2009年の公開から13年。世界歴代興収No.1の記録を持つ伝説的SFアドベンチャー『アバター』の続編、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(以下、アバターWOW)が12月16日から、いよいよ日本を含む全世界で一斉公開される。
公開に先立つ去る12月10日、東京・品川にある水族館「マクセル アクアパーク品川」にて記者会見が行なわれた。ジェームズ・キャメロン監督を筆頭に、10月に続く再来日となるプロデューサー・ジョン・ランドー、メインキャストのサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、そしてスティーヴン・ラングが登壇。水がテーマとなる今作の世界観に合わせて、品川アクアパークの中心にある25mもの巨大プールがある「ザ スタジアム」に作られた会見場に登場した監督ら一行は、イルカたちによる美しい歓迎のショーに心奪われた様子だった。
イギリス、フランス、韓国に続く精力的な『アバター:WOW』ワールドプロモーションの中、日本ならではの粋な計らいに「とても美しく生涯で一番素晴らしいショー」とシガーニ―・ウィーバーらも絶賛した。
3DそしてHFR……。
最新テクノロジーで描かれる驚異の映像はぜひ映画館の大画面で体験したい
最新のテクノロジーの下、驚異の3D、そしてHFR(ハイ・フレーム・レート)技術で描かれた本作品の撮影を終えた心境についてジェームズ・キャメロン監督は、「新しい機材、ソフトウェア開発、世界各国の文化、海、山、北極といった様々な場所でのロケーションなど、ビッグプロジェクトがうまく行くよう、入念な準備を施した上での撮影となった」と振り返った。
「ジェイクとネイティリ主演2人のラブストーリーの先に、今度は家族が加わったことで新しいチャレンジと若い人々の目を通した世界を体験してほしい」とジェイク役のサム・ワーシントンが語れば、ネイティリ役のゾーイ・サルダナは、「夫や子供というかけがえのない存在が出来たことで、 (大切なものを)守りたいという感情からくる“怖れ”が、独身の時には感じなかった大きな心の変化だった。それは役を通じて自身にも大いに考えさせるものとなった」とコメントした。
『エイリアン』のシガーニー・ウィーバーと
『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングも登場
今年で70歳になるシガーニ―・ウィーバーと大佐役のスティーヴン・ラングのベテラン俳優もこの作品に参加した意義についてこう声を揃えた。
「14歳のキリという役を演じるにあたり、役作りにじっくり時間をもらえたことで、自身の少女時代の経験だけでなく、実際に学校に行き、同じ年頃の少女たちの考え方や思った以上に声に幅があるといったような新たな発見が多く、撮影が楽しくて仕方がなかった」とシガーニ―・ウィーバーが目を輝かせながら撮影当時を語った。
「キリを始めとするパンドラの人々が光輝く一方で、クオリッチ大佐はいわばダークな存在。闇があることで光が輝き、その暗闇がどのように作用していくのか、これから続くサーガの旅を通して楽しんで欲しい」とスティーヴン・ラングが結んだ。
「17歳からスキューバーダイビングを始め、浅い水面に挿す美しい光や色彩の一方、(闇に閉ざされた)7マイルもの深海の神秘など、僕の海への探求の旅はまだ終わっていない。ファンタジーやSFを通して、こうした美しい地球の大切さを伝えていけないか。そういう思いを持って作品を作っている」と語ったキャメロン監督の思いが、この『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に詰まっていることは間違いない。第3、第4、第5と続く旅は、2年おきに少なくとも2028年まで続く予定だ。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
12月16日(金)全国劇場にて公開
監督・製作・脚本・原作・編集:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・ソルダナ、シガーニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング、ケイト・ウィンスレット、ミシェル・ヨー 他
原題:AVATAR: THE WAY OF WATER
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2022年/アメリカ/192分
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