ステレオLP黎明期のカッティングシステムにおける検聴用カートリッジだった「ウェストレックス10A」の復刻機であるMC型カートリッジ、「クラング・クンスト10A(KK10A)」の販売をアムトランスが開始した。

 KK10Aは、ドイツ系ヴィンテージオーディオの研究家である小林正信氏が原器ウェストレックス10Aの構造と採用パーツを詳細に検証して製作。針先の直近に発電コイルを配する構造、空芯コイルの採用など原器の特徴を再現している。

 また、小林氏はKK10A製作の経緯とプロセスを『管球王国』111号の連載記事で執筆。112号(4月30日発売)では、原器ウェストレックス10Aを所有する新 忠篤氏、復刻製作をサポートした海老澤 徹氏、小林氏の三氏が、原器とKK10Aの比較試聴も行なっている。

 KK10Aは、スタイラスが半径0.7ミル前後の丸針、コイル抵抗3.4Ω前後(1kHz)、針圧範囲3〜7gの仕様。月産1~2個の受注生産。アムトランスは、KK10Aに漆塗りの専用ヘッドシェルとアムトランス製金メッキ線リードを加えたセット価格¥968,000(税込)で販売する。

画像: 45/45方式ステレオLPレコード誕生期の検聴用MCカートリッジを復刻。「クラング・クンスト10A」が登場

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