ソニーPCLは、2021年4月から国内最大規模の撮影スタジオである「東宝スタジオ」のステージ4に、8K/440インチのソニー製Crystal LEDディスプレイを期間限定で設置し、大型LEDディスプレイを活用したバーチャルプロダクション手法、及び制作ソリューションの研究開発を行なうと発表した。
バーチャルプロダクションとは、大型LEDディスプレイやカメラトラッキングとリアルタイムエンジンを組み合わせた撮影手法のひとつで、ロケが難しい状況でもリアリティのある映像が撮影できることから最近の話題作で採用され始めている。
ソニーのCrystal LEDはその表示用デバイスとして注目されており、実際にバーチャルプロダクション向けの新製品も登場している。それらのソニーの取り組みについては、麻倉怜士さんの「CES2021レポート12」や「CES2020レポート18」でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。
今回の取り組みにより、撮影スタジオを使用した、よりスケール感のある多角的なバーチャルプロダクション手法の研究開発はもちろん、同手法を活用したCMやドラマ、映画などの映像制作が可能となる。さらに多様なクリエイターと連携することで、 新たな映像表現へのニーズやその可能性を共に探求し、 積極的な情報発信も行なっていくとのことだ。