スピーカー部門(1)〈ペア10万円以下〉、同部門(3)〈ペア20万円以上40万円未満〉 第1位 ソナス・ファベール Lumina I、Lumina III
ソナス・ファベール Lumina I
¥99,000(ペア)+税
Lumina III
¥250,000(ペア)+税
ココがスゴイ!!
絶好調、伊ソナスの濃い音楽性が堪能できる新シリーズ(麻倉)
Lumina Iの乗りのいい音に驚嘆。低音レスポンスも充分(小原)
推薦者のコメント
Lumina I
Lumina III
麻倉怜士
Lumina(ルミナ)はソナス・ファベールのニューライン。このところソナスは、旺盛な製品開発力にて、素晴らしいスピーカーを数多く世に送っているが、このLuminaシリーズもたいへん感心した。「Lumina」はラテン語で「光」。生命の源のエネルギーのように輝く音を目指したというが、確かにいかにもイタリアのスピーカーらしい音の輝きとひじょうに濃い音楽性が堪能できた。ブックシェルフ2ウェイ2スピーカーのLumina Iでジェニファー・ウォーンズの「Rock You Gently」を鳴らす。躍動感に溢れ、音の進行がスマートであり、本ヴォーカル特有の「清涼なグロッシー」さという美質が巧みに表現されていた。テオドール・クルレンツィス指揮ムジカエテルナ『モーツァルト:フィガロの結婚』はこの指揮者ならではの疾走感と伸びやかな質感再現がよい。いっぽうのフロアスタンディング3ウェイ4スピーカーのLumina IIIはひじょうに解像度が高く、音の進行がビジュアル的に見えるような、明瞭さだ。音楽的なツボを見事に押さえ、ボキャブラリーの多い語り口で、音楽を昂奮的にそして上質に聴かせてくれる。ソナス・ファベールの音技に脱帽。
Lumina I
Lumina III
小原由夫
ソナス・ファベールの新しいエントリーライン。同社のスピーカー開発の総責任者パオロ・テッツェン氏が明確なコンセプトでデザインした、メイド・イン・イタリーの期待大モデルである。フロントバッフルは同社でお馴染みのリアルウッド突き板(7層構造のプライウッド)に、総革張りによるエンクロージャー仕上げとなっている。ドライバーユニットは上級機の特徴を受け継ぐもので、トゥイーターは独自のアローポイントDADによるソフトシルクドーム型。ミッドレンジとウーファーはセルロースパルプのペーパーコーンだ。トールボーイ型のLumina IIIは、ダブルウーファー構成によるふくよかな低域が魅力で、ヴォーカル音像は実在的。驚嘆したのはブックシェルフ型のLumina Iで、サイズに比して充分な低域のレスポンスを醸し出しながら実に乗りのいい音なのだ。ラテン語で「光」を意味するこのラインナップは、まさしくスポットライトが盛大に当たることだろう。
その他の選考委員の投票
スピーカー部門(1)〈ペア10万円以下〉
ソナス・ファベール Lumina I
潮晴男
亀山信夫
高津修
土方久明
藤原陽祐
山本浩司
和田博巳
スピーカー部門(3)〈ペア20万円以上40万円未満〉
ソナス・ファベール Lumina III
潮晴男
亀山信夫
高津修
土方久明
藤原陽祐
山本浩司
和田博巳
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