エソテリックは、マスタークロックジェネレーターのフラッグシップモデルとなる「Grandioso G1X」を4月1日に発売する。価格は¥2,000,000(税別)。

画像: ▲「Grandioso G1X」の本体前面

▲「Grandioso G1X」の本体前面

画像: ▲「Grandioso G1X」の本体背面

▲「Grandioso G1X」の本体背面

 Grandioso G1Xは、同社が新開発したクロック・モジュール「Master Sound Discrete Clock」を搭載しているのが特徴。発振器には、より高い音楽性を引き出すため、安定した発振を得られるという最大サイズのSCカット・クリスタル振動子を採用。真空断熱技術を用いた大型チャンバーにより、クリスタル振動子および周辺回路の温度を安定化し、ヒーターを専用マイコンにてプログラム制御することできめ細やかな温度管理も実現している。なお、大型のトロイダルコアとシステム制御用EIコアの2つのトランス構成による専用電源回路とすることで、相互干渉を抑えたクリーンな電流供給を可能にしているそうだ。

▲「Grandioso G1X」の内部

 クロック出力は、拡張性を考慮して10MHz OUT(BNC)を5系統装備。端子部については、MIL規格SMAコネクター装備のカスタム同軸ケーブルと、真鍮削り出しのオリジナルBNC端子により、インピーダンス整合のとれた10MHz出力を可能にしている。また、グランドを常に0Vに保つ「アダプティブ・ゼログラウンド」と、「ノーマル」の2モードを搭載することで(本体背面のスイッチで切り替え可)、同じ10MHzでありながら、異なる音楽性を楽しめるようになる、としている。

▲「Grandioso G1X」の出力回路

 筐体は、GrandiosoシリーズのX Edition仕様へとアップグレード。電源トランスと基板をマウントするシャーシを分離するデュアルレイヤーシャーシによって相互の干渉を抑制しているほか、ボトムシャーシにはレーザーによるスリット加工を施し、振動を制御。トップパネルについても、音の解放感を引き出すセミフローティング構造とするなど、各所にクォリティを向上させる改善を行なっている。

 なお、前モデル「Grandioso G1」(2021年1月に生産終了)に対して、今回の新製品「Grandioso G1X」仕様にバージョンアップするサービス「VUK-G1X」も、同時にアナウンスされた。バージョンアップ価格は¥800,000(税別)。

 このサービスでは、クロック・モジュールと出力基板を含むすべての回路基板を交換することで、Grandioso G1をGrandioso G1X仕様にバージョンアップすることができる。受付開始は4月1日からで、作業開始は6月以降を予定している。

Grandioso G1Xの主な仕様
出力信号:10MHz
クロック出力:BNC×5系統
寸法:W445×H132×D448mm(突起物を含む)

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