタムブロックコンデンサー(15,000μF/63V)を採用し、大容量と高速な電源供給能力を両立させた。

 他にも、リジッドでスムーズな操作感を実現するノブ機構やリブ入り高密度インシュレーター、専用開発されたカスタムブロックコンデンサー、マイカコンデンサーなど高音質化のための配慮も抜かりはない。

画像5: ネットワーク対応ステレオアンプ「MODEL 60n」が9月下旬に発売。HDMI ARCとネットワーク再生に対応し、リビングでのハイファイ体験を手軽に提供する

 発表会でMODEL 60nのパフォーマンスを体験させてもらった。プレーヤーのDCD-SA10とアナログケーブルでつないで、データディスクから様々な楽曲を再生してもらう。

 96kHz/24ビットの大西順子「Malcolm Vibraphone X」や44.1kHz/16ビットの「エンヤ/Even In The Shadows」「ムソルグスキー:展覧会の絵 小林研一郎&ロンドン・フィル」などを再生してもらう。

 いずれの楽曲でも低域のスピードが速く、鋭い。チェロの楽曲でも響きが豊かで、ふくよかな再現が楽しめる。さらに高域も綺麗に伸びて、女声のニュアンスまで細かく聴き取ることができる。高域から低域まで音そのものに歪みが少なく、すっきりしたまとまりと感じた。

 MODEL 60nは、リビングでの音楽体験をワンランクアップしてくれる魅力的なコンポーネントだ。HDMI CECを活用してテレビのリモコンで簡単に操作できるのも、家族みんなで使えるアイテムとして好適だろう。

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