【HiVi夏のベストバイ2020 特設サイト】サブカテゴリー HDMIケーブル部門 第1位 フィバー Pure2

この光ファイバー導体のHDMIケーブルは、HDMIケーブルシーンに突然登場したニュースターだ。FIBBR（フィバー）は光ファイバーと光変換チップの開発/製造を自社内で行ない、技術的なアドバンスも多いようだ。曲げに強いことに加え、プラグにメタル素材を採用した最高級のPure2では、映像のクリアネス、質感のよさ、音声の解像感、情報量の多さが格段のレベルだ。

4K、8K時代を迎え、4K映像の伝送が当たり前の昨今、そうした実情に即して作られた大容量の伝送が可能なFIBBRの光HDMIケーブルである。ニーズの高まるこのジャンルにリーズナブルな価格設定を行なっていることがこのケーブルの一番の大きな特徴だ。Pure2はシリーズのトップモデルらしく端子にメタルプラグを採用し、光電変換部のグレードを高めることで4K/60p/4:4:4の映像信号までサポートする。S/N感が高くクリアネスに富んだ再現力が魅力だ。

業務用光ファイバー製品で多くの実績を持つメーカーが、満を持して日本で初展開した光HDMIケーブル。元はフィリップスの光ファイバー部門を起源とするチームと、アジア最大手の半導体集積回路会社が共同設立したメーカーだ。このPure2はオリジナル高性能チップとメタル製プラグを採用した最上位グレード。長尺で引き回してこそよさのわかる光HDMIケーブルだが、最近1mの短距離の音声伝送に使い始め、その分解能と空間再現力に驚いている。

HDMIケーブルの主流は光伝送方式……と言ってもいい昨今だが、ここで推薦するは生産量のみならず技術開発においても注目すべき実績を誇るFIBBRの一品。資料を紐解けば、要の光ファイバーはもちろん、能動素子の光変換チップも独自性を誇り、総合力の高いパフォーマンスで魅せる。実使用面ではしなやかな使い勝手が嬉しい。ラック裏の狭いところなどへの通線が安心で楽だ。何よりもフレンドリーな価格が魅力的である。

信号が通る通らないの次元では前途多難の様相だったHDMIケーブル。光変換のアクティブ伝送でどうやら突破口が見えてきたようだ。わけてものFIBBRは、導体素材や変換チップを自社でまかなえることが圧倒的な強み。Pure2は余裕の長尺4K仕様で一歩先をいく高級機だが、このノウハウが遠からずHDMI 2.1の8K伝送でものをいうのは確実だ。24Gbps対応も、すっかり計算された前哨技術、と筆者は思うけれど、いかがだろう?

情報量が増して緻密に描かれる映像と、S/Nが向上し音の実体感や空間の広がりが豊かな音。これだけでも“買い”と言えるFIBBRのPure2だが、実際に使ってみてわかるのは、その使い勝手のよさ。軽量で柔らかく、しかも曲げに強いので、ケーブルの引き回しが容易。コネクター部がコンパクトでAVセンターへの接続でも邪魔にならず、メタル製のため剛性にも優れる。優れた性能と安心して使える信頼性を兼ね備えていることが、最大の魅力だ。

高品位な光ケーブルを手がけるFIBBRが自信を持って送りだした光HDMIケーブルの最高峰。光ファイバーケーブル、電気信号／光変換ICチップともに完全なオリジナルで、データ転送速度は24Gbpsをクリアーする。実際の映像はハイライトが気持ちよく伸びて、細部の描写が実に明確。ダイナミックレンジの広さを生かした立体感に富んだ空間描写が印象的だ。USBバスパワー給電にも対応しているが、これは必須ではなく、状況に応じて使いこなしたい。

プロジェクターユーザーが10m以上の距離で4K&HDR/60p再生を行ないたいとなると、HDMIケーブルに何を選ぶかがとても重要になる。本製品は同社製光HDMIケーブルのトップエンドで、24Gbps（ギガビット/秒）の伝送スピードを保証しており安心してお勧めできる。明るくキレのよい画質はピカイチ。もちろんARC（オーディオ・リターン・チャンネル）にも対応している。音質も高級メタルケーブルを凌駕するすばらしさ。金属製ハウジングの制振効果も高いのだろう。

HDMIケーブルの光伝送は原理的に高速伝送と電気ノイズの遮断に有利なはずだ。しかし電気→光、光→電気の変換部分において信号のロスや劣化を避け、機械振動にも影響されない高品位伝送を実現することは容易ではなかった。それを現実的な価格で実現したのがFIBBRの製品群であり、このPure2はその最高峰だ。伝送帯域は24Gbpsまで保証。長距離でも画素段階で切れのいいデジタル点描法の凄みを見せ、音も抜きんでた鮮度を誇る。