新年あけましておめでとうございます。
HiVi(ハイヴィ)はオーディオビジュアル/オーディオの専門誌として1983年に創刊、本2023年に40年目の年を迎えます。1983年の創刊当時は、ブラウン管テレビ全盛、VHSとベータビデオの覇権争いの真っ最中、そしてレーザーディスクの誕生直後でした。その頃から考えると、オーディオビジュアルの世界は、再生メディア/再生ハードウェアの両面で、猛烈な進化と驚異的な発展を遂げました。
再生メディアでいえば、ビデオパッケージに限っても、レーザーディスクからMUSE LD、DVDビデオ、ブルーレイディスク、UHDブルーレイに進化、驚くべきスペックアップを果たしました。
再生ハードウェアも、80インチを超える大型の4Kや8Kの有機EL/液晶ディスプレイ、レーザー光源のプロジェクター、インターネットを利用したストリーミングプレーヤー、スマホや音声コマンド操作対応機器など、40年前であれば、想像だにしないほどの性能/機能を備えた「夢のコンポーネント」が数多く実現、一般化しています。
しかも現在、オーディオビジュアルの感動を得るための手段は、テレビ放送やUHDブルーレイなどのビデオパッケージだけにとどまらず、インターネットを活用したストリーミングサービスも加わるなど、急速に多様化しています。課題が指摘されたストリーミングサービスの品位も高まり、メディアチェンジが着実に進んでいます。
こうした激動ともいえるオーディオビジュアルの発展/進化とともに、HiViは40年に渡り、走り続けてきました。あらためて、多くの読者のみなさま、関係各位に御礼申し上げます。ありがとうございました。
昨年2022年、HiViは9月15日発売の秋号で季刊誌としてフルリニューアルを果たしました。
刊行スタイルやサイクルは変われど、HiViが創刊以来絶えず希求し続けきた「視覚と聴覚を通じて、最大限に深い、魂を揺さぶられるような感動を味わうための理想のオーディオビジュアル世界の実現」という編集方針にはまったく変化はありません。
HiViは、オーディオビジュアルとオーディオを愛する多くの方々にとって、有益かつ確実な情報源であり続けられることを目指し、2023年も編集部一同、誌面づくりに邁進いたします。本年もご愛読いただきますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。
2023年がみなさまにとって、素晴らしい年になりますよう、心より祈念いたします。
2023年1月3日
季刊 HiVi
編集長 辻 潔