ソニーは、液晶、および有機ELテレビ ブラビアのラインナップを一新、2021年春モデルとして6シリーズ22モデルを発表した。新ラインナップは下記の通り。なお、現行「A9S」シリーズ(有機EL)、「Z9H」シリーズ(液晶)、「X8000H」シリーズ(液晶)は販売継続となる。

●4K有機ELテレビ
<A90Jシリーズ>
 XRJ-83A90J オープン価格(¥1,110,000前後) 7/10発売
 XRJ-65A90J オープン価格(¥550,000前後) 5/1発売
 XRJ-55A90J オープン価格(¥385,000前後) 5/1発売

画像1: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

<A80Jシリーズ>
 XRJ-77A80J オープン価格(¥660,000前後) 6/26発売
 XRJ-65A80J オープン価格(¥473,000前後) 6/12発売
 XRJ-55A80J オープン価格(¥308,000前後) 6/12発売

画像2: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

●4K液晶テレビ
<X95Jシリーズ>
 XRJ-85X95J オープン価格(¥605,000前後) 6/12発売
 XRJ-75X95J オープン価格(¥473,000前後) 6/19発売
 XRJ-65X95J オープン価格(¥352,000前後) 7/31発売

画像3: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

<X90Jシリーズ>
 XRJ-75X90J オープン価格(¥385,000前後) 5/22発売
 XRJ-65X90J オープン価格(¥297,000前後) 5/1発売
 XRJ-55X90J オープン価格(¥264,000前後) 5/1発売
 XRJ-50X90J オープン価格(¥209,000前後) 4/24発売

画像4: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

<X85Jシリーズ>
 KJ-75X85J オープン価格(¥330,000前後) 6/19発売
 KJ-65X85J オープン価格(¥253,000前後) 6/19発売
 KJ-55X85J オープン価格(¥198,000前後) 6/19発売
 KJ-50X85J オープン価格(¥176,000前後) 6/19発売
 KJ-43X85J オープン価格(¥165,000前後) 6/19発売

画像5: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

<X80Jシリーズ>
 KJ-65X80J オープン価格(¥154,000前後) 4/24発売
 KJ-55X80J オープン価格(¥121,000前後) 4/24発売
 KJ-50X80J オープン価格(¥105,000前後) 5/22発売
 KJ-43X80J オープン価格(¥92,000前後) 5/22発売

画像6: ソニー、人の認知特性を加味した処理を行なう「XRプロセッサー」搭載の4K有機ELテレビ、4K液晶テレビ全22モデルを発表

 今回の新ラインナップでは、型番の頭に「XRJ」とつくのが特徴で、これは新開発の映像&音声処理用のプロセッサー「XR」を搭載していることを指す。従来通りの「KJ」始まりのモデルはXRプロセッサー非搭載ということだ。

 テレビとしては、デジタルチューナー(地上、BS/110度CSデジタル)3基、新4Kチューナー3基を搭載。別途USB HDDを接続すれば、2番組同時録画(4K番組も)も行なえる。テレビOSは従来のAndroid TVからGoogle TVへ刷新され、表示UIも変更されている。なお、ゲーム機対応も充実しており、HDMI2.1で規定される4K/120p入力、VRR(可変リフレッシュレート。後日のアップデートで対応)、ALLM(自動的に低遅延モードに切り替える機能)を、X80Jを除く5シリーズがサポートしている。

 さて、トピックでもあるXRプロセッサーは、麻倉怜士さんのCES2021レポートでも紹介している通り、映像、および音声の処理を行なう際、人間の認知特性を加味することで、それぞれを最適化するもの。映像はより自然に、音声は定位感を向上させ、コンテンツへの没入感をより高めてくれるようになるという。認知特性とは、その映像・音声を人が見て・聴いている時に、“どこに注目しているのか”を判別し、そこにより重点的な処理を行なう、ということだ。新プロセッサーでは処理速度も向上しているそうで、その余裕を音声処理の一体化という形でまとめている。

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「【麻倉怜士のCES2021 レポート10】ソニーの新映像エンジン「Cognitive Processor XR」は、感動を“認識”する。その特長と今後の展開を担当者に直撃した」
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17428333

 ちなみに音声については、「XR Sound」という名称が与えられ、まずはXRプロセッサーによって処理精度を向上。そのうえで、画面を振動させて音質や定位感をアップさせる「アコースティックサーフェスオーディオ」(有機EL)、「アコースティックマルチオーディオ」(液晶)と組み合わせ(これを「XR Sound Position」と表記)、さらにアップコンバートして5.1.2の3次元立体音響に展開(アップミックス)する「XR Surround」によって、サラウンド感(=没入感)の向上を図っている。XR Surroundは、モノーラル音声を除くコンテンツのアップミックスが可能という。

 このXRプロセッサーは、4K有機ELのトップモデル「A90J」から、4K液晶の「X90J」までの4シリーズに搭載されており、これらのモデル(および今後発売されるXR搭載機)においては、購入者特典として「BRAVIA CORE」というコンテンツサービスが、2年間楽しめるという。ソニー・ピクチャーズの最新映画から名作映画へのアクセスが可能になるものだ。音声にはIMAX Enhancedが採用され、ほかにメイキング映像(舞台裏を楽しめるスタジオアクセス)も見られるという。

 ちなみに、有機ELのA90JとA80Jの差分は、A90Jには独自設計により発光性能をアップさせたパネルが搭載されている点。放熱用のアルミシートが追加され、さらに温度センサーによる温度分布情報と、XRプロセッサーの重点処理を組み合わせ、注目の集まる映像部分のコントラストを強化する(=明るくする、輝度を高める)「XR OLED コントラスト プロ」の適用で、より高コントラストの映像描写が可能になるそうだ。

 一方、液晶のX95JとX90Jの差分は、X95Jには低反射パネル「X-Anti Reflection」が搭載されている点(65V型除く)。明るい環境下での正面からの視聴時に、反射を防ぎ、暗いシーンを見やすくしてくれるものだ。バックライトについてはどちらも、直下型LEDで部分駆動に対応している。

 液晶のX85J、X80Jは、映像エンジンについてはどちらも「HDR X1」を搭載し、X85Jは倍速駆動パネル、X80Jは等速駆動パネルとなるのが違いだ。

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