英国リンから、同社ネットワークミュージックプレーヤー+プリメインアンプ「MAJIK DSM」シリーズの第5世代となる「MAJIK DSM/4」が発表された。価格は¥550,000(税別)。

 2007年に発表されたリンのDSシリーズは、その後2009年にプリメインアンプ機能を内蔵したMAJIK DS-Iが登場し、さらにMAJIK DSMシリーズとして多くのモデルを送り出している。そして今回のMAJIK DSM/4は、外観を含むほぼすべてを刷新し、プレミアムONE BOXシステムとしてフルモデルチェンジを果たした。

 先日登場したSELEKT DSMの意匠・デザインを踏襲し、従来モデルよりコンパクトな筐体、有機ELディスプレイを搭載したアクリルフロントパネル/ディスプレイ部を採用。イルミネーションを排除したシックで都会的なデザインと相まって「音楽を奏でる美しい箱」というコンセプトを際立たせている。

画像1: リン「MAJIK DSM」シリーズの第5世代となる「MAJIK DSM/4」が登場。KATALYST DAC Architectureを踏襲したDACシステムやビスポーク設計LINN-Class Dアンプなど高音質技術を満載

 音質面ではKATALYST DAC Architectureの流れを汲む新型DACシステムを搭載。安定供給されるReference Level Voltage、ウルトラロージッター・クロックシステム、上位機種と同一のアップサンプリング/ビット拡張アルゴリズムにより、音楽の微細な表情を失わず、揺らぎのない再生を実現している。

 また、フォノイコライザー「URIKA II」に搭載されたアナログ+デジタル・ハイブリット・フォノイコライジングシステムを採用。雑味のないありのままのレコード再生も楽しめる。ハイレゾ再生は、5.6MHzまでのDSDファイルの再生にも対応済みだ。

 その他、独自の定在波除去システムSpace Optimisationがデジタル入力、アナログ入力音声のどちらにも有効な他、35ビットデジタルボリュウムも内蔵している。パワーアンプ部には、ビスポーク設計LINN-Class Dアンプを搭載するなど、同社の最新技術が豊富に盛り込まれている。

 なおONE BOXシステムとしての特長を打ち出すという意味もあり、従来モデルに搭載されていたEXAKT LINK端子やAktiv Module/Surround Processing Moduleの搭載機能は省略されている。

画像2: リン「MAJIK DSM」シリーズの第5世代となる「MAJIK DSM/4」が登場。KATALYST DAC Architectureを踏襲したDACシステムやビスポーク設計LINN-Class Dアンプなど高音質技術を満載

「MAJIK DSM/4」の主なスペック

●接続端子:HDMI入力4系統、HDMI出力1系統(ARC)、光デジタル音声入力1系統、同軸デジタル音声入出力1系統(切替式)、USB Type-B 1系統、アナログ音声入力1系統(フォノとの切替式)、アナログ音声出力1系統、他
●対応音声フォーマット:FLAC、ALAC、WAV、MP3、WMA、AIFF、AAC、OGG、DSD
●対応ハイレゾ信号:最大192kHz/24ビットのリニアPCM、最大5.6MHzのDSD
●対応サービス:Tidal、Qobuz、Spotify Connect、Airplay、Roon、TuneIn、Calm Radio、Amazon music HD(予定)
●特長:ストリーミング再生、MMフォノイコライザー内蔵、Space Optimisation、他
●寸法/質量:W350×H100×D350mm/4.1kg

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