ディーアンドエムホールディングス(デノン/G701)

●製品ジャンル:スピーカーシステム
●ブランド名:DALI
●製品名:KORE
●価格:¥16,500,000(ペア、税込、受注生産)
●発売時期:発売中

画像1: ディーアンドエムホールディングス(デノン/G701)

●製品ジャンル:AVセンター
●ブランド名:DENON
●製品名:AVC-A1H
●価格:未定
●発売時期:2023年3月頃

画像2: ディーアンドエムホールディングス(デノン/G701)

 ガラス棟7Fにブースを構えるディーアンドエムホールディングスは、2chハイファイ機器から、ホームシアター向けAVセンターまで幅広いデモを展開している。

 なかでも話題はデンマークのオーディオブランド、ダリ初の高級フラッグシップスピーカー「KORE」で、そのデモには毎回たくさんの来場者が詰めかけていた。今回はダリの現社長であるLars Worre(ラース・ウォーレ)氏も来日、KOREに搭載された新技術について自ら解説してくれた。

 KOREのミッドレンジやウーファーの振動板は同ブランドでお馴染みのウッドファイバーが使われている。ミッドレンジは型押しした振動板に制振材を手塗りすることで厚みを変え、分割振動を抑えている。ウーファーの振動板は一層ではマグネットの強力な駆動に堪えられないので、ハニカム構造を挟んだ二層構造とすることで、軽さと丈夫さを備えている。試聴会ではその振動板のサンプルに直に触れることができ、来場者も興味深そうにチェックしていた。

画像: ラース・ウォーレ氏が手に持っているのが、KOREのウーファーで使われている振動板

ラース・ウォーレ氏が手に持っているのが、KOREのウーファーで使われている振動板

 ホームシアター関連のデモでは、デノン製品をフィーチャー。なかでも東京インターナショナルオーディオショウで突如発表されたAVセンターのトップモデル「AVC-A1H」は必見。

 デノンのフラッグシップ機にのみ許される「A1」の型番を冠し、現在のホームシアターに求められるすべてのスペックを備えた一体型最上級機だ。同社110周年記念モデル「AVC-A110」で開発された様々な技術やオリジナルパーツを継承し、クォリティを追究している。

 ちなみに本機の設計はチーフエンジニアの髙橋佑規氏が、音質チューニングはサウンドマスターの山内慎一氏が手がけているそうで、まさにデノンのホームシアターサウンドを牽引する最強タッグによる物作りがなされている。その音決めには半年以上をかけたという。

画像3: ディーアンドエムホールディングス(デノン/G701)

 AVセンターとしては15chパワーアンプ内蔵で、本機だけで9.4.6スピーカーがドライブできる。もちろんデノン製AVセンターの流儀に則り、パワーアンプは15ch同一クォリティを実現、基板から分けることで他チャンネルからのクロストークを防いでいる。

 またそれらの基板は配線用の銅箔の厚みを従来の2倍にして電気の流れをスムーズにし、さらにヒートシンクの鳴き止めとして銅板を挟むといった配慮もなされている。これらはAVC-A110で採用された技術となる。

 この強力な出力を支えるために、現在手に入るパーツの中から最大級の大型トランスを厳選、トランスだけで重さが11.5kgもあるそうで、これだけで「AVC-X2800H」(9.5kg)より重たい。結果としてAVC-A1Hは32kgという重量になったそうだ。

画像4: ディーアンドエムホールディングス(デノン/G701)

 サラウンドフォーマットはドルビーアトモス、DTS:X(HD)、IMAX Enhanced、Auro-3D、MPEG-4 AAC、360 Reality Audio(MPEG-H 3D Audio)のデコードが可能。7入力3出力のHDMI 2.1端子(最大40Gbps)を搭載しており、8K/60p、4K/120pの映像信号に対応する。

 会場にはダリ「EPICON」「RUBICON」シリーズ等による9.4.6システムが準備され、これを使ってUHDブルーレイのサラウンド体験が行われた。最近の話題作からアクション作品やミュージカルを再生してくれたが、セリフもクリアーで聞きやすく、爆音も重さを伴って再現される。また体育館で行われるダンスパーティでの反響や、教会の鐘の音が上から響いてくる様などがとてもリアルで、作品世界に入り込んだような体験ができた。

 AVC-A1Hは既に音決めが終わっているそうで、これから量産に入る模様だ。発売は2023年3月頃になる模様で、価格は未定ながら100万円を超えるかもしれないとのことだ。

This article is a sponsored article by
''.