イケダサウンドラボズから新しいMC型フォノカートリッジが登場した。AMANE「周」と命名された新製品は、ユニバーサルヘッドシェル対応のトーンアーム専用にデザインされている。同様のインテグレート機に花梨材を使ったIKEDA SAIがあり、このAMANEはSAIの上級機に位置づけられている。

 大きな特徴は、発電機構の固定部分に振動や音の吸収力が高い特殊制振合金を採用したことだ。振動系はマイクロリッジ針にボロン製カンチレバーを組み合わせたもので、鉄芯コアに線材を巻いた発電系のインピーダンスは2.5Ω。マグネットはネオジム磁石で6N銅リード線が内部に使われている。適正針圧は2gで出力電圧は0.3mV。

 AMANEの自重は約35gで、テクニクスSL1000Rへの装着は補助ウェイト(大)の後方に補助ウェイト(小)を加えて水平バランスを得た。イケダサウンドラボズ製IST201昇圧トランスフォーマーを使い、本誌リファレンス機器でAMANEの音を聴いている。

 微小領域の音を丁寧に描きあげることが、本機の真骨頂なのだろう。リファレンスレコードで聴く「ピフ、パフ」は細部まで綿密に音楽を構築する、見通しの良い音だ。音の生々しさは特筆できるレベルで、同盤の「ドゥムキー」はボザールトリオが織りなす陰影表現の豊かさに驚かされる。アート・ペッパー「帰ってくれたらうれしいわ」の躍動感と音色描写の鮮やかさも印象的。高品位な音という形容が相応しい傑作フォノカートリッジだ。

画像: イケダサウンドラボズの上位機 IKEDA AMANE 登場。陰影表現の豊かさに驚く。

Cartridge
イケダサウンドラボズ
IKEDA AMANE
¥450,000

●発電方式:MC型●出力電圧:0.3mV(1kHz、3.54cm/sec)●インピーダンス:2.5Ω●適正針圧:2.0g±0.2g●自重:約35g(ヘッドシェル一体構造)●針交換価格:¥295,000(発電ユニット交換)
●問合せ先:㈱カジハラ・ラボ TEL.03(6279)6311

画像: 同社現行機ではIKEDA SAIに続くシェル一体型構造。外観素材はアルミ無垢材から精密に削り出し、手作業によるバフ研磨の後にメタリックアルマイトで仕上げられる。

同社現行機ではIKEDA SAIに続くシェル一体型構造。外観素材はアルミ無垢材から精密に削り出し、手作業によるバフ研磨の後にメタリックアルマイトで仕上げられる。

画像: 試聴に使用した昇圧トランス イケダサウンドラボズ IST201 ¥267,000 ●入力端子:1系統(RCAアンバランス)●利得:26dB●入力インピーダンス:1Ω〜6Ω●負荷インピーダンス:47kΩ以上●寸法/重量:W140×H65×D95mm/1.7kg

試聴に使用した昇圧トランス


イケダサウンドラボズ IST201 ¥267,000 ●入力端子:1系統(RCAアンバランス)●利得:26dB●入力インピーダンス:1Ω〜6Ω●負荷インピーダンス:47kΩ以上●寸法/重量:W140×H65×D95mm/1.7kg
画像: レコードに針を下ろす三浦氏。

レコードに針を下ろす三浦氏。

この記事が読める季刊「管球王国」Vol.93のご購入はコチラ!

This article is a sponsored article by
''.