イタリア、Sonus faber(ソナス・ファベール)から、「Serafino G2」(セラフィーノG2)が発売される。価格は¥4,290,000(ペア、税込)。

画像: 「Serafino G2」

「Serafino G2」

 ソナス・ファベールは、1983年にフランコ・セルブリン氏によって創業されたブランド。1987年の初代モデル「Electa Amator」(エレクタ・アマトール)以来、多くの人気スピーカーを送り出してきた。

 1993年には弦楽器製作の名工の名前を冠した「Guarneri Homage」(ガルネリ・オマージュ)が誕生、1998年には「Amati Homage」(アマティ・オマージュ)もリリースしている。その後も多くの ”Homage” の名を冠した製品がラインナップされてきた。

 今回のSerafino G2は、初代Homageが発売されてから30年の時を経て登場した第 5世代で、今年7月に発売された「Amati G5」(アマティ G5)、本年末〜来年初頭発売予定の「Guarneri G5」(ガルネリ G5)の3モデルがラインナップされる。

 Serafino G2は3.5ウェイ4スピーカー構成で、それぞれ専用設計されたドライバーユニットが搭載されている。

画像: 搭載された新開発ユニット

搭載された新開発ユニット

 トゥイーターは28mm径アローポイントDAD(Damped Apex Dome)搭載シルク・ソフトドーム型を採用。DADテクノロジーとは、強靭なアルミニウム・ダイキャストフレームに搭載されたソフトドーム・トゥイーターの頂点を部分的にダンピングさせ、ダイアフラムの逆相挙動を抑制するもの。これにより高域の透明感、伸びやかさをより発揮させるという。

 またトゥイーター背面には、フラッグシップ・モデル「Aida Ⅱ」にも採用された木製チェンバーを搭載。ドライバー駆動時に発生する気流を制御し、レーザーエッチング加工による複雑な音響迷路を形成する内部構造により、透明でありながら力感のある、高純度な高域再生に寄与している。

 ミッドレンジには、天然繊維を調合・自然乾燥させた独自素材による150mm径ペーパーコーンを使用。強力なネオジム・マグネットが、銅クラッド・アルミニウム巻線(CCAW)で構成されたムービングコイルの高速、かつ最短で正確な応答を実現している。

 スパイダーには耐久性の高いBIMAX特殊素材を使用、バスケットはアルミニウム・ダイキャスト・フレームとして、理想的なハイスピード駆動と高いコントロール性を兼ね備えた事で、淀みのないナチュラルなサウンドを提供する。

画像: ネットワーク基板は本体底面に取り付けられている

ネットワーク基板は本体底面に取り付けられている

 2基搭載される180mm経ウーファーの振動板には、自然乾燥させたセルロースパルプシート2枚の間に、シンタクティック・フォームを挟み込んでいる。これにより、軽量ながら高い応答性と高剛性を実現し、重厚かつ引き締まった低域を再現できるそうだ。

 ダンパーはBIMAX特殊素材で、バスケットは強靭なアルミニウム・ダイキャスト・フレーム。強力なネオジムモーター・ドライバーと、ABS樹脂で構成されたセンターキャップ、軽量CCAWムービングコイルが合わさり、低い周波数帯であっても正確な振幅を実現し、筐体サイズを超える低域再生を可能になっている。

 これらのユニットと組み合わせるクロスオーバー・ネットワークはAida Ⅱにも採用されているPARACROSS TOPOLOGY(パラクロス・トポロジー=位相幾何学)と、新開発したInteractive Fusion Filtering(インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング)に基づく設計となっている。

 パラクロス・トポロジーはウーファーに、インタラクティブ・フュージョン・フィルタリングはミッドレンジとトゥイーターに使われる技術で、各ドライバーユニットの振幅・位相特性や空間・時間特性を最適化する一方、低周波数のインピーダンスを最適に制御してアンプとのマッチングに配慮している。

画像: 第5世代モデル。左から「Guarneri G5」「Serafino G2」「Amati G5」

第5世代モデル。左から「Guarneri G5」「Serafino G2」「Amati G5」

 キャビネット側面は同社上級モデルで採用されているプライウッド構造を継承。厚みの違うシート状の木材を、木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しく、強靭さを兼ね備えた曲面を造形した。更に側板の突板同士の接合部にはクリア・メイプルをダンピング素材として挟み込んでいる。

 キャビネットの天面と底面には、アルマイト処理とラウンド・エッジ処理を施したCNC加工アルミニウムプレートを取り付け、背面にはアルミニウムパーツを装着、強靭なパーツで挟み込むエキソ・スケルトン・クランプ構造を採用している。

 キャビネットをダンピングさせ振動成分を抑制するとともに、天然木ならではの豊かな鳴りと適度に引き締まった低域の再生を実現した。また再生音に悪影響を及ぼす床面からの不要共振や振動成分をキャビネットに滞留させず、接地面に効率的に逃がすことで、淀みのないナチュラルな音楽を奏でることができるという。

「Serafino G2」の主なスペック

●型式:3.5ウェイ 4スピーカー、バスレフ型
●使用ドライバー:28mmアローポイントDADシルク・ソフトドーム型トゥイーター、150㎜ダンピング・フェーズプラグ搭載コーン型ミッドレンジ、180mmコーン型ウーファー×2
●周波数帯域:30Hz〜35kHz(ステルス・ウルトラフレックス含む)
●クロスオーバー周波数:200Hz、 250Hz、2,400Hz
●出力音圧レベル:90dB/W/m
●公称インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W396×H1094×D489mm(突起部含む)/48.5kg

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