画像: VPI Prime Signature ¥1,250,000 トーンアーム部(JMW 10-3D Reference)●型式:スタティックバランス型●スピンドル/ピボット間:258mm プレーヤー部●駆動方式:ベルトドライブ●モーター:ACシンクロナスモーター●回転数:33・1/3、45rpm●ターンテーブル:アルミニウム+ステンレス製、約9kg●寸法/重量:W543×H280×D400mm/約30kg●備考:写真のカートリッジは付属しない。デジタル針圧計付属。写真のブラック仕上げのほか、限定ローズウッド仕上げ(Prime Signature RW ¥1,400,000)あり

VPI
Prime Signature
¥1,250,000
トーンアーム部(JMW 10-3D Reference)●型式:スタティックバランス型●スピンドル/ピボット間:258mm プレーヤー部●駆動方式:ベルトドライブ●モーター:ACシンクロナスモーター●回転数:33・1/3、45rpm●ターンテーブル:アルミニウム+ステンレス製、約9kg●寸法/重量:W543×H280×D400mm/約30kg●備考:写真のカートリッジは付属しない。デジタル針圧計付属。写真のブラック仕上げのほか、限定ローズウッド仕上げ(Prime Signature RW ¥1,400,000)あり

米国製アナログプレーヤーの老舗的存在

 VPIインダストリーズ社は、家族経営を貫く米国製アナログプレーヤーの老舗的な存在。紹介するプライム・シグネチュアはプライムシリーズの最高峰で、インバーテッドベアリング構造のスピンドルシャフトが与えられた重厚長大指向の新製品。9kgのアルミニウム製プラッターはステンレススチール材と組み合わせて振動モードを分散している。キャビネットは厚いアルミニウム板を樹脂ラッピングした2枚のMDF材で挟む構造。剛性と内部損失をともに高めている。同社伝統といえるワンポイント支持のJMW10-3Dトーンアームは、可動部分のアームワンドが3Dプリンター技術による一体化製造。素材は硬質樹脂のようだ。上向きの鋭い針先とアームの受け部分は潤滑剤が不要だ。重量級ステンレススチール製ハウジングに納められたモーターはAC同期(シンクロナス)タイプである。大型の脚部は存在感じゅうぶん。

 試聴にはフォノカートリッジにフェーズメーションPP-2000を装着。フォノイコライザーアンプも同社EA-1000である。デイヴ・グルーシンのダイレクト盤では、情報量の豊富さと荒々しさを感じさせる躍動的な演奏が愉しめた。アンセルメ指揮「三角帽子」も同様で、高感度トーンアームとトルクの強いACモーターという特徴がストレートに反映された格好だ。手作業の速度変更はちょっと面倒だが、井筒香奈江の45回転ダイレクト盤は見事な臨場感で鬼気迫る音を聴かせた。

画像: ↑トーンアームのJMW10-3D Referenceはユニピボット方式で鋭利なスパイクを採用して摩擦の追放を図る。樹脂によるワンピース成型で、内部配線はノードスト製を採用。目盛り付きのノブを回して高さ調整が容易に行なえる機構を搭載する。プラッターはアルミニウムとステンレスの組合せで振動モードの分散を図る。専用のステンレス製スタビライザーが付属する。脚部は高さ調整が可能。

↑トーンアームのJMW10-3D Referenceはユニピボット方式で鋭利なスパイクを採用して摩擦の追放を図る。樹脂によるワンピース成型で、内部配線はノードスト製を採用。目盛り付きのノブを回して高さ調整が容易に行なえる機構を搭載する。プラッターはアルミニウムとステンレスの組合せで振動モードの分散を図る。専用のステンレス製スタビライザーが付属する。脚部は高さ調整が可能。

画像: ↑ベアリング部はプラッターを下から支えるインバーテッド方式。プラッターをレコード盤に近い位置で支えて盤面に対するふらつきを排除する考え方。回転数切替えはベルトの掛け替えで行なう。

↑ベアリング部はプラッターを下から支えるインバーテッド方式。プラッターをレコード盤に近い位置で支えて盤面に対するふらつきを排除する考え方。回転数切替えはベルトの掛け替えで行なう。

画像: ↑試聴する三浦氏。カートリッジはフェーズメーションPP2000を装着。 ※試聴に使ったフォノイコライザー フェーズメーション EA-1000 ¥900,000

↑試聴する三浦氏。カートリッジはフェーズメーションPP2000を装着。

※試聴に使ったフォノイコライザー
フェーズメーション EA-1000 ¥900,000

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