タクトシュトックから、イギリス、VERTERE(ヴァルテレ)のMCカートリッジ「MYSTIC MC」が発表された。価格は¥495,000(税込)で8月25日の発売予定。

 ヴァルテレは、主宰者であるトラジ・モグハダム(Touraj Moghaddam)氏の理想のアナログ再生を具現化するために設立されたブランドだ。トラジ氏は、完璧なアナログ再生のために製作現場と親密な関係を築くだけでなく、自らレコードレーベルを立ち上げるなど、アナログレコードに対する情熱には凄まじいものがある。

 タクトシュトックでは今年5月に、同ブランドのアナログレコードプレーヤー「MG-1 PKG」を発売し大きな話題となった。さらに7月には「PHONO-1 MK2」MM/MCフォノアンプも発売している。今回のMYSTIC MCは、MG-1 PKGの相棒となるカートリッジとして以前から登場が期待されていたアイテムだ。

画像: 英国ヴァルテレから、待望のMCカートリッジ「MYSTIC MC」がデビュー。同社製レコードプレーヤーはもちろん、他社製品との組合わせでも、サウンドをワンランク向上させる

 MYSTIC MCの本体はアルミニウム合金から削り出され、不要な機械的振動を抑制し、最適なサポートを実現するためにジェネレーターに合わせてマスチューニングされている。カートリッジ上部には、ヘッドシェルとの完璧な機械的結合を実現するために特別に設計された3つの接点部が設けられている。

 さらにヴァルテレ製のアームとの組合わせでは、簡単に取り付けられるようフロントトップにアライメント・リッジを設けた。このラインとアームヘッドシェルの先端を合わせるだけで位置調整が完了するわけだ。

 ジェネレーターには、サマリウム・コバルト磁石と純銅線のクロスコイルを採用。アルミニウム・チューブのカンチレバーは、特別に製作された楕円型のマイクロ・ダイヤモンド・スタイラスチップをサポートしている。

 このスタイラスチップは、高域特性やサーフェスノイズの増加に影響されることなく、最大限の追従性を実現するように設計されている。これにより、10Hzから40kHzまでの広帯域の周波数特性を実現し、0.5mVの出力と相まって、深みと精度のあるダイナミックレンジを提供する事に成功しているそうだ。

「MYSTIC MC」の主なスペック

●形式:MC型
●再生周波数特性:10Hz〜40kHz
●出力レベル:0.5mV
●スタイラス:マイクロ・エリプティック・ダイヤモンド
●カンチレバー:アルミニウム・チューブ
●推奨針圧:2.0g
●ボディ:アルミニウム合金
●取り付け穴間隔:12.7mm
●取付方法:M2.5径 特殊3点接触
●コイル・インピーダンス:40Ω
●チャンネル・バランス:1dB以内
●質量:9.1g

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